9953【桜井委員】 おはようございます。本日から令和5年度予算についての本格的な審査に入っていくということで、どうぞよろしくお願いいたします。
では、まず総括質疑ということで、予算の全体像を捉えるために、いろいろとお伺いをさせていただきたいと思います。
ここ数年、私たちを取り巻く社会情勢は、新型コロナウイルスの感染拡大、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻、そしてそれらに起因する世界的な物価高騰と、急激に状況が変化しまして、先の見通せない不安定な状態が続いていると感じております。そうした中で、日々の暮らしを守り支える基礎自治体の役割、責任というものは、ますます大きくなっているのではないかと感じておりますけれども、さきの施政方針演説の中で、市長からは、この令和5年度の予算について「誰もが安心して暮らし続けられるまちへ 平和が続く未来をつくる予算」という位置づけで臨まれる旨の御表明がありました。この平和というキーワード、これは直接的には、今なおウクライナで戦争状態が続いているという現状を踏まえまして、足元から平和を守る努力をしていこうと、そういう思いを込めたものだと受け止めておりますけれども、しかし、それだけではないのではないかとも思います。もう少し広い意味が込められているのかなと。
辞書で平和という言葉を引きますと、単に戦争状態の対義語ということだけではなくて、安らかに和らぐこと、穏やかで変わりのないことという説明があります。そういう意味では、この「平和が続く未来をつくる予算」という言葉に込められた思い、それは昨今の相次ぐ難局の中で失われてしまった、穏やかな、安らかな日常を取り戻す、そういうことを目標に定めた予算である、そういう理解もできるのではないかと思うのですが、この辺り、この平和というキーワードに込められた思いにつきましてお伺いさせていただければと思います。