6799【齋藤障害者福祉課長】 そうしましたら、武蔵野福祉作業所の建て替えの検討に向けた市の対応方針について御説明申し上げます。
武蔵野福祉作業所は、昭和44年4月に東京都が開設し、平成19年4月に社会福祉法人武蔵野が東京都から移譲を受けて運営をしております。移譲に当たりましては、都の所有の建物を無償で貸与されております。
このたび、社会福祉法人武蔵野より、東京都の「福祉保健局が所管する都立施設の改革に伴う財産処理方針」に基づき、建て替えに向けた検討を開始するとの報告を受けたことから、市の対応方針を決定いたしましたので、このことについて御報告をいたします。
まず1番で、武蔵野福祉作業所の概要でございます。所在地は吉祥寺北町4丁目12番20号、就労継続支援B型などの事業を実施しており、定員は80名の事業所です。敷地面積等の施設概要は記載のとおりで、平成4年7月に竣工しております。今年の7月で築31年となります。
次に2番で、東京都が武蔵野福祉作業所を開設してから、社会福祉法人武蔵野が自主運営を開始するに至るまでの経緯でございます。昭和44年4月に東京都が今の中央図書館の場所に武蔵野福祉作業所を開設いたしました。平成4年9月には、現在の武蔵野福祉作業所の場所に東京都のほうが移転をして運営をしております。平成16年2月には、これを民間に移譲する方針を決定し、平成19年4月から、社会福祉法人武蔵野が運営を始めております。なお、この作業所は、市有地を都が借り受けて建物を建てており、その移譲の際には、法人武蔵野へ東京都が建物を無償貸与するという形を取っております。
平成20年3月に「福祉保健局が所管する都立施設の改革に伴う財産処理方針」を決定いたしましたが、裏面にお示ししておりますが、その方針の中で、建築年数が35年を経過した建物につきましては、建物を譲渡し、または法人自らが自己の責任の下に建て替えることとすること、建て替えに当たっては解体は東京都が行うことなどの方針が定められております。今回、社会福祉法人武蔵野では、この東京都の財産処理方針に沿って建て替えを行った場合に、東京都の補助制度を活用できることから、建て替えることを決定したものです。
3で、今後のスケジュールは記載のとおりでございます。なお、このスケジュールにつきましては、法人武蔵野における現段階での大まかなスケジュールとなります。今後、法人内で検討し、東京都とも協議の上、スケジュールを詰めていく予定です。
また、財源についてですが、東京都の財産処理方針に沿って建て替えをした場合、解体は東京都が行い、新設の工事費については、仮設費用も含めて、都から8分の7の補助があります。
4の市の対応方針でございます。社会福祉法人武蔵野における武蔵野福祉作業所の建て替えに対し、市では、本設用地及び仮設用地の提供を考えております。
まず、(1)の本設用地の提供についてです。本設用地は、現在の吉祥寺北町4丁目の福祉作業所がある場所となります。こちらは市有地で、現在は東京都と市が賃貸借契約を締結し、都が法人武蔵野に転貸しております。市といたしましては、引き続き東京都と賃貸借契約を締結し、都が法人武蔵野に転貸するという方法を継続したいと考えております。
次に、(2)の仮設用地の提供についてです。武蔵野福祉作業所は、その業務の性質上、工事期間中もサービスを提供する必要がございます。法人といたしましては、現在の福祉作業所から距離が近く、利用者の通所に影響が少ないことから、中町3丁目にあります旧シルバー人材センター跡地を希望されております。市といたしましても、他事業とのスケジュール等も考慮し、同土地を提供したいと考えております。使用期間は令和8年度から11年度の予定となっております。
別紙の令和5年度から11年度までの旧シルバー人材センター跡地利用についての事業スケジュールも御参照いただければと思います。このスケジュール案には、中央コミュニティセンターと旧シルバー人材センター及び武蔵野福祉作業所、これは現在の福祉作業所のことでございますが、3つの場所の大まかなスケジュールの関係性を示しております。福祉作業所の仮設につきましては、今、旧シルバー人材センターは一中の仮設事務所になっておりますが、それが令和6年度に終了する予定ということでございますので、その解体が終わり、中央コミュニティセンターのエレベーター等の設置工事等が終わってから、仮設のほうをシルバー人材センターの跡地のところに設置したいと考えております。その間、本体のほうの作業所については、基本設計等を進めて、工事に入りたいと考えております。
説明は以上になります。