
本間まさよ
映像ID: 2421
330【本間委員】 私は原案に賛成の討論をさせていただきます。
今日の質疑でもさせていただきましたが、この間、本当にたくさんの人たちの意見を聴いて、条例を最終的に提案されたなというように、改めて思いました。子ども子育て応援宣言を掲げている武蔵野で欠かすことのできない、武蔵野の子育て政策の大きな、大切な条例だというように感じています。
委員会ですので、簡単にというか、3点、賛成の理由を述べさせていただきたいと思います。
第1には、子どもの権利を国際的に保障する子どもの権利条約、また憲法の精神にのっとることを目的に掲げ、子どもの権利が尊重されるまちづくりをこの条例で宣言したということは、大変評価したいと思います。条例の制定によって、子どもの最善の利益を確保することが示されたことを高く評価しています。
2つ目は、先ほど冒頭に言いましたが、意見を聴くという姿勢です。子どもの権利に関する条例検討委員会の中間報告に関するパブリックコメントでは、1,600件以上の意見が寄せられた。また素案の一般というところでは370件の意見が上げられ、そのほかにも、コミセン、子ども施設、市の職員のアンケートなどから意見を聴き、私たち文教委員の意見も反映されたということは、大変評価したいと思っています。また子どもの意見ということについても条例文に反映され、子どもが参加の下で条例の案がつくられてきた。この経過を高く評価したいと思います。
休息について、各委員から質疑がありました。担当からも、誤解のないようにこれからも周知したいという答弁がありました。私たち文教委員会で行政視察しました自治体でも、教育委員会がその条例の趣旨を理解していただけるようにということで、学校などに出向いて説明するということを行ってきたことによって、年数がたつごとに、先生たちの理解もすごく深まったという御説明もいただきました。ぜひそういう役割を武蔵野でもさらに果たしていただきたいなというように思います。
3点目は、子どもの権利を保障し、子どもの安全と安心の確保、いじめの対応ということについてです。子どもの権利擁護委員の職務は独立性が確保されたということについて、これは重要だなと思っています。条例設置の自治体の多くは、選任された委員が子どもたちからの苦情を聞き、助言、支援及び関係機関への協力依頼などを行っています。相談で解決しない場合は、救済申立てにより、関係者等への調査に入ったり、その過程で事実関係の確認や、必要と認める場合は勧告、意見表明、是正、要請などを行っています。武蔵野においても着実に前に進めていただきたいということを要望したいと思います。
一方で子どもの権利侵害を防止するためにも、子どもたちが自らの気持ちを表明し、どんなことでも気軽に相談できる体制というのを整備することが大事だと思っておりますので、ぜひ進めていただきたいと思います。
最後に、運用に当たって2点求めたいと思います。
1つは、いじめ、虐待、自殺など、大変深刻な事態が広がる中で、育ち学ぶ施設、学校教育の日常の中で、本条例案がしっかりと生かされることを求めます。
2つ目は、条例を進める上で、人材の確保、養成、広報、予算などにしっかり取り組んでいただくことを求めます。条例案の成立を力にして、子どもの声、権利を大切にする社会を実現するために、努力が至るところで開始されることを期待したいというように思います。
先ほど修正案のところで、「保護者は」の後に「子どもの主たる養育者であり」というのを入れるという話だったのですが、これは、家庭という問題についてはいろいろ微妙な問題もあって、そのことによって、さらに負担などが強いられてしまうことになってはいけないなと思っておりますし、また、いろいろな意見を聴きながら最終的な条例案としてつくられたことを私は評価しておりますので、今回は原案に賛成の討論をさせていただきます。
以上です。