3188【射場下水道課長】 それでは、議案第85号 武蔵野市下水道事業基金条例を廃止する条例の議案説明資料につきまして御説明いたします。お手元の資料を御覧ください。
まず初めに、1、経過となりますが、平成25年度に、武蔵野市下水道事業検討委員会からの答申を受けまして、下水道事業に必要な財源を確保し、将来にわたる下水道財政の健全な運営に資するため、基金条例を制定いたしました。以降、毎年度基金の積立てを行い、令和5年度末時点での基金残高は8億9,626万6,940円の見込みとなってございます。令和2年度には、公営企業会計への移行があり、また、令和3年度から4年度にかけまして、武蔵野市下水道総合計画見直し及び下水道事業経営の在り方等検討委員会より意見聴取し、作成いたしました下水道総合計画(2023)、下水道事業経営戦略(2023)におきましては、基金廃止の方向性を明確にしているところでございます。
次に、廃止の理由ですが、従前の官公庁会計では、将来に必要な財源を確保するために、基金による積立てで行っておりましたが、公営企業会計におきましては、期末の現金・預金は内部留保されること、また、毎事業年度の利益を特定の目的に使用するために、〈参考〉の枠内に記載の積立金として経理することが可能となってございます。また、固定資産である基金から流動資産である現金・預金に振り替えることによりまして、経営指標である流動比率の改善が図られることがございます。
3の今後の対応になります。廃止条例の議決をいただきました際には、条例施行後、速やかに基金の取崩しに関する会計処理を行う予定としております。また、既に、令和5年第3回定例会におきまして、令和4年度までの利益につきましては、利益積立金として利益処分することについて議決を得ておりますが、来年度以降につきましては、本年同様に、議会の議決を経た上で、建設改良積立金に積み立てていくことを予定しております。
説明は以上となります。