1549【茂木スポーツ推進担当課長】 それでは、武蔵野総合体育館大規模改修保全整備基本計画(案)を作成いたしましたので、御報告いたします。
まず、計画の目的でございますけれども、武蔵野総合体育館は全市的な市民施設として平成元年に竣工し、着実に改修を重ねて、適宜機能向上を図ってまいりましたが、築30年以上が経過しております。経年による老朽化が進んだ給排水管、空調設備、昇降機、電気設備などを更新するため、長期休館を要する保全工事が必要となっております。第2期武蔵野市公共施設等総合管理計画等に基づきまして、令和8年度から3か年かけて保全工事を実行し、施設の長寿命化を図るため、本計画を定めるものでございます。
なお、パブリックコメントは、令和5年12月15日から令和6年1月4日まで実施いたします。
それでは、計画の説明に入りますが、皆さん、冊子であれば開いていただいて、データの方は、目次でございます。本計画はローマ数字のIからVIの6章立てとなっております。まず、I番目で計画の背景と位置づけ、そして、V番目、今後のスケジュール、VI番目で、計画上の留意点として、6章立てでまとめてございます。
1ページを御覧ください。背景と位置づけでございます。
計画の背景と目的でございます。先ほどと若干重複しますが、武蔵野総合体育館は全市的な市民施設として平成元年に竣工し、市民スポーツの拠点として長年多くの方々に利用されてまいりました。竣工後も着実に改修を重ね、適宜機能向上を図ってまいりましたが、築30年以上が経過しており、経年による老朽化が進んだ給排水管、空調設備、昇降機、電気設備などを更新するため、長期休館を要する保全工事が必要な時期となってございます。大規模な改修工事を行うことが必要でございます。また、この間、スポーツ種目の多様化や、さらなる施設のバリアフリー化など、社会的要求の変化等に対応する必要があり、保全工事に併せてこれらを含めた総合的な改修が求められているところでございます。今後30年程度引き続き現在の施設を使用していくために、劣化保全整備に加えて、改良保全整備、機能維持・向上工事を含めた大規模な保全改修を行うことにより、引き続き市民のスポーツ文化の発展に寄与していくことを目的として、本計画を定めるものでございます。
2ページを御覧ください。本計画と他計画の関係性でございます。最上位には、第六期長期計画がございます。その下に、第2期武蔵野市公共施設等総合管理計画がございます。そしてその下が、並列になりますが、公共施設保全改修計画、類型別の計画、第二期スポーツ推進計画がございます。
3ページを御覧ください。I−3、本計画の位置づけでございます。保全改修工事における基本方針を示すとともに、令和6年、7年に実施します基本設計と実施設計における設計の条件等を整理するものでございます。
4ページを御覧ください。IIとしまして、概要、現状と課題でございます。
周辺環境は御一読ください。
II−2は建設経緯でございます。以下のような経緯で平成元年の11月にオープンしてございます。
6ページでございますが、II−3、施設概要。敷地概要と建物概要を記載してございます。
7ページでございますが、利用者数は、コロナ禍を除き、大きな変動はございません。継続的に多くの市民が利用していただいている状況にございます。
8ページから10ページになります。II−4、施設の現状でございます。こちらは各部屋ごとの現状を記載してございます。開館当時想定していた種目以外でも、多様な目的で施設が利用されてございます。メインアリーナを例にとって見ますと、丸の3番目になります。車椅子バスケットボール、車椅子バドミントン、ボッチャ、選挙開票場、パブリックビューイング等がそれに当たる部分と思います。こちらが10ページまで記載してございます。
11ページは、II−5として、課題でございます。何度も申し上げますが、30年以上が経過していて、施設の老朽化が進行しております。ヒアリングや現地調査、それから、体育施設の類型別施設整備計画で挙げられた主な課題をまとめてございます。上から、代表的なものは、地下室にある耐用年数を超えた設備機器の更新について、2番目の丸が、競技用のフローリングが更新されていない点について、3番目の丸、エレベーターが現在ストレッチャーが乗らない状況になっております。4番目、更衣室の洗面所等が狭いような状況でございます。
文章ですとイメージしづらいと思いますので、12から16ページまで写真を掲載してございます。12、13ページは地下室の状況が出ております。多くの設備が詰め込まれている状況でございます。13ページの一番下は1階のフロア、14ページ中央はメインアリーナのフローリングの状況でございます。15ページは2階のコミュニティデッキの部分、4階のフローリング、それから、エレベーター。16ページが階段の手すり等でございます。
17ページを御覧ください。II−6として、主な保全整備工事の履歴を載せてございます。竣工後も着実に改修を重ねてまいりました。代表的なところでいいますと、28、29年度に、メインアリーナ、サブアリーナの天井の耐震化工事を行っております。最近ですと、令和3年、4年で、外壁と屋上防水でございます。こちらは緊急性、安全性を踏まえた工事でございます。これまで劣化状況に応じて改修工事を適宜行っておりましたが、部分的な実施のため、一部の配管や機器は更新されないなど、新旧機器が混在している状況がございます。30年以上が経過しておりますので、長期休館を行い、全面的な保全改修を行うことが望まれるということでございます。
18ページから、IIIとしまして、基本的な考え方を載せてございます。
III−1は、対象範囲でございます。
19ページになります。大規模改修に当たりまして、基本方針を3つ定めてございます。まず1番目、劣化保全整備でございます。建設当初の性能・機能を維持できるよう基本的な性能まで戻す整備を行うものでございます。一定期間の休館を要する工事は最優先で行います。2番目として、改良保全整備でございます。開館当時にはなかった社会的要求の変化等に対応するための施設の機能向上を行うことが求められております。バリアフリー化等でございます。3番目、機能維持・向上工事でございます。リニューアル後にはより使いやすい施設にしていく視点も重要でございます。関連する工事のパッケージ化をすることで効率化を図ってまいります。
その下はフローチャート図です。それぞれの方針に付随する工事を記載してございます。劣化保全整備であれば、競技用フローリングの保全ですとか設備の保全。2番目の改良保全整備は、バリアフリー化、トイレ、更衣室のアメニティの向上。機能維持・向上工事であれば、エレベーターの更新、それから外構の改修でございます。
次の20ページから30ページは、各方針別の工事の説明をしてございます。
まず、20ページですが、基本方針の1の劣化保全整備に係る工事でございまして、フローリングの更新でございます。
2番目が機械設備の保全でございます。機械設備と申しますのは、空調換気設備、給排水衛生設備、ガス設備等でございます。
22ページ、3)電気設備の保全でございます。電気設備と申しますのは、受変電設備、非常用の発電設備、防災設備、照明設備。それから、体育施設ですので、特有の競技盤等の表示の施設でございます。
23ページは、IV−2としまして、基本方針の2の改良保全整備について御説明してございます。1)はバリアフリー化の推進でございます。まず、2階のコミュニティデッキ出入口の自動ドア化でございます。それから、ユニバーサルデザインの取組。バリアフリー化にとどまらず、多様なユニバーサルデザインを取り入れて検討してまいります。写真は御参照ください。
24ページでございます。2)更衣室とトイレのアメニティの向上でございます。1人当たりに必要な空間を広く確保することが求められております。明るく健康的なアメニティ空間への改修が求められているところでございます。1階の更衣室・トイレの集約化をしてまいります。利用者1人当たりの空間を広げること、それから、明るく快適な更衣室・トイレへの改修です。アメニティの向上を図ってまいります。写真はイメージ図でございます。
25ページ、3)環境への配慮でございます。環境負荷低減に寄与する改修が求められております。再生可能エネルギーの利用でございます。クリーンセンターからのバイオマスエネルギー供給(蒸気と電気)を活用した設備方針を継続してまいります。それから、空調設備の省エネルギー化でございます。新しい省エネ制御技術により、現状より環境性能の向上を図ってまいります。照明設備の省エネルギー化は、LED等の採用でございます。
それから、4)として、安全性の向上でございます。26ページになります。市民が安心して利用できるよう安全性能を向上させてまいります。防火シャッターの危害防止装置の設置、自動ドアの挟み込み防止柵の設置、これは写真でございます。それから、階段、手すり等でございます。写真を御覧ください。
27ページは、基本方針の3、機能維持・向上工事の改修内容でございます。まず、エレベーターの更新でございます。現在、救急用のストレッチャーが入らない状況でございます。こちらを改修してまいります。それから、現行法規への適合もしてまいります。
28ページは、サインのリニューアルと内装改修でございます。開館当時にはなかった予約システム、券売機、駐車場の精算機等が後から設置されたことによって、初めて来館したお客様には非常に分かりにくい空間となっております。誘導サインやピクトサインを実施してまいります。ピクトサインの参照の絵を載せております。また、明るく分かりやすい受付に改修してまいります。受付の位置を正面玄関側に拡張してまいります。野外活動センターの移設でございます。コミュニティラウンジの隣に移設してまいります。29ページはそれのイメージ図になっております。イメージが湧くかと思います。
30ページは、外構の改修でございます。市民が建物を認識でき、来館しやすい明るい外構計画といたします。絵はイメージ図でございます。
31から35ページは各階層のフロアごとに工事の内容を記載してございます。32ページを御覧ください。1階の先ほど申し上げたイメージ図でございますが、事務所エリアが前面にずっと拡張してまいります。それで、更衣室・トイレが集約化されて、大きくなるというものでございます。
33ページは、2階の改修概要でございます。
34ページを御覧ください。コミュニティデッキの、現在使われていない厨房と倉庫のところに、野外活動センターが移動してくるというものです。29ページの絵のほうが分かりやすいかと思います。
35ページは、3階、4階の改修概要でございます。
36ページになります。今後のスケジュールですが、着工は令和8年度、竣工は令和10年度を予定してございます。
全館休館期間は、令和8年度から令和10年度の16か月間を予定してございます。
概算工事費でございます。令和5年度時点、現在の概算工事費で54億4,000万円でございます。ただし、業務委託費や備品類、工事期間中の運営に関する費用は含んでおりません。また、物価上昇等で概算費用の変更が生じる可能性もあり、基本設計や実施設計時に改めて精査を行うものでございます。
VIは、計画上の留意点でございます。改修工事に伴いまして、他施設への影響があります。
まず、地下の工事に伴いまして、温水を供給しておりますので、温水プール、それから四中の温水プール、陸上競技場等への温水供給が一定期間停止することが想定されます。調整が必要となります。
また、2)として、事務受付機能の継続でございます。工事期間中も稼働可能な施設でございます市営プール、陸上競技場、軟式野球場、緑町スポーツ広場等、こういったものの受付業務、スポーツ教室等の開催、それから、今、指定管理者の事業団の本部の運営業務などがございますので、仮設の受付窓口及び職員事務所を体育施設内に設置することが望ましく思われております。
また、市道17号線無電柱化工事との調整がございます。無電柱化工事が干渉しないようスケジュール調整を行う必要がございます。
以上、大変長くなりましたが、御報告いたします。よろしくお願いいたします。