9209【小内資産活用課長】 まず前段としましては、このワーキング報告書というのは、有識者会議での議論をするための法的整理に使う資料としてつくったものですので、これは一定の参考にしていただけるものというふうには思っております。
ただ、運営主体とか手法というのは、先にそれが決まってから中身を決めるのではなくて、そこで何をするのか、何がいいのかということが先にあって、それに適した運営主体と手法は何なのかというのが、後からついてくるものだというふうに思っていますので、昨年度はそこまで議論が深化していませんでしたが、これまでの議論の中では、やはり建物としては一定保存というところに重きを置きながらも、活用の可能性を見つけて、少し一定の収益性も確保していく必要があるだろうという、文化的な側面のアプローチと、もう一つは、建物と庭を一体的に活用することの有効性ということが議論されているのと、または緑豊かな庭の保存、緑の保存というようなところ、大きくその3つになるので、かなり難しいと思っていて、緑は緑の専門家がいますし、文化財、建物は、それはそれの専門家がいる中で、それを一体的に運用するプログラムを担える事業者さんはいるのかとか、そういったところが本当に課題だと思っています。
また、それにひもづく所管課をどうするのか、これは行政の縦割りの部分かと思いますけれども、その辺りも今後整理が必要だというふうに思っておりますので、少しそういったところの課題を整理したものを提示しまして、御意見を頂戴しながら、まさにこの後整理を進めていく必要があると思っているところです。