1722【福田まちづくり調整担当部長】 それでは、委員会が設置されて最初の委員会となりますので、事業の概要や主な経緯について説明させていただき、その後、本年3月以降の主な経過を報告させていただきます。
まず、外環本線の概要についてでございますが、外環本線は都心から約15キロの圏域を環状に連絡する自動車専用道路で、関越から東名間の延長は約16.2キロ、幅員は40メートルから98メートル、直径約16メートルのトンネル2本で計画されております。地表から40メートル以深を使用する大深度区間は約14.2キロメートルとなっており、市内約1.4キロメートルは全て大深度区間で、幅員は40メートルとなっております。東名ジャンクション、中央ジャンクション、青梅インターチェンジとの連絡路とは地中で分岐・合流する計画となっており、この分岐・合流する部分を地中拡幅部といいますが、市内には地中拡幅部はございません。
外環本線のこれまでの主な経緯につきましては、昭和41年7月に高架方式で都市計画決定された以降、当時の建設大臣のいわゆる凍結宣言があり、約30年間は主立った動きはありませんでした。その後、平成11年に東京都知事、平成13年に国土交通大臣の現地視察があり、PIなどの地域の意見を聞くプロセスを経て、平成19年4月に都市計画変更され、地下方式となっております。平成21年4月に国と東京都が、今後検討をしていく課題とその解決のための方針、いわゆる対応の方針を取りまとめ、同年5月に事業化されております。平成26年3月に大深度地下使用認可と都市計画事業承認及び認可がなされ、平成29年2月に東名側、平成31年1月に関越側からシールドマシンが発進しております。東名側及び関越側から発進したシールドマシンは、井ノ頭通り付近で接合する計画となってございます。令和2年10月に調布市内で陥没事故が発生し、事業者は有識者委員会を設置し、事故原因と再発防止対策を取りまとめ、令和4年2月から関越側の大泉ジャンクション事業用地内で大泉側本線トンネル(南行)の掘進を再開しております。また、令和4年12月には大泉側本線トンネル北行きの掘進を再開し、令和5年2月より事業用地外の掘進を行っている状況となっております。東名側につきましては、陥没現場周辺の補償及び地盤補修工事を最優先に進めている状況となっております。なお、令和4年2月に東京地裁で仮処分の決定があり、東名側本線トンネル2本の工事は中断している状況となってございます。
次に、外環の2の概要と主な経過についてでございますが、外環の2は、東八通りを起点とし、三鷹市、武蔵野市、杉並区を経て練馬区の目白通りに至る延長約9キロの都市計画道路で、外環本線と同じ昭和41年7月に幅員40メートルで都市計画決定されております。東京都は、平成17年1月に外環の地上部街路についての3つの基本的な考え方を提示し、平成20年3月には検討の進め方を公表し、防災、環境、交通、暮らしという4つの検討の視点とプロセスを明らかにしております。この検討のプロセスに基づき、本市では、平成21年8月から平成27年12月まで、話合いの会が計24回開催され、現在会を休止し、中間まとめとして、これまで出された意見を取りまとめ、広く周知し、意見を聞くため、現在まで編集会議4回と作業部会48回が開催され、作業が進められている状況でございます。
なお、練馬区間では、話合いの会や広く意見を聞く会が開催された後、幅員18メートル案、22メートル案、40メートル案の3案が示され、地元との話合いを経て、平成26年11月に一部区間を除いて幅員22メートルに変更する案が都市計画決定され、現在、一部区間で事業が進められております。杉並区では、話合いの会が平成27年10月まで計14回開催され、現在、休止状況となってございます。三鷹市では、話合いの会が開催されておらず、外環本線に対する取組を優先していると聞いているところでございます。
続きまして、本年3月以降の主な経過について御報告いたします。
まず、外環本線につきましては、3月31日に、東京外かく環状道路中央ジャンクション北側ランプシールドトンネル工事、Aランプシールド掘進完了のお知らせが公表されました。中央ジャンクション北側ランプシールド工事につきましては、A、Hランプシールドマシン2機が掘進を行っておりましたが、Hランプシールドは令和4年10月に掘進を完了しており、このたび、Aランプシールドが令和5年3月30日に掘進が完了しております。
4月20日に、環境モニタリング調査結果(冬季・令和4年12月〜令和5年2月)の公表があり、計測値は基準値等を下回る結果となってございます。
5月8日に、沿線都区市打合せが開催され、事業の状況報告などがございました。
5月31日に、第27回東京外環トンネル施工等検討委員会の開催結果が公表されました。委員会は5月29日に開催され、中央ジャンクション北側Aランプシールド工事、大泉側本線(北行・南行)シールドトンネル工事、東名ジャンクションHランプシールド工事における再発防止対策及び地域の安全・安心を高める取組を踏まえた工事の状況等について確認が行われました。
同じく5月31日に、大泉ジャンクション付近及びシールドトンネル工事の状況等をお知らせするオープンハウスの開催が公表されております。本市では、6月19日に本宿小で開催される内容となっております。
併せて6月11日に、沿道住民を対象とした現場視察会を開催する旨のチラシが沿道に配布されております。
6月6日に、沿線都区市打合せが開催され、先ほど報告した東京外環トンネル施工等検討委員会の議事概要とオープンハウスの開催概要についての説明がありました。
6月14日に、東京外かく環状道路大泉側本線(南行)シールドトンネル工事、今後の掘進作業に関するお知らせが公表されております。主な内容として、事業用地外の掘進を令和5年7月上旬以降に予定している旨が記載されております。
6月19日に、本宿小でオープンハウスが開催されました。当日の来場者数については後日公表されると聞いておりますが、市で確認した範囲となりますが、オープンハウスは約20名程度、意見交換の場の参加者は10名程度でありました。
また、6月11日に開催された現場視察会につきましては、100名を超える参加者があった旨を事業者から聞いております。
次に、外環の2につきましては、3月22日に第48回作業部会が開催されています。次回につきましては、6月28日に開催予定となってございます。
報告は以上となります。