3857【松下市長】 防犯カメラについての、まずそもそも考え方というのを少し整理させてください。これまで一定、市政の中で、東京都の様々な補助事業も活用しながら、商店街や学校通学路等に防犯カメラというのは設置をしてきました。防犯カメラの目的が、道場委員がおっしゃるような、防犯のためのものであると同時に、個人のプライバシーという側面も、プライバシーへの配慮という側面もあり、世の中の防犯カメラに対する認識、意識の変化というのも、この間一定あるかなと思っています。
というのも、防犯カメラが出始めの頃は、私の個人情報は守られるのかどうか、防犯カメラをどんなときに実際に、誰が何の法律の下でチェックをすることができるのか。犯罪が起きたときに犯人を特定するために警察が行うのか、市が勝手に防犯カメラを見て、様々な個人情報が含まれますので、プライバシーにどこまで配慮するのかというのは、これはいろいろな議論がこの間あったかなというふうに思っています。ただ、世の中の流れの中で、防犯カメラがまちなかに設置されることで、犯罪が起きた際の犯人特定につながるですとか、そのことからまた未然防止にもつながるというような、意識が変わってきたのかなと。
都立公園についても、実は防犯カメラが設置されたというのは、さきの東京オリンピック・パラリンピックの直前という認識を私は持っています。井の頭公園もかつて、あれは何年前になるのか、かなり前に殺人事件というか、死体が遺棄されていた事件がありましたが、その辺りでも防犯カメラの設置は議論されずに、改めて、結果的に2021になったオリンピック・パラリンピックに際して井の頭公園にも設置がされた。ただ、設置箇所は明かしませんと、防犯上なので、どこに設置していると言うと意味がないので、設置場所は明かしませんというのが東京都の方針という認識を持っています。
なので、市としても防犯カメラの設置には、近隣の理解、住民ですね、そこに映るお住まいの方が、我が家のプライバシーは守られるのという不安があるのも承知をしておりますので、そうした近隣の理解も得ながら進めていかなければならないと思っています。公園については、まずは、先ほどおっしゃったような高架下の公園で、高架下の特性上、柱が死角になるという特性もありますので、そこの死角をカバーするような形で防犯カメラの設置を試行的に行いました。行く行くは防犯カメラの武蔵野市としての公園での設置指針といいますか、どんなときに設置をするのか、どんな理解を得ながら進めるのか、ガイドラインというか指針というか、そういうものも行く行くは策定できたらいいかなと思っていますし、実際には公園には様々なトラブルもつきものなのが現状でありますので、そういうトラブルを回避するためにも、トラブル後に解決をするためにも防犯カメラというのは有効であるという認識も持っておりますので、先ほど担当課長も、調整計画の案にも記載がございますので、そうした中でも市民の皆様や議員の皆様と共に議論を行う中で、一定また方向性を見つけていきたいというふうに思っています。