1385【高橋武蔵野ふるさと歴史館担当課長】 それでは、私のほうから、濱家住宅西洋館建物取得に向けての協議開始について御説明を申し上げます。
報告事項といたしまして、平成22年9月に市内初の国登録有形文化財として登録された濱家住宅西洋館が立地している土地について、令和5年10月16日付にて、土地所有者から公有地の拡大の推進に関する法律第5条第1項による土地の買取り希望の申出を受けたため、文化財の保全及び公園用地の拡充を目的に、当該土地の取得に向け、同法6条第1項による買取りの協議を行う旨を通知いたしました。今後、濱家住宅西洋館建物については、市への寄贈を前提に建物所有者と協議を行うこととしたいと。
2番といたしまして、土地、建物の概要でございます。土地につきましては、住居表示は吉祥寺北町3丁目8番24号、地積につきましては514.25平方メートル。建物でございますが、建築面積は116.23平方メートル、延べ面積166.21平方メートルでございます。構造と階数につきましては、木造の枠組み壁工法プレハブ住宅、地上2階建てでございます。建築の時期は大正末期でございまして、建物の概要につきましては、成蹊学園学生寮として当該建物は建築され、昭和7年に濱徳太郎氏が取得いたしました。平成7年に相続により親族が住宅として所有してまいりましたが、令和4年11月に現所有者が取得しているものでございます。文化財の登録日でございますが、平成22年9月10日に登録されているものでございます。登録の基準といたしまして、国土の歴史的景観に寄与するものとして登録されているものでございます。登録の概要につきましては記載のとおりでございます。
それでは、裏面をお願いいたします。裏面につきましては、土地、建物の背景等でございます。市では、本件の土地の西側にある土地を木の花小路公園用地とするため、平成8年に当該公園の南側半分を、平成24年には当該公園の北側半分を取得してきた経緯がございます。当該北側を取得する際に、土地の一部にまたがって建っていた濱家住宅西洋館を現在の位置に曳家をしていただき、土地のみを取得している経緯がございます。その際、建物所有者により、建物の老朽化した増築部分の撤去や内外装及び躯体の老朽部分の修復のほか、現行法規に適合させるため、新たに基礎を設置し、構造補強により耐震性を高める工事などが行われているものでございます。
以上、説明を終了させていただきます。