1232【月原保育施策調整担当課長】 それでは、株式会社コスモズによる武蔵境コスモ保育園の施設整備に係る補助金の不正受給の対応状況等について(その5)について御説明します。こちらは、9月の文教委員会での行政報告以降の対応状況等についてとなります。配付資料を御参照ください。
まず初めに、項番1の令和5年9月12日文教委員会以降の経緯及び対応状況についてでございます。本市としましては、これまでに運営事業者から提出された報告書、資料等を精査した結果、運営事業者が、外構費が補助対象外経費であることを認識していたにもかかわらず、外構費相当額を補助対象経費に含んで計上し、また、工事費自体も水増しをしていた。そして、これは偽りその他不正の手段により補助金の交付を受けたことに該当することと判断し、過大に交付している補助金額及び遅延利息を確定、9月19日に補助金交付決定の一部取消し、返還金等の返還命令を行ってございます。その後、返還期日である9月22日に運営事業者から返還金等について入金した旨の報告があり、9月28日付でその収入を確認してございます。
続きまして、項番2、返還命令額等についてでございます。返還命令額は、2,834万8,034円でございます。
積算根拠について御説明いたします。資料2枚目の別紙1を御覧ください。市への補助金返還額については、適正な補助対象経費を算定した上で、本来交付すべき適正な補助金額を確定し、平成27年度当時の補助交付額からその額を差し引いて算定しております。まず、資料左側の令和5年9月、市精査後についてでございます。適正な対象経費は1億7,274万4,121円であり、内訳は記載のとおりでございます。そのうち、工事費の根拠としては別紙2のとおりでございます。
資料3枚目の別紙2を御覧ください。本資料は、令和5年9月8日に運営事業者から提出された最終的な工事金額等の見解についての根拠資料である見積内訳書のうち、法人に関する情報を除いたほか、一部内訳に関わる項目の記載について抜粋、加工をしているものでございます。また、補助対象外経費欄については、新たに追記しております。
なお、当該資料は、平成30年3月5日に建設会社から運営事業者の担当者に送付されたものでございます。内容といたしましては、武蔵境コスモ保育園新築工事の見積内訳書として、1から10までの各項目の金額、それらが積算された総合計の金額が記載されてございます。また、この資料の後段4行については、それとは別に、市役所提出金額、返金金額、広告費、実際金額と、各金額が記載されてございます。補助対象の工事費は、工事費の総合計1億7,809万2,000円から、補助対象外経費の外構工事、外構工事に係る一般管理経費及び現場管理費を除いた額1億6,112万5,326円と算定してございます。
それでは、資料2枚目の別紙1にお戻りください。項番3の適正な補助金額については、都要綱で定める補助基準額の上限と対象経費を比較して少ない金額に補助率を乗じて算出することとなっておりますが、本件については、対象経費に補助率を乗じた額1億5,115万1,000円でございます。平成27年度当時の補助金額については、資料右側の項番3のとおり、1億7,177万7,000円でございます。
項番4、市への補助金返還額については、項番3のbからaを引いた2,062万6,000円でございます。
項番5、遅延利息についてでございます。先ほど説明させていただいたとおり、運営事業者は、偽りその他不正の手段による補助金の申請であることを認識していたと考えられるため、悪意の受益者に該当し、民法に基づき、市への補助金返還額に加え、補助金交付日平成28年3月29日から返還日までの期間に対し法定利率5%を適用し、求めることとしました。額については、記載のとおりでございます。
返還命令額については、記載のとおり、市への補助金返還額と遅延利息の合計金額でございます。
それでは、資料1枚目にお戻りください。続きまして、項番3、今後の予定及び方針についてでございますが、1番目に、東京都に対して都補助金の返還を行ってまいります。2番目に、東京都や関係自治体と連携を図りながら、今後の運営事業者の事業運営を注視し、必要な対応を図ってまいります。3番目に、市の保育アドバイザーや保育事故防止支援指導員による巡回支援等、保育現場における安定的な運営の支援を行ってまいります。
以上で説明を終わります。