3962【長坂相談支援担当課長】 私のほうから、おむつの補助と補聴器とお風呂の改修についてお答えいたします。まず、おむつの補助につきましては、おむつの支給事業というものは介護保険以前から行われていたものでございまして、基本的には低所得者の方向けの市町村の家族介護支援事業として位置づけられてきた経緯がございます。介護保険が始まった後もそれを引き継いで、要介護3、4、5相当の重度の在宅高齢者を介護する家族に対して、家族介護用品、おむつだったり、パッドだったりというものを支給する事業というふうになりました。平成18年4月に地域支援事業が創設されまして、おむつの支給事業も介護保険事業の一つのメニューとなったというふうな経緯がございます。なので、基本的にはどの市町村さんもその流れの中で支給を行っているということでございます。本市におきましてもそのような形で事業を行っているのですが、入院先のほうにつきましても、基本的には介護保険の3施設以外であれば、あと、御自宅にお届けして御家族がお持ちいただければそれは使えるようになっておりますので、入院している方でも、病院に直接は送れないのですけれども、条件さえそろえば御自宅に支給をするということでしております。
続いて、補聴器につきましては一般質問でもお答えをいたしましたが、やはり補聴器をつけた後のフォローですとか、また、耳の聞こえについての普及啓発というところも一緒に、一体的な形で事業を進めてまいりたいと思っていますので、その中で補聴器の補助というところについても一体的に検討していきたいというふうには考えております。
続いて、お風呂です。基本的に、お風呂の改修というよりは、その目的はお風呂に入れるようにするための段差解消という項目の中で、浴槽の取替えですとかお風呂の改修工事があるという位置づけになっております。なので、お風呂の改修、浴槽を取り替えたりするのは最終的な手段であって、その前に、例えば、すのこだったり、バスボードだったり、福祉用具です。そういったものでお風呂が入れるような形。また、もう一つ方法としては、ヘルパーさんに来ていただいて入浴介助をしていただくような形もできると思います。また、先ほどおっしゃっていたデイサービスで加算のほうが少し低くなるというところではございますが、デイサービスを入浴目的で通っていらっしゃる方もいらっしゃいます。そういった様々な、その方に合ったサービスを使いながら、最終的に浴槽を改修することが必要なのかどうか。そこまで行き着くまでには、やはりお一人で浴槽に入れないという方はほかにもたくさん問題を抱えていらっしゃいますので、総合的に考えればデイに行ったほうがいいのではないかとか、ヘルパーさんが来たほうがいいのではないかという話になっていきますので、そういう意味では、浴槽改修については最終的な手段というふうには考えております。本市でもそこについては介護保険のほうで行っていますし、先ほど非該当の方とおっしゃっていましたが、武蔵野市でも基本的に市の単独のほうの浴槽改修というのは、介護保険開始当時、がん末期の40歳から64歳の第2号の被保険者の方については介護保険該当が特定疾病に入っていなかったのです。その方へのセーフティネットとして、主にこのサービスを使われていたということがございます。ただ、平成17年に特定疾病にがん末期の方も入りましたので、介護保険で対応できるようになりました。もう一つ特徴的なのは、武蔵野市では住宅改修・福祉用具相談支援センターが平成5年からありますので、そちらのほうで基本的には介護保険も市の単独の改修事業も含めて御相談に乗って、どの補助を使ったほうが一番効率的なのかというところも御相談に乗りながら現在も対応してもらっていますので、そういった寄り添ったサービスというのも、これは全国でも珍しいということで視察にも来るような事業でもございますので、そういったことも含めて寄り添った対応をしていくということでございます。
以上です。