令和5年 総務委員会

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7857【馬場市民活動推進課長】  それでは、資料に基づきまして御報告をいたします。資料は2点ございまして、片面の資料と、あと、冊子の計画案の資料でございます。
 こちらは、武蔵野公会堂の改修等につきまして、昨年取りまとめられました有識者会議の報告などを踏まえて、このたび計画案を作成し、これから市民意見を伺っていく予定でございますので、その概要を御報告するものでございます。
 まず、1枚の資料のほうでございますが、基本計画案の概要として要点のみ載せてございますけれども、説明につきましては、冊子の計画案のほうで御説明をさせていただきます。
 冊子の1ページ目を御覧いただきたいと思います。こちらは、基本計画策定に至る経過について述べておりまして、1段落目から3段落目までは、公共施設整備の全般的な考え方といたしまして、本市の三層構造の考え方、また、今の公共施設等総合管理計画で示しております方針について述べております。また、4段落目以降につきましては、公会堂についての議論の経過といたしまして、文化施設の在り方検討委員会の見解、また、第六期長期計画、また、NEXT吉祥寺との関係について触れております。
 おめくりいただきまして、2ページ目になりますが、こちらは文化施設整備計画と第2期公共施設等総合管理計画におきまして、コンクリート強度などの調査結果や、施設周辺の面的整備の可能性などを踏まえて、延命化の方向性を示してきておりまして、具体的には、以下の図表の中の改善案IIの優位性が高いとまとめておりましたが、専門的見地からの検討がなお必要との考えから、有識者会議を設置いたしまして、具体的な意見をいただき、計画策定を進めることとしたものでございます。
 次の3ページ以降でございますが、こちらは、周辺の環境、また、公会堂の位置づけやほかの施設との関係性、あと、5ページ目以降につきましては施設の概要、また、6ページ以降につきましては施設の現状と課題について記載をしてございます。
 少し飛びまして、11ページ目以降になりますが、14ページまでは、具体的に公会堂の改善すべき箇所につきまして、地下から1階、2階・3階の平面図、また、断面図とともに写真を入れてお示しをしてございます。
 次の15ページ以降は、有識者会議の概要と、また、この間行ってまいりました市民意見聴取の概要について記載をしております。この市民意見聴取の概要等につきましては、後ろのほうの39ページ目以降に参考資料として、発行しておりますニュースレターですとか、市民アンケートの概要等を掲載してございますので、御覧いただければと思います。
 続いて、18ページ目以降でございますが、こちらは、「基本計画策定にあたって」といたしまして、施設更新の基本的な考え方について述べてございます。こちらは更新の方向性でございますが、延命化を図る案と、全面建て替えの案が考えられる中で、3段落目になりますけれども、改修等により延命化を図る場合には、ホール棟はコンクリートの強度や耐震性能に問題がなく、より多様な用途への対応も可能になると見込まれるため、バリアフリー化と合わせて、動線などの課題も改善を図ることができると考えられます。
 また、全面的な建て替えの場合には、築60年から80年程度の長期に使用可能な施設を目指して建設することになりますので、多様な主体が連携してエリアのビジョンを描き、イメージを共有しながら進める将来の面的な整備の可能性に制約を与えることになります。また、使用期間を20年程度とした場合には、費用対効果の面で課題が大きくなると考えられますので、これらのことから、昨年の有識者会議では、こちらに記載のような見解が示されたところでございます。
 このような経過や有識者会議の意見、助言などを踏まえまして、この計画案では、改修等によって、築80年程度までの利用を目指した延命化を図ることとしてございます。
 19ページ目が、公会堂が目指すべき姿(施設コンセプト)でございます。こちらは、有識者会議の報告も踏まえまして3点掲げておりまして、1)が、市民の芸術文化活動を支える創造・発信型の施設、2)が、安全で誰もが安心して利用できる施設、3)が、まちとのつながりを持ち愛着を持たれる施設でございます。
 次の20ページから21ページが、改修等の基本方針について記載しております。こちらは有識者会議の報告にはなかったものですが、追加して計画案で記載しております。1)が、安全性と機能性を確保しコストバランスに配慮した改修等工事でございまして、安全性、また、機能性を重視してコストバランスに配慮するということと、一般設備、電気・空調・給排水などの設備につきましては、安全性に加えて、環境負荷の低減、また、ランニングコストにも留意をしまして、全面更新を前提とすること。また、増築を行う場合には、床面積が過度に増大しないことを記載してございます。
 2)が、より多様な利用を可能にするホール計画でございます。こちらは、ホールの現状の課題を踏まえましてニーズに応えていくほか、遮音性能の向上を目指すこととしています。あと、ホールの既存のデザインを生かして、更新箇所の優先度を見定めて、コストバランスに配慮することなどを記載してございます。
 次に、3)ホールとともに芸術文化活動に寄与する諸室(会議室棟)計画です。まず、エレベーター設置などにより、ユニバーサルデザインの施設を実現するということです。また、ホールとの連携や、ほかの施設との関係性を踏まえて、多様な芸術文化活動に活用できる機能や規模の諸室を整備すること。また、現在の会議室棟の活用範囲については、減築して新たな棟を増築する案、また、増築はエレベーターなどの最小限にとどめて再利用する案も含めて、設計の段階で検討するとしてございます。
 4)が、まちにつながる新たな空間の創出と緑化を意識した外構計画です。現在のやや閉鎖的な雰囲気もあるといった課題を改善していくため、まちに開き、つながる空間の創出を目指してまいります。また、現行の緑化基準を踏まえた敷地内の緑化を行いまして、気軽に立ち寄りたくなる外構計画としてまいります。
 次の22ページ目以降は、主な改修事項といたしまして、こちらは有識者会議の報告を踏まえた形で、ポイントとなる改修項目について列挙をしてございます。この中では、めくっていただきまして25ページ目の上段、管理諸室という部分は、有識者会議の報告にはなかった部分でございますが、必要な改修として追記をしてございます。
 またおめくりいただきまして、27ページ目からが事業の概算費用をお示ししてございます。この概算費用を算出するに当たりましては、参考の平面図をモデルプランとして作成しておりまして、こちらは、この冊子の最後になりますが、57ページから59ページに添付をしております。この参考のモデルプランで工事を行った場合の費用を次の(2)で示しております。こちらの(2)の表の中には、1)から幾つかのパターンで示しておりますけれども、いずれも、老朽化した設備の更新ですとか、エレベーターの設置、また、ホールの舞台設備や客席の改修などの必要となる事項、必須の事項は共通して行うものですけれども、この(2)の1)につきましては、遮音性能の向上については、会議室棟の練習室のみに限定しております。具体的には、地下の部屋の一室と2階の部屋を遮音にするパターンでございます。右側の2)につきましては、1)に加えまして、ホール棟についても遮音性能を高めた場合になります。さらに右側の3)につきましては、さらに舞台設備のグレードを高めたりですとか、また、ホールの座席や屋上緑化にさらに費用をかけて充実させた場合のプランでございます。
 なお、4)につきましては、比較のために、この3)と同等の施設を新築で造った場合の費用となりまして、新築の場合の費用と比較した割合を表の一番下に示してございます。なお、昨年度にも概算の金額を算出しておりましたが、この社会情勢を踏まえまして、今回は1.2倍の単価で計算をしております。この表の下のところに記載をしているとおりでございます。また、床面積につきましては、後ろのほうの参考の図には記載がございませんけれども、現状の床面積約2,486平米よりも若干増加してございまして、約2,570平米のプランとなっております。これが昨年度の検討の時点よりも増加している部分でございます。
 このページの(3)になりますが、コストバランスに配慮した改修等工事費の設定として、こちらの3行目ですが、一般的にはリファイニング建築により施設を延命化した場合にかかる費用が建て替え費用の6割から7割程度と言われていることを踏まえまして、本事業におきましては、同規模で同内容で建て替えた場合にかかる費用の6割程度を目安として事業費用を設定することといたします。
 次の(4)です。今後の設計における改修等内容の精査についてでございます。4行目からになりますけれども、今後の設計においては、施設の残耐用年数を踏まえまして、優先度を見極めながら、仕様や改修等の範囲を決定していくことが重要となります。社会情勢の変化の影響を受けまして、さらに事業費が増加することも想定されますので、コストバランスに配慮して、今後、具体的な内容を精査していくこととしてまいります。
 続いて、29ページ目以降が事業手法についての内容でございます。(1)の中では、考えられる事業手法について表に一覧でまとめております。この内容について順番に御説明いたしますと、1)としまして、従来方式と呼ばれるものです。こちらは設計と施工を別々に発注する方式となりますが、この場合、入念な設計を行えるほか、事業者が参画しやすいということと、設計者の選定を早期に行えるというようなメリットがございます。また一方で、設計の段階で施工業者のノウハウを反映させることが難しいといった課題がございます。
 次の30ページを御覧ください。2)デザインビルド方式でございますが、こちらは設計と施工の一括発注の方式になりまして、メリットとしましては、事業期間の短縮が見込めること。また、工事の不落札の可能性を避けられること。また、施工業者のノウハウを設計に反映できるといった点がございますが、一方で、工事費の変動のリスクが出て事業者が負うことになるということと、事業規模が小さい場合には参画する事業者が見込めない可能性があるということと、事業者の選定過程を公開で行うことができないといった課題がございます。
 次の3)がDBO方式でございます。こちらは運営を含めた発注方式になりますが、公会堂の運営については、今後、公募で指定管理者を選定していく方針がございますので、その公募の仕様を決定してからでないと、事業者の選定ができないというスケジュール上の課題が生じてまいります。
 なお、RO方式という資金調達も含めた発注方式、PFI方式の一つとしてRO方式がございますけれども、こちらは、こちらに記載のような理由によりまして検討の対象外としてございます。
 結論となりますけれども、次の31ページでございます。1)従来方式の採用と記載してございますが、結論としましては、DB方式につきましては、工事費の高騰が続いております現状の状況では、事業者の参画が見込めないこと、また、公開型の事業者選定が難しいといった課題を踏まえまして、本事業につきましては、従来型の分離発注方式が妥当としてございます。
 2)の設計者選定方法でございますが、こちらは、プロポーザル方式とコンペ方式とを比較いたしまして、設計段階で柔軟に対応が可能なプロポーザル方式が適していると判断してございます。
 次は、32ページからが管理運営の考え方でございます。具体的には、今後指定管理者の選定に向けて検討をしていくこととなりますが、ここでは大まかな記載にとどめてございます。(1)では現状を述べておりまして、(2)で、1)としまして、芸術文化の体験・活動・交流に関する取組、また、2)では、地域の芸術文化資源との関わりと情報発信について、このようなことが重要になるということを述べております。また、次のページの(3)では、運営事業者の体制等といたしまして、こちらの最後の部分になりますが、指定管理者の今後の公募に当たって基本方針などを作成するということを記載してございます。
 最後に事業スケジュールでございますが、今年度、計画策定を行いまして、来年度、令和5年度から審査委員会を設置して設計者を選定いたします。その後、設計に着手いたしまして、令和6年度いっぱい、または7年度にかけて設計を進めてまいります。その後、令和7年度から8年度にかけて工事、その後の準備期間を経て、令和9年度のリニューアルオープンを目指すこととしております。
 計画案の概要につきましては、以上でございます。
 また1枚の資料にお戻りいただきまして、パブリックコメント、意見募集のスケジュール等について概略を御説明いたします。下のほうの記載にございますように、意見募集につきましては、明後日、3日金曜日から22日水曜日までの約3週間を予定してございます。また、市民説明会につきましては、今月11日と16日の2回開催予定でございます。それぞれ市報の2月1日号で周知を進めているところでございます。
 また、その他のその後のスケジュールにつきましては、先ほどの事業スケジュールの説明のとおりでございます。
 御報告は以上です。

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