9834【向田男女平等推進担当課長】 それでは、武蔵野市第五次男女平等推進計画(案)中間のまとめに関する意見募集につきまして、行政報告をいたします。
武蔵野市男女平等推進計画は、武蔵野市男女平等の推進に関する条例第9条に基づき、男女平等を推進する施策を総合的かつ計画的に実施するために策定するものです。この条例第23条には、計画の策定は、武蔵野市男女平等推進審議会に諮問をすることが規定されているため、今年4月、市長から審議会に計画策定について諮問をいたしました。これまでに7回にわたる会議を開催し、活発な御議論をいただき、ここに計画案をまとめていただきました。なお、この男女平等推進審議会は、公募市民2名を含む12名の委員により構成されており、会長は、フェリス女学院大学の諸橋泰樹先生に務めていただいております。
それでは、お手元のA4両面の資料と、中間のまとめの本書を使いながら御説明をいたします。
A4の資料をまず御覧ください。1、計画(案)中間のまとめの概要、(1)になります。計画の目指す将来像は、「すべての人が、互いに人権を尊重し、性別等にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮して、生涯にわたり、いきいきとくらせるまちを目指します。」としています。これは、武蔵野市男女平等の推進に関する条例の前文でうたっている理念を分かりやすい言葉で表現したものです。第四次男女平等推進計画を踏襲したものとなっております。なお、ここにいう「性別等」とは、条例に定義のある言葉で、男女の別だけではない多様な性の在り方及び性的指向を表現しています。
(2)計画の位置づけについてです。この計画は、武蔵野市男女平等の推進に関する条例に基づく計画ですが、4つの法律に基づく計画という性格も持っています。黒ポチの2つ目から4つ目までは、それぞれ、男女共同参画社会基本法に基づく市町村男女共同参画計画、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律に基づく市町村推進計画、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律に基づく市町村基本計画で、第四次男女平等推進計画でも同様の位置づけをしておりました。
黒ポチの最後、困難な問題を抱える女性への支援に関する法律に基づく市町村基本計画は、令和6年4月施行予定の新しい法律に基づくもので、第五次計画で初めてのものになります。
(3)計画の期間は、令和6年度から10年度までの5年間です。
(4)基本目標と重点施策についてです。計画(案)では、4つの基本目標と13の基本施策、31の施策、102の事業を定めています。基本目標については、第四次男女平等推進計画を踏襲しています。また、特に重点的に取り組むものとして10施策を重点施策に指定しています。
ここからは、中間のまとめの本書を御覧ください。12ページ、13ページには計画の基本目標について、また、14ページ、15ページに計画の体系がございます。本日は、新規の施策や第四次計画から変更があったものを中心に御説明いたします。
まず、基本目標Iは、男女平等の意識を育むまちです。施策としては、男女平等の意識啓発と、性の多様性に関する理解の促進の2つを重点施策としています。なお、この基本目標Iの中の施策、男女平等の視点に立った教育の推進は、四次計画では学校教育の推進としておりましたが、審議会における検討では、学校教育だけでなく早い段階からの取組が大切であるとして、ここでは単に「教育」という言葉といたしました。保育園等も含めた取組を考えています。
基本目標IIは、生活と仕事が両立でき、個性と能力を発揮できるまちです。ワーク・ライフ・バランスの推進に向けた普及啓発、子育て支援施策の充実、政策・方針決定の場への女性の参画促進の3つを重点施策としています。令和4年に実施した男女平等に関する意識調査で、仕事、家庭生活、個人の生活全てを優先することが理想だとする回答は約37%でしたが、実際にそのようにできている人は約8%と少なく、理想と現実のギャップがあるという結果でした。重点施策をはじめ、様々な取組を継続することで、生活と仕事が両立でき、個性と能力を発揮できるまちを目指します。
基本目標IIIは、人権を尊重し、あらゆる暴力を許さないまちです。相談事業の充実と推進体制の整備、ひとり親家庭等への支援、リプロダクティブ・ヘルス/ライツに関する啓発の4つを重点施策としています。このうち、推進体制の整備は、困難な問題を抱える女性への支援に関する法律に基づく施策であり、新規の施策になります。性的な被害、家庭の状況、地域社会との関係性、その他の様々な事情により、日常生活または社会生活を営む上で困難な問題を抱える女性を支援するための体制を整備し、相談や支援に取り組みます。また、リプロダクティブ・ヘルス/ライツに関する啓発は、新たに重点施策としたもので、個人の自己決定権や権利としての健康が生涯にわたり保障されるよう、情報提供や啓発を行うほか、発達の段階や子どもの実態に応じた性に関する指導を実施いたします。
基本目標IVは、男女平等推進の体制づくりに取り組むまちです。男女平等推進センター「ヒューマンあい」の充実が重点施策です。平成28年10月に男女平等推進センター条例が施行されてから、令和8年で10年がたちます。このタイミングで、これまで男女平等推進センターの果たしてきた役割を検証し、今後の課題、方向性について整理を行い、機能の充実に向けて検討をいたします。
17ページから64ページは、基本目標ごとの基本施策・事業について記載しております。
65ページからは数値目標についてです。
67ページは、第四次計画の数値目標に対する令和4年度までの実績です。
68ページは、第五次計画の数値目標です。基本目標IIの中の3段目から6段目、7段目から9段目につきましては、来年度に策定予定のそれぞれの計画に記載された数値を目標値といたします。
69ページから72ページは、推進体制に関しての記載です。
73ページから77ページは資料編で、用語一覧になります。
簡単ですが、計画案の概要は以上です。
いま一度、A4両面の資料に戻り、裏面を御覧ください。これまでの男女平等推進審議会の開催状況は記載のとおりです。
意見募集につきましては、市民の皆様から中間のまとめについて広く御意見をいただくため、12月15日から1月5日までパブリックコメントの募集をいたします。その期間中、12月18日には、武蔵野プレイスのスペースCで市民意見交換会を予定しています。
その後のスケジュールですが、パブリックコメント等でいただいた御意見を踏まえ、来年3月には、男女平等推進審議会から市長に答申をいただき、その後、計画を決定・公表をいたしたいと考えております。
説明は以上です。どうぞよろしくお願いいたします。