10544【桜井委員】 ありがとうございます。地域包括ケアというのは、まさにそうした地域とのつながりがあって初めて成り立つものだと思いますので、そうした視点を持っていただけるということ、大変喜ばしいことだなというふうに思っております。
もう一つ、これは今の質問とも非常に近いものなのですが、高齢者総合センターの歴史を見ますと、もともとこれは福祉会館という施設であったと。平成5年に現在の高齢者総合センターに建て替わったわけですけれども、この福祉会館の時代を私はよくは知らないのですが、当時市の職員をされていて、実際にこの福祉会館の御担当をされていたという方からいろいろお話を聞いたことがあるのですが、お風呂があったりして、非常にユニークな施設であったと、御高齢の方を中心に非常に愛される施設だったというふうに聞いております。今銭湯がだんだんなくなっているというような話も聞く中で、お風呂はいいなと思うのですが、あまり個別具体的な要望をする場所ではないと思うので、お風呂を造ってくださいという話をしたいわけではなくて、その先なのですけれども、そういう施設であったと同時に、育児支援や学童クラブの機能も、この施設の中で持っていたと。ただその後、より専門的な役割分担という考えの中で、高齢者総合センターに発展していく中で、そうした機能はこの施設では担わないということになっていったという経緯だと思うのですが、ただ、さきの保健センターの設計の話の際にも出ましたけど、今再びまた複合施設ということが注目を浴びていると。様々な機能に専門特化することもいいのだけれども、複合化することで、シナジー効果というのでしょうか、いろいろ新たな効果があるという面も注目されていると。
そういう意味で、この高齢者総合センター、高齢者福祉の専門施設ということで設計されるということでいいのか、あるいはそうした複合化の視点が盛り込まれるのか。というのは、まさに今このタイミングで、先日文教委員会での御報告がありましたけれども、大野田こどもクラブ、学童が、児童増に伴って収まり切らないということで、URの緑町パークタウンの集会所をお借りして、出張的な形で、そちらで運営すると。こちら最大3年という話になっているというふうに聞きますけれども、根本的に、今の大野田小学校の中ではなかなか収まり切らないと。
これに関しては令和10年まで待てば、まさにこの複合化の効果によって、保健センターのほうにチャレンジルームが移動しますので、そうなるとまた多少状況は改善されるかと思うのですが、ただ、学童ということに限らず、先ほども言ったように非常にいい場所にあるものですから、ここを使って、高齢者福祉だけではない取組もあり得るのではないかと思うのですが、この辺りについてはどのようにお考えになっていらっしゃいますでしょうか。