令和5年 文教委員会

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4【茂木スポーツ推進担当課長】  おはようございます。それでは、市営プール整備に関する市民アンケート調査等の報告をさせていただきます。
 令和4年3月に策定された第二期武蔵野市スポーツ推進計画で示された市営プールの整備方針について、今後の検討の基礎資料とするため、市民ニーズ等の調査を実施いたしましたので報告いたします。
 経緯でございますが、本市におけるスポーツに関する事業を体系化し、総合的に推進することを目的として、令和4年3月に第二期武蔵野市スポーツ推進計画を策定いたしました。本計画においては、市営プールの整備については、施設の現況、利用状況、敷地内における通行、スポーツ施設の再編、災害への取組や周辺のまちづくりなどを複合的に勘案して、3つの検討案を検討した結果、屋外プールは廃止し、温水プール・管理棟を建て替えることで、遊泳コースの増、幼児プールの屋内化、バリアフリー化などを図り、年間を通して誰もがプールを利用しやすい環境を整備することが望ましいとの方向性を示しました。
 さらに、第六期長期計画・調整計画の策定の中で議論を深めるため、今回、市民、利用者、関係団体等に対し、プールの在り方について調査を実施した次第でございます。
 報告書がございます。1枚開いていただいて、序−1というところを御覧いただければと思います。
 調査の目的でございますが、今ほど申し上げましたが、スポーツ推進計画で示されている市営プールの整備方針について、今後の検討の基礎的資料とするための調査でございます。
 調査の概要でございます。本調査は、アンケート調査、それから利用者ヒアリング調査、利用団体のヒアリング調査、ワークショップ、4つの手法により、市民から広く多様な意見を収集する形で実施いたしました。
 調査の概要でございます。市民に幅広く問うアンケート調査でございますが、調査対象は市内在住の16歳以上の市民2,000名に対して行いました。抽出方法でございますが、無作為抽出でございます。調査方法といたしましては、郵送配布で郵送回収(インターネットによる回答も可)といたしました。実施時期が令和4年の8月から9月でございます。回収結果が627件、回収率が31.4%でございました。
 またあわせて、実際に利用している方、利用者ヒアリング調査でございます。現場での調査でございます。市営プールの利用者、屋内・屋外を使っている方です。調査場所が、プールサイド・更衣室前・観覧席・受付付近。これは出入口のところでございます。調査方法でございますが、調査票・検討案を提示し、聴き取り調査でございます。令和4年の8月の下旬に実施いたしました。平日と週末でございます。80人の方から御回答いただいております。
 あわせまして、利用率の高いヘビーユーザーを対象といたしました、利用団体ヒアリング調査も実施してございます。市営プール利用団体の方を対象にいたしました。調査場所が、総合体育館での聴き取り、それから電話によるものでございます。調査方法が、調査票・検討案を説明し、または提示し、聴き取り調査を行っております。令和4年の9月から11月にかけて、9団体から御回答いただいている次第でございます。
 ページをめくっていただきますと、序−2というところがございます。さらに関心のある方、多くの地域の方から御協力いただきましたが、ワークショップも開催してございます。3駅圏で実施しております。吉祥寺圏が武蔵野公会堂、中央圏が総合体育館、武蔵境圏が武蔵野プレイスでございます。市報等による公募で実施いたしました。検討方法が、テーマに沿ったグループによる意見交換会でございます。開催時期が、吉祥寺、中央が11月12日、土曜日でございます。午前が公会堂、午後が総合体育館。そして11月25日、金曜日の夜でございますが、武蔵野プレイスで実施いたしました。
 そうしましたら、調査結果の概要で、もう一枚ページをめくっていただきますと、1−1というページが出てくるかと思います。改めまして、第二期武蔵野市スポーツ推進計画で示された整備検討案について御紹介いたします。
 案1でございますが、現施設の保全改修工事を行って継続利用するものでございます。現状維持という形でございます。案2でございますが、屋外・温水プール、管理棟を建て替え、屋外プールを25メートルに縮小し、屋内プールに機能を集約化するものでございます。案3でございますが、温水プール・管理棟を建て替え、屋外プールを廃止し、屋内プールなどの機能を拡充するものでございます。計画の中では案3が採用されてございます。
 アンケート調査の結果でございます。案3が6割弱、57.4%の回答をいただきました。続いては案1、11.2%、1割強の回答でございます。案2が8.3%、1割弱の順でございました。
 参考ですが、案3を回答された方で、整備に関する機能拡充について重視したい点をお聞きしております。一番多かったのが51.8%で屋内プールの拡充でございました。幼児プールの屋内化ですとか、プールのコースの増設でございます。続いて多かったのが、23.7%で災害時の緊急車両、大型車両の進入路、駐車スペースなどの確保でございます。そして3番目が多目的スペースの活用という結果でございました。
 ページを1枚めくっていただきますと、利用者ヒアリングの結果でございます。現場での利用者へのヒアリングでございます。こちらも案3が7割弱、67.5%の回答でございました。続いて案2で17.5%、2割弱の回答でございます。案1が10%、1割の順となっております。
 利用頻度別に見ますと、週1回から2回程度の利用の方が一番多くございます。下の棒グラフでいきますと2番目になるのですが、この中でも案3が8割弱、77.5%、案2が10%、案1が7.5%の順でございました。
 そのお隣のページになります。1−3、利用団体のヒアリング調査でございます。
 維持管理費や通年利用の理由から、9団体中4団体の方が案3を支持した結果となってございます。その他の団体では、屋外空間の気持ちよさや50メートルコースがあることから、屋外プールを残してほしいという意見もございました。ただ一方で、コスト面の課題についての意見も多くございました。また、競技大会を開催する団体さんからは、屋内に50メートルプールがあることが望ましいが、建設費などの現実的なことを考えると、公認競技が可能な25メートル掛ける8コース程度があればよいという意見もいただいてございます。
 全体を通して、屋内プールの設備の充実並びに動線、バリアフリー及び衛生面の改善を求める意見が多うございました。
 ワークショップでございます。3つの整備検討案について、参加者自身の考えを付箋に書いて意見を出し、さらにグループでの意見交換をしながら、新たに気づいた点や他の意見を参考にして考えた点などを付箋に書き足しながら、多くの意見をいただいた次第でございます。意見の数は表のとおりでございます。
 まず案1でございますが、肯定的な意見が36、否定的な意見が32、その他意見11、79件、一番多うございました。屋外プールのよさに加えて、50メートルプールでの市内大会が開催可能、また改修費が一番低コストであるという意見が多うございました。ただ一方で、現状の課題でもございます動線やレイアウト、バリアフリーの問題が解決しない点や、利用者、利用時期について費用対効果に課題もあるということも多くいただいてございます。
 案2についてでございます。こちらの意見は一番少なかったのですが、肯定的な意見が23、否定的な意見が16、その他意見14、53の意見でございます。屋内・屋外両方使えるメリットがある一方で、コストが高くなるという意見を多くいただいてございます。
 案3でございます。肯定的な意見が27、否定的な意見が23、その他意見18、68件の意見をいただきました。プールの通年利用やバリアフリー化など施設整備面の改善のほかに、イベントや大会、それから災害時、敷地の整備・有効活用の視点から、肯定的な意見が多く出されました。ただ一方で、屋外プールがなくなることや、50メートルプールでの大会実施ができなくなるという意見もいただいてございます。
 ワークショップでは、各案についてのよい点、悪い点の検討だけではなく、整備全体に関する内容についての意見もありまして、参加者の方が市営プールの在り方をより深く考えていただける、よい機会になったと思っております。
 以上、概要版で申し上げました。
 それ以降、アンケートの結果、ヒアリングの結果、ワークショップの結果が詳細に出ておりますので、御一読いただければと思います。
 以上がアンケートの報告なのですが、冒頭に申し上げましたとおり、このアンケート結果は武蔵野市第六期長期計画・調整計画の基礎資料としてお出ししてございます。その経緯を時系列に、この機会に御説明させていただきます。
 まず11月中に策定委員会の作業部会の各部ヒアリングがございましたので、そのときにこの報告書の速報版をお出ししてございます。
 翌12月5日に、このプールに関しては分野が平和・文化・市民生活になりますので、そちらの分野担当の委員への説明を行っております。
 12月9日ですが、第6回策定委員会がございまして、そのときに討議要綱の記載についての議論をしていただいております。
 同月の23日に第7回策定委員会、こちらを経まして、1月12日、第8回策定委員会では、私ども事務局のほうから詳細な説明をさせていただいた後、議論をしていただいております。
 そして1月16日、月曜日、第9回の策定委員会では、前回8回でいただいた質疑、それからまた詳細な説明をした後に議論をしていただいております。その結果が、もう御覧になっているかと思いますが、討議要綱にございます平和・文化・市民生活の中の基本施策6、多様な学びや運動・スポーツ活動の推進の中の2)番でございます。市民の誰もがスポーツを楽しめる環境の整備の中の記載となってございます。討議要綱でいきますと31ページになります。
 そこの部分でこれに関係するところを読み上げさせていただきます。「温水・屋外プールは第二期武蔵野市スポーツ推進計画に示された方向性を踏まえ、現在の屋外プールの課題を解消しつつ、さらなる市民のスポーツ推進を図るため、屋外プールの廃止を支持する市民アンケートの結果も考慮し、全天候型の屋内プールの充実を検討する」。こういった記載となってございます。
 以上、長くなりましたが報告になります。ありがとうございました。

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