10546【桜井委員】 分かりました。ありがとうございます。
そうしましたら、次に障害者福祉センターのほうに関してもお聞きしたいと思います。順番としては戻る感じになりますが、1項社会福祉費の2目障害者福祉費の部分だと思いますけれども、こちらについても改修工事の基本設計、実施設計が令和5年度の予算に盛り込まれているというところだと思います。
こちらの障害者福祉センターに関しては、先ほど高齢者総合センターの役割、ここでなければならない役割は何なのかということをお聞きしましたけれども、私は障害者福祉センターに関しては、そういう意味ではミッションはよりはっきりしているかなと。昨年の12月の厚生委員会での質疑の中でも、この障害者福祉センター、他の、例えば民間の施設などでも同じような取組をやられているのではないかという質問に対して、民間の施設では支援が難しい方の支援で必要な役割を果たしていると、私はこれは誠にもっともだというふうに思っております。そういう意味で、現在この障害者福祉センターが担っている機能を着実に継続していくということのために改修工事が、改修というか、建て替え工事が行われるということは理解をするところであります。
ただ一方で、この建て替えに伴って、従来の機能の確実な継承というだけでなくて、この施設が広く地域あるいは社会につながっていくということが新たな課題として盛り込まれているのですが、この点について私はちょっと疑問に思っておりまして、というのは、場所です。先ほど高齢者総合センターに関しては非常に場所がいいというお話をしましたけれども、逆に障害者福祉センターに関しては、市の北端です。市境にあって、五日市街道に面していると。また周囲を見ても、この八幡町4丁目という地域は戸建ての住宅が集まっている地域で、基本的には、そこにお住まいの方以外はあまり訪れない場所というふうに感じています。そういう意味では、障害者福祉センターを通じて広く社会的なつながりを、障害者福祉と社会とのつながりをつくっていくということには、ちょっと場所として不向きではないかなと。
私が先ほど広く社会とつながっていくことがいいのだと言ったことと矛盾するようですが、実際これは矛盾していないと思うのですけども、必ずしも社会とつながらなければいけないということではないと。というのは、これは高齢者福祉も障害者福祉も同様ですが、全体として見たときにインクルーシブで社会とつながっていることは大事ですけれども、個々の施設が全部そうでなければいけないということではないと思うのです。特にこの分野に関して考えたときに、周りの目を気にせずに安心して取組ができることが求められる場面、あるいは専門性が高かったり慎重な配慮が必要であって、なかなかオープンにやることが適さない、そういうような取組もあると思うのです。
この障害者福祉センターは、場所的なことも考えると、そういった取組を行う場所という位置づけでもいいのではないか、障害者福祉に関しては、障害者総合センターもありますけれども、こちらは北町にあって、市役所にも近い、保健センターにも近い、多少奥まった場所ではありますが、そういう意味ではつながりということに非常に適した場所にある。そういう意味で、こうした視点からもうちょっと、ここで何を行うかということの整理があってもよかったのではないかと思うのですが、この点についてはいかがでしょうか。