令和5年 建設委員会

  • マッチ発言
  • 発言
  • マッチ箇所

0箇所マッチ

3085【高橋まちづくり推進課長】  それでは、私のほうから、三鷹駅北口交通環境基本方針(案)に関する意見募集の実施について報告いたします。
 まず、A4縦の資料をお願いいたします。まず、1の方針策定の経緯です。平成29年に策定いたしました三鷹駅北口街づくりビジョンで描いたまちの実現に向けて取組を進め、令和4年度には、三鷹駅北口交通環境基本方針の策定に向けた考え方を基に、地域の方々と様々な形で意見交換を行い、意向を取りまとめ、このたび、これらを踏まえた方針(案)がまとまりましたので、意見募集を実施するものです。なお、当該方針は歩行者を中心とするにぎわいのある駅周辺への再整備を目指していく上での方針とし、今後も地域の方々との対話を重ねながら検討を深めてまいります。
 それでは、次に、三鷹駅北口交通環境基本方針(案)について説明いたします。お手元のA4横の資料をお願いいたします。ページをおめくりいただき、2ページが目次となっており、大きく6つの構成として、記載の内容で取りまとめております。
 3ページをお願いいたします。1、交通環境基本方針とはということで、(1)基本方針の位置づけですが、三鷹駅街づくりビジョンで描く目指すべきまちの姿「住む人、働く人が集い、心地よく過ごす街」の実現に向けた取組のうち、主に交通環境の視点で課題とその解決方法として取りまとめを行っております。(2)では、目標時期として、現在進めています三鷹駅北口地区補助幹線道路の完成後、おおむね2030年代の再整備を目指しております。
 4ページをお願いいたします。三鷹通りの東側、補助幹線道路の南側の赤色斜線内が本方針の対象範囲となります。
 5ページをお願いいたします。上段に背景を記し、それを踏まえて、目的を定めています。左側に三鷹駅北口の状況を、右側には全国的な動向を示しています。1)では、三鷹駅北口の主な利用者は通勤・通学を目的とした移動経路となっていること、2)では、補助幹線道路が完成することで駅前の自動車が抑制され、交通環境が変化すること、3)では、地域公共交通の増加や通過車両による交通ふくそうが発生していること、4)、5)は全国的な動向として、地域活性化・にぎわいづくり、脱炭素社会、交通安全といった様々な観点から、ウォーカブルなまちづくりが進められていること、コロナ禍をきっかけに身近な生活空間で過ごすことが増え、空間の質的な向上が重要視されていることと整理しております。こうした観点から、補助幹線道路の整備による交通環境の変化を契機として、交通課題の解決と併せて、ライフスタイルや価値観の変化に対応した歩行者中心のまちづくりを進めると目的を定めております。
 6ページは、街づくりビジョンに掲げる目指すべきまちの姿を記しております。
 7ページをお願いいたします。交通上の主な問題点を、駅前広場と、次のページ、駅周辺(対象エリア)に区分し、整理しています。駅前広場では、東側から西側へ通過交通の流入、一般車乗降スペースがないことでの右側停車、バスの正着ができず利用者乗降の負担、タクシー、福祉車両の不十分な乗降環境、車両動線のふくそうや歩車動線の交錯など、改めて問題点を整理しております。
 8ページでは、駅周辺の対象エリアの問題点として、放射状に広がる4路線、桜通り、中央大通り、かたらいの道、中町新道において、主に歩行者の交通量と幅員構成のアンバランス、多数の路上駐停車を掲げ、その他、桜通りでは玉川上水の緑・親水空間や桜並木を生かした滞留空間の不足、自転車駐車場としては、借地であることから土地利用の転換により閉鎖される可能性に言及しております。
 9ページでは、三鷹駅北口におけるまちづくりに生かす地域資源・特性を示しています。
 11ページをお願いいたします。ここからが交通環境基本方針となります。まず、駅周辺における交通環境の将来像ですが、右の図にありますとおり、地域資源・特性としての交通利便性や住宅需要など7項目をよく踏まえた上で、交通結節機能の確保を大前提に、歩行・滞留環境の向上から歩行者中心のまちづくりへつなげ、乗換え中心の空間から、人が集い交流する駅まち空間へ改変していくとしてございます。
 12ページをお願いいたします。交通環境の取組方針としては、駅前広場を点、駅周辺道路を線、エリア一帯を面として整理しております。
 13ページをお願いいたします。ここから、取組1から6まで各取組ごとに取組内容と期待される効果を示し、その後に、検討の進め方という形で取りまとめています。
 取組1では、駅前広場の拡張と2ロータリー化により、地域公共交通の高い利便性を維持しながらの歩行者のための通行・滞留空間の拡充や、一般車両や福祉車両の安心・安全な乗降環境の確保などについて効果を示しています。
 14ページ上段、右側になりますが、現状の駅前広場と、2ロータリー化案、西拡張案と北東拡張案を併記し、マル、バツ、三角でそれぞれの項目で評価しております。下段には考えられる事業手法を示し、地権者にまちづくりへ協力いただく形と、地権者がまちづくりに直接参加する形を示し、主な特徴等を記載しております。
 15ページをお願いいたします。取組2の交通体系の再編、道路空間の再配分により、歩行者と地域公共交通の利便性や安全性の向上、また、歩行空間の充実及び滞留空間の創出など、効果を示しています。また、公共交通優先化や歩行者専用化、車両幅員を狭めた歩行空間を充実させる取組など、道路ごとの役割に応じた取組例を記載しております。
 17ページをお願いいたします。取組3として、自動車関係として、歩行者中心のまちづくりを進めるため、路上の駐停車の実態をよく把握した上で、地域のルール等の検討、多くの関係者と共通認識の下、進めるとしています。
 19ページをお願いいたします。取組4では、自転車の関係として、外縁部への駐輪場の整備、自転車走行空間の維持、押し歩き等の安全利用啓発など、取組の一例を示しています。
 20ページをお願いいたします。取組5では、沿道のまち並み誘導として、沿道の方々や様々な主体の方が共通認識の下、沿道施設と歩行空間をつなぐ中間領域の創出や、低層階での滞留・交流を促す機能の誘導などについて記載しております。
 取組6では、景観・文化資源の価値を踏まえた柔軟な検討、次世代への継承として、文化資源の価値を再認識した上で、多様な当事者の参加の下、検討を進めることについて整理しています。
 21ページで、今後の進め方となりますが、今年度末に交通環境基本方針を策定し、令和6年以降、街づくりビジョンの改定作業に入ります。同時に、地権者合意や事業手法、経済性など民間事業者の動向も注意しながら、引き続き、市民周知、社会実験を重ね、丁寧に進めていく予定でございます。令和8年に街づくりビジョンを改定し、おおむね2030年代の再整備へつなげていく予定でございます。
 A4縦の資料にお戻りください。3のパブコメの実施期間は、令和5年11月17日から令和5年12月1日までの2週間を予定しております。
 4の今後の予定ですが、パブコメ期間中の11月19日、20日には、オープンハウスを開催いたします。その後、年明け、1月に庁内委員会、アドバイザー委員会を開催し、令和6年3月に方針策定、公表を予定しております。
 説明は以上になります。

コメント投稿

もうアカウントは持っている? ログインはこちら

登録していない? アカウント作成