
深沢達也
映像ID: 2419
8153【深沢委員】 ということで、我々も一昨年来、この耐震データについては議会としても説明を受けていて、問題は対市民ということなので、それについて確認をさせていただいたところであります。
あと、ここから先はもし御意見があったらなのですが、やはり南口の問題というのは難しいと思います。私は30歳で初当選したときに、最大の課題の一つが、北口の、これは再開発と呼んだか、正式には道路造成なのです。今、広場と言っているところ。それに加えて、境の北口の、これは再開発ビルに伴う再開発計画だと。線引きと計画は両方ともできていたわけです。吉祥寺北口のほうはただそれを執行するだけだった。それが大分遅れてきてしまったというところに課題があって、それを一挙に、ちょうど土屋さんが市長になって初めての4年間のときに仕上げた。私は長く政治もやっているし、議会にもいるけれども、党派の違いで、敵だから駄目、味方だからいいなんという態度を取ったことは一度もない。土屋さんの時代でいいことをやったときは、総合体育館のときもそうだけども、私は積極的に賛成したのです。あのときも事前の説明が少ないとかいろいろ言われてあれだったですが、私は賛成する立場から応援しました。
それで、続きますと、吉祥寺北口の道路計画というか、そのときも私は賛成でしたから、これはぜひ進めてもらいたいということを議会で発言し、当時、自由民主党の市会議員の石井一徳さん。本当に懐かしい、立派な方でありましたが、極めて地元で力を入れておられたので、私も連帯をして、同じ1期生としてやってきました。つまり、何が言いたいかというと、今度は議会側の問題として、やはりみんなが一つになって、環境浄化の問題もそうだし、まちづくりもそれによって成功してきた。境の北口に関して、これがやはり非常に特徴的なのは市民参加です。これも土屋さんの1期目の時代ですが、賛否が対立したわけです。地元で、権利関係にある人もそうでない人も対立したのです。道路を造るということで、これは環境の問題があると。賛成の人も反対の人も両方一緒に加わった市民参加の委員会をつくって、そこで議論、討議を経た結果、1年強の中で、再開発は必要という結果が出たわけです。その市民参加を私は積極的に賛成して、議会みんながその行方をバックアップしながら見て、決まったと。それで、やろうというのが走りだったわけです。
ところが、今度の吉祥寺の南口の場合は、確かに広場計画がある。ところが、境北口のように再開発ビルに伴った計画とかというものとは次元が違うわけです。しかも、井の頭公園という400年の歴史があります。少なくとも大正12年に今の井の頭線の京王電鉄さんの吉祥寺駅ができてからでも100年たつわけですから、非常に古い歴史を持っている場所だけに、ローマは一日にして成らずではないけれども、そう簡単にはいかないだろうと。やはり古いお店、事業所の皆さんがたくさんいらっしゃるだけに、それは大変難しいと思います。もう既にグランドデザインとか出ているわけですが、概念的な絵図は描けても、それを具体化するとなると、やはり難しい。だから、そこで業をなされる方や住んでいる方と同時に、全市民を挙げて議論して、練り上げていこうと。こういう理解でいいわけです。ただ、私は同時に、日本全土、あるいは世界的に見ても、我が国におけるポイントだと思います。吉祥寺駅南口というのは江戸市中に水を送っていたところのそばにあるわけですから。そういう立場からも、やはり非常に大きなまちづくり課題だと思っております。そうなると、そう簡単にはいかないだろうなというふうに思うだけに、先ほど来答弁された手順で、みんなでいいまちをつくっていくという、みんなが同じ方向を向いてやっていく姿勢が大事だろうなというふうに思います。意見はいろいろあって当たり前のことなのですから。というふうに考えますが、執行部のお考えをお聞かせください。