9381【渡邉行政経営・自治推進担当課長】 それでは、資料に基づいて御報告いたします。
住民投票制度に関する有識者懇談会は、これまで3回開催されました。第3回まで、具体的な各論に入る前に、総論として、制度の目的や代表民主制との関係を取り上げ、有識者の御意見を伺いました。総論ゆえに、比較的抽象度の高い議論でしたが、その中で、代表機関の関与についても御意見をいただきました。もともとこのテーマは、令和5年度予算案審議の際、議会側から御提案いただいたテーマであり、また、条例に基づく常設型住民投票制度を本質的に理解するに当たって、尊重概念とともに重要なテーマでもあります。そこで、この点について今後さらに議論を深めるため、本日御報告をするものです。
続きまして、別紙1を御覧ください。別紙1は、有識者懇談会資料をまとめたものです。目次に続きまして、各回のスライドをまとめておりますが、第1回は1ページからになります。これまでの経過を自治基本条例に関する懇談会の議論にまで遡って整理したほか、17ページになりますが、令和5年度当初予算案審議における御意見も御紹介しました。代表機関の関与をテーマとして取り上げた契機として、17ページ一番下、小美濃議員の御発言があることも有識者の方に御共有いただいた上で、有識者から御意見をいただきました。
第2回は、25ページからです。前提としての歴史をしっかりと押さえるため、31ページからは戦後地方制度、36ページからは直接請求制度、40ページからは個別型の住民投票、43ページからは住民投票の制度化、これら大きく4つに分けて歴史を振り返った上で、制度の目的と代表機関の関与について御意見をいただきました。
第3回は47ページからです。前回に引き続き、代表機関の関与について御意見をいただきました。第2回でいただいた御意見の概要は、第3回資料としてまとめており、52ページから55ページのとおりです。さらに、第3回の意見の概要は、先日議事録が完成しましたので、これに基づいて、次回第4回資料として作成中のものを別紙2としてお付けしております。
それでは、別紙2を御覧ください。内容を御紹介しますと、1ページ、投票実施前の代表機関の関与については、(5)のとおり様々あり得る中で、(1)、(2)、(4)のとおり、関与の強度を強くすることについて慎重な意見があった一方で、(3)議会の議論が投票の際の資料になり得るとの御意見もございました。関与のアイデアでは、(1)関与が必要となる場面は時間軸に沿って3段階くらいに分けられるとの御意見や、(2)、(3)、(4)など、議会として意思を表明することを評価する御意見、さらには、その内容を2つに区別する(6)のようなアイデアがございました。また、(5)検討する時間を確保するというアイデアや、(7)対案のようなものを出すというアイデアもいただきました。
市長の関与につきましては、対象事項の規定との関わりで、規定の文言次第では、抽象的な説明で拒否できてしまうという点を御指摘いただきました。
2ページは、尊重義務の要件としての成立要件に関する御意見ですが、この中で、(4)仮に議会によるボイコット運動があった場合について御意見をいただきました。
最初の資料にお戻りいただきたいと思います。今後の予定ですが、2の記載のとおりでございます。このうち、第5回の場所につきましては、6月16日の行政報告の際は、かたらいの道市民スペースと予定しておりましたが、市役所に変更いたしました。
報告は以上でございます。