令和5年 文教委員会

  • マッチ発言
  • 発言
  • マッチ箇所

0箇所マッチ

452【西館学校施設担当課長】  お疲れのところ、よろしくお願いいたします。
 昨年12月13日の文教委員会におきまして、第五小学校と井之頭小学校の改築基本計画の中間報告をさせていただきましたが、今回、両校の改築基本計画(案)がまとまりましたので、御報告をさせていただきます。武蔵野市の学校改築におけるコンセプト等の大きな考え方、方向性につきましては、第一中学校及び第五中学校と同様で、小学校の改築においても踏襲してまいります。
 それでは、第五小学校の基本計画(案)の冊子のほうを御覧ください。
 1ページを御覧ください。第1章、基本計画の背景と目的でございます。
 (1)の背景でございますが、背景は、各校老朽化が進んでいることから、計画的に更新を行う必要がございます。
 目的につきましては、改築事業の実施に当たっては、学校の独自性を踏まえつつ、市全体の学校施設の整備方針、物理的余裕及び地域性等を鑑み、検討を行う必要がございます。本計画では、第五小学校の改築事業を進めていく上での基本的な考え方を示すとともに、今後設計を行うための新たな学校施設の規模、配置及び事業スケジュール等の与条件の整理を行いました。
 第五小学校の改築に当たりましては、改築工事期間中、第五中学校校地に設置されている仮設校舎に移転する必要がございますので、第五中学校との関連及び現時点で想定される影響についても整理をいたしました。
 2ページを御覧ください。第2章、改築校の概要でございます。
 (1)は地域・地区要件等でございます。用途地域は第一種中高層住居専用地域、建蔽率60%、容積率は180%でございます。
 学区域は下にお示ししているとおりでございます。
 3ページ、(3)の児童数・学級数の推移でございます。平成30年推計では、ピークを令和30年の児童数675名程度と予測しておりましたが、最新の令和4年推計では、ピークを令和5〜7年の550名程度、改築後のピークを令和9〜14年の450〜500名程度と予測をしておりますが、学区域の地域には開発事業を行う余力がいまだ残っていることから、普通教室の不足が発生しないよう、21教室を確保した施設整備を進めてまいります。
 4ページを御覧ください。(4)の浸水想定でございます。第五小学校につきましては、校地の一部が浸水する想定でございますので、止水板等の対策を講じてまいります。
 5ページを御覧ください。(5)改築校の現況です。既存校舎の航空写真になります。第五小学校の北校舎が昭和35年築ということで、築63年を迎えているところでございます。
 6ページを御覧ください。(6)第五小学校の特色ある教育活動等でございます。第五小学校につきましては、平成元年から30年以上継続されている、ノーチャイムというものが定着されている学校でございます。
 7ページから9ページにかけては、写真で活動の様子ですとか施設の様子をお示ししております。
 続きまして10ページです。第3章、小学校改築における標準化と各学校の特徴の考え方でございます。標準化を図る事項と特徴を生かす事項をまとめております。
 まず標準化を図る事項といたしまして、学校改築において重要な視点の一つに、公平な教育環境がございます。本市では指定校制をしいていることから、児童は原則として通う学校を選択することができませんので、可能な限り全ての学校で公平な教育環境を整えていく必要がございます。
 また、空調や換気、照明、水回りなどの設備の性能、耐震性などの構造の性能についても、公平な教育環境確保のため、一定の標準化を行ってまいります。さらに、設備・構造については、今後の財政見通しも鑑み、改築後の維持修繕の効率化、将来の教育的ニーズへの対応や複合化、多機能化の観点からも、標準的な考え方で学校改築を進める必要がございます。防災機能や防犯・安全、バリアフリー、ユニバーサルデザイン、環境配慮などの考え方や防水や断熱などの建物性能に関わる整備の考え方についても、公平な教育環境整備、効率的な維持管理の観点から、一定の標準化を推進する必要がございます。
 次に特徴を活かす事項といたしまして、第五小学校の地域性や敷地形状、立地特性を踏まえた整備方針を整理しております。
 12ページを御覧ください。(2)の教育空間の考え方につきましては、前回中間報告のときに御説明させていただいているところでございます。第三期武蔵野市学校教育計画、それから武蔵野市学校施設整備基本計画、文部科学省による「新しい時代の学びを実現する学校施設の在り方について」、これらの方針やこれからの学びの在り方を踏まえて、市として整備を進めるべき教育空間の考え方を整理しております。
 1)の普通教室・教室まわりにつきましては、小学生は普通教室を中心に学びが展開されるため、普通教室周りに拡張性、可変性を持たせた可変空間(オープンスペース)を計画し、個別最適な学びと協働的な学びに柔軟に対応できる空間といたします。この部分が中学校と大きく違う部分でございます。
 そして2)にラーニングコモンズ。こちらは学校の中心に開放的に計画をいたします。
 3)特別教室・特別教室まわりは、特別教室前に開放的に特別教室コモンズを整備いたします。
 14ページを御覧ください。4)校舎全体をゆるやかにつなぐ学びの空間整備ということで、普通教室、特別教室、ラーニングコモンズ、これらを適切に組み合わせて重ねながら、緩やかにつなげることで、校舎全体を学びの場として整備してまいります。
 続きまして、15ページを御覧ください。第4章、基本方針です。基本方針は、改築校の特徴や伝統、文化を生かしながら、改築事業によって施設が目指す方針でございます。以下、3点掲げております。
 続きまして、第5章、整備方針でございます。ここはハードに直結する方針になります。(1)から(4)でまとめております。
 (1)が第五小の特徴を活かした整備方針でございます。
 続いて16ページを御覧ください。(2)学習や教育の変化に対応し、主体的・対話的な学びができる施設ということで、1)に普通教室・教室まわり、2)にラーニングコモンズ、3)に特別教室・特別教室まわり、4)に特別支援教室を整理しております。
 続きまして、18ページを御覧ください。(3)安全でゆとりのある施設として、1)体育施設、そして2)の管理諸室、3)自校調理施設、4)設備・構造計画の考え方、5)防犯対策・安全対策、6)環境配慮の考え方、7)バリアフリー・ユニバーサルデザインを整理しました。
 21ページを御覧ください。(4)地域のつながりを育てる施設として、1)に地域子ども館、2)に避難所、そして3)に地域連携・開放施設を整理させていただきました。
 続きまして、24ページを御覧ください。第6章、改築事業の概要でございます。
 改築計画施設の予定規模でございますが、延べ床面積は約1万平米、階数が地上4階建て、高さ14メートル、構造は鉄筋コンクリート造を計画しております。
 (2)の構成諸室は記載のとおりでございます。
 そして(3)が想定工程でございます。今年度基本計画を策定し、来年度から令和5年、6年で設計を進めまして、令和7年、8年、9年で工事を進めていく予定でございます。
 続きまして、25ページを御覧ください。(4)の建物配置でございます。改築懇談会での議論、近隣住民へのアンケート、オープンハウス形式の意見交換を踏まえた結果、周辺環境が大きく変わらないこと、新しい時代の教育環境をレイアウトできること、校庭の大きさと日当たりの良好さなどから、既存校舎配置に近い北西に配置する計画とすることといたしました。
 続きまして、26ページを御覧ください。第7章、改築工事中の対応について整理をしております。
 (1)といたしまして、中学校改築との関係でございます。工事期間中の令和7年から9年につきましては、第五中学校改築に伴い校地内に設置した仮設校舎に仮移転をしていただきます。
 (2)といたしまして、仮移転により想定される影響と対応でございます。スクールバスの運行ですとか、同敷地内に小・中が共存することになりますので、そういったことについても整理をしてまいります。
 28ページを御覧ください。第8章、その他といたしまして、(1)にプールの設置について、(2)に仮設校舎使用期間中の水泳授業の対応について整理しております。
 第五小学校の御説明については以上でございます。
 次に、井之頭小学校の基本計画のほうを御覧ください。
 まず2ページを御覧ください。改築校の概要でございます。
 井之頭小学校につきましては、用途地域が第一種低層住居専用地域でございます。建蔽率50%、容積率が100%です。
 3ページを御覧ください。(3)の児童数・学級数の推移です。井之頭小学校の児童数におきましても、しばらく増加する傾向にございます。ピークの令和9年には600〜650名程度まで増加すると予測しております。最新の推計値のピークとなる児童数・学級数を基準としつつも、学区内の地域には開発事業を行う余力がまだ残されていることから、普通教室の不足が発生しないよう、24教室を確保した施設整備を進めてまいります。
 4ページを御覧ください。井之頭小学校につきましては浸水想定はございません。
 6ページを御覧ください。こちらから特色ある教育活動などを、9ページまで写真を入れて御紹介しております。
 続きまして、15ページを御覧ください。第4章、基本方針でございます。第五小学校同様、以下3点掲げております。
 第5章の整備方針でございますが、(1)の井之頭小の特徴を活かした整備方針というところで、整形な校庭及び教室の整備を行います。また、既存樹木の保存やビオトープの整備に努めてまいります。
 続きまして、24ページを御覧ください。第6章の改築事業の概要でございます。
 改築計画施設の予定規模といたしまして、井之頭小学校も第五小学校同様、約1万平米の床面積を想定しております。階数につきましては、井之頭小学校は地下1階、地上4階を想定しております。現時点では、地下に給食施設を入れる想定をしております。高さにつきましては14メートル、構造につきましては鉄筋コンクリート造です。
 想定工程につきましては第五小学校と同様でございます。
 25ページを御覧ください。(4)の建物配置でございます。こちらも改築懇談会での議論、近隣住民へのアンケートを踏まえた結果、周辺環境が大きく変わらないことから、新しい時代の教育環境をレイアウトできること、校庭の大きさと日当たりの良好さなどから、既存校舎配置に近い西に配置する計画とすることといたしました。
 計画の御説明は以上になります。
 最後に、すみません、意見募集についてでございます。それぞれの小学校の学区内在住の方を対象に、本日から3月19日までの2週間を意見募集ということで実施させていただきます。また、すみません、冊子の一番表の部分になりますが、3月10日と12日、それと3月12日、13日で住民説明会を実施する予定でございます。
 御説明は以上になります。

コメント投稿

もうアカウントは持っている? ログインはこちら

登録していない? アカウント作成