
木崎剛
映像ID: 2409
安心・安全なまちづくりの観点からの歩道の在り方等について
・安心・安全なまちづくりは歩行空間の確保が重要、歩道の在り方等について
・学校内から学校外へ、さらに公共施設から民間施設への移設と大きな方針転換の学童保育の在り方等について
4920◯9 番(木崎 剛君) 自由民主・市民クラブの9番木崎 剛です。
それでは、一般質問をさせていただきます。今回は大きく分けて2点であります。安心・安全なまちづくりの観点からの歩道の在り方等についてと、学校内から学校外へ、さらに公共施設から民間施設への移設と大きな方針転換の学童保育の在り方等についてであります。
1つ目の安心・安全なまちづくりは、歩行空間の確保が重要であると考えます。歩道の在り方について、以下質問していきたいと思います。
松下市長は駅周辺のまちづくりなどでウォーカブルな空間を訴えておりますが、駅周辺だけでよいのでしょうか。そこへつながる幹線道路などの状況はどうでしょうか。武蔵野市は平たんな土地であり、自転車での移動に適していて、多くの方が自転車の利用をしています。その意味では、駅周辺の歩行者の安全を確保するためには、その周辺やさらに離れた武蔵野市全体の自転車、歩行者のことを考えていく必要があるのではないでしょうか。今回の質問は、歩行者と自転車、歩行者と自動車、自転車と自動車、それぞれへの配慮がハード面でどれだけ確立できているのかを確認したく行うものです。
その中でも、特に公共バス、自動車に関することをお聞きしたいと思います。一番に挙げられるのは、吉祥寺駅南口のパークロードのバスと歩行者の接触などの危険性における安全管理です。絶えず歩行者を意識したバスの運行と誘導員のおかげで、危険ではありますが、大きな事故は起こっていないというふうに思っています。しかし、これが続くことは決してよいことではありません。歩道と車道がしっかりと分かれていないことで、危険性は排除し切れていないと考えます。こちらは今後市の交通広場が完成すれば解消されるとは思われますが、一体いつになるのでしょうか。また、境南町の天文台通りについても、都道の改修に合わせて歩道の確保が進んでいるので、こちらも完成を待ちたいとは思います。しかし、それ以外にも歩道と車道を区切る形での歩道の確保ができていない幹線道路や公共バスルートがあると思いますが、こちらについて、市では安全対策についてどのようにお考えなのでしょうか。以下質問させていただきます。
1つ目、幹線道路や公共交通であるバス──ムーバスは除きますが、ルートにおける歩道の確保について、その安全性をどのように確保しているのか、伺います。
2つ目、現状、バスルートにおいて危険性が高い場所が存在していると私は考えますが、見解をお伺いします。存在していると認識をしているのであれば、具体的にどのようなところなのか、先ほど申し上げた吉祥寺駅南口などを示していただきたいと思います。歩道と車道を区切る形で歩道の確保ができていない幹線道路や公共バスルートなどは危険性があると私は考えていますので、こういう観点でお答えいただければと思います。万が一の事故などの場合、歩行者が巻き込まれる可能性が高いからです。そういう意味での危険性の高い場所について、市では安全対策についてどのようにお考えなのでしょうか。市民の安全・安心を担保するためには対策が必要だと考えますが、いかがでしょうか。実際に、市道第55号線では、バスが擦れ違う際に歩行者がいると、片方のバスが停車をして片方のバスを先に行かせるということが多くあります。車道と歩道が区切られておらず、車両側が配慮をして通行しています。これはハード面の道路としての安全確保がうまくできていない証拠ではないでしょうか。
3つ目の質問です。バスルート以外でも危険性が高い道路があるか、お伺いをいたします。幹線道路や公共バスルート以外でも、車の通りが多い道路が存在していると思います。その車通りの多い道路について、ちなみに吉祥寺の宮本小路などは対策をしているとは存じ上げておりますが、道路幅が広めの生活道路などはどのようにお考えなのでしょうか。その道路について、市では安全対策などはどのように行っているのでしょうか。
4つ目、暫定改修が行われて10年になる三鷹駅北口ロータリーについて、将来の展望としてのイメージ、ビジョンは示されましたが、現状については、松下市長も、ロータリー内をバスやタクシーが通るところを交通島の辺りから歩行者が横断するというのは大変危険であるという認識、また、右側に車両を停車するという道路交通法上の問題、課題もあるという認識を持っていると答弁をされています。現状の危険性をこのまま放置してはならないと考えますが、安全性の確保についての短期的対応について見解をお伺いいたします。この質問は今までも多くの議員から毎年のように行われておりますが、全くと言っていいほど改善が進んでいません。関係機関、警察などとも相談、検討していることはお伺いをしておりますが、実際に対策を打てないのでしょうか。一般車両をロータリー内で停車させず、ロータリーの外側に専用の停車エリアを設けることなどができないのでしょうか。これをするだけでもかなり改善効果があるとは考えますが、いかがでしょう。
次に、自転車の走行レーンについてです。先ほども下田議員から細かく質疑がありましたので、私のほうではさらっと行かせていただきたいと思います。走行レーンは全ての道路に造るのか、それとも必要なところだけに造るのか、その場合、基準や、誰がどのように設置するのか、確認の意味を込めてお伺いいたします。自転車走行レーンについて、設置基準についてお伺いいたします。
6つ目、自転車走行レーンの表示が幾つか存在しますが、その違いについてお伺いします。これは先ほど下田議員に対しての答弁がありましたので、これについてはあえてお答えをいただかなくても結構であります。現在、武蔵野市内には複数の自転車走行レーンの表示がありますが、なぜなのかと。造った時が違う、そして東京都が設置したなどということでした。理由などがあればということでしたが、それは結構です。また、先ほどもありましたけども、今後統一をされるのか、市民の方からは疑問が出ているというふうに私も感じています。
続いて、大きな2つ目の質問です。学校内から学校外へ、さらに公共施設から民間施設への移設と大きな方針転換の学童保育の在り方等についてです。
学童クラブについては、その設置場所を、学校外にあるものを、原則、学校施設内に移すことを示し、これまで学校側の協力の下、学校内の教室を活用し、それでも足りなければ学童クラブ室を増設もし、対応してきたと理解をしています。しかし、今年度、来年度で大きな方針転換が行われたのではと考える事態が起こっています。昨年3月の令和4年度予算特別委員会には、関前南小学校、境南小学校、大野田小学校の学童クラブ室を増設するとの説明はありましたが、学校外に増設するとは説明がなかったと思います。さらに、来年度、令和5年4月からは、UR住宅、武蔵野緑町パークタウンの集会室に学童クラブ室を間借りする形で移すとされています。市長は施政方針の中で、「大野田小学校学童クラブについては、児童増への緊急対応として、包括連携協定を結ぶUR都市機構及び自治会との協議の結果、緑町パークタウン内の集会所にクラブ室を設置し、育成を行うこととしました」と書かれていますが、なぜ緊急対応が必要になったのでしょうか。緊急対応は既に令和4年度に必要になっていたのではないでしょうか。なぜなら、今現在、総合体育館3階和室をお借りして学童保育を行っています。学校外に学童保育を間借りをし、その間に学校内にクラブ室を増設することを令和4年度の予算案でも予定していたはずです。そして、そのことについては、説明は一切行われていなかったと思います。市民代表である議会に説明なく学校外への学童保育の移設、さらに民間の団地内に学童保育を移設することは、方針の転換であり、市民、議会にしっかりと説明をする責任が市長にはあると思います。
また、同じ施政方針の中で、市長は、市政情報を分かりやすく市民の皆様にお伝えすること、令和4年度の施政方針「市政運営の基本的考え」の中で、「伝える」「伝わる」広報を心がけると。さらに、施政方針の中で、「1年を通じて、「伝える」だけでなく、「伝わる」ための工夫を凝らし、情報の受け手である市民の皆様がどのように感じるか、受け取るかということをできるだけ考えるようにしてまいりました。「伝える」「伝わる」は、広報に限らずコミュニケーションを取るうえで欠かせないことと実感しています。市民の皆様の立場に立って、正しい情報を適時適切なタイミングで、分かりやすく、親しみやすくお届けできるかはこれからも追求し続けるべき課題です」とありますが、それができていないから混乱が起きていますし、市民の皆さんから私たち議員に様々な相談が来ますが、私たちがお聞きした時点で時間的余裕がほとんどないことが多いと感じています。これは適時適切なタイミングではなく、どうにもならない状況をつくり出して、諦めさせるようなやり方だと私は感じてしまいます。そうでないと言うのであれば、市民の意見に耳を傾け、理解、納得してもらうよう時間をかけて丁寧に説明をし、そして、その意図が伝わるように事業を進めていくべきです。
今回の学童クラブの移設の件について、URに住まわれる方と話合いが続いていると思いますが、施政方針に令和5年4月からスタートすると書かれてしまったら、その方たちの今現在の話合いは意味を持たなくなるということはないでしょうか。担当者からは、学童クラブの移設に不安を持っている方には、まだ必ず令和5年4月1日から始めると決まったわけでないというような趣旨の話も出ているというふうに私は理解をしていますが、令和5年4月1日からスタートさせたい思いがあるとは思いますが、市民の側に立った説明や対応ができていないのではないでしょうか。以下質問をいたします。
1つ目、学童クラブ室の設置場所について、各学校敷地内の設置を目指し、その方針で進められてきたと認識をしていますが、見解を伺います。その上で、令和4年度から大野田小学校の学童クラブ室が一部、総合体育館3階の和室となっていますが、方針転換をしたのか、伺います。また、学校として、学童クラブ室の提供についてはどのように検討されたのかもお伺いをしておきます。令和4年の予算には学童クラブ設置のための工事請負費が計上されていますが、それについてはどうなってしまったのでしょうか。学校関係者の話では、大野田小学校の体育館の一角を改修して学童クラブ室とするとお聞きをしていますが、なぜそこではなくなってしまったのでしょうか。
2つ目の質問です。令和4年度から大野田小学校の学童クラブ室が一部、総合体育館3階の和室を使用するという大きな変化について、市議会への報告はなかったと認識をしていますが、なぜか、お伺いします。また、総合体育館3階和室の使用の理由を伺います。令和4年度の時点で大野田小学校の学童クラブ室は学校内だけでは足りなくなっていたので、対応を急いでいたと思います。その上で、令和3年度中にはクラブ室設置工事を決め、令和4年度の予算に学童クラブ室工事費を計上したにもかかわらず、学校外にクラブ室を増設するということは、令和4年度予算特別委員会で説明はありませんでした。誰もが、令和5年度、来年度のための工事で学校内に増設するものと理解をしていたと思います。令和4年度に学校内では既に緊急事態に陥っていたということで、そういう意味では「伝える」「伝わる」説明には全くなっていないと感じています。
3つ目の質問です。令和5年度から学童クラブ室をUR都市機構の武蔵野緑町パークタウンの集会室へ移動させると武蔵野緑町パークタウンの住民の方に説明をしておりますが、決定されたものなのか、お伺いします。また、その理由についても伺います。
4つ目、令和5年度から学童クラブ室を武蔵野緑町パークタウンの集会室へ移動させることの説明会が令和5年1月28日に開催されましたが、説明会後、令和5年4月1日に開設予定であり、2か月足らずでの開設についてはあまりにも早い開設と考えますが、説明会がなぜこの時期になってしまったのか、もっと早い時期に説明会等を開催することはできなかったのか、お伺いします。私は担当者とも話をしましたが、まだ決定していないとの認識で、この1か月、不安を抱える住民の方々と担当者の話合いを見守ってきました。住民への説明があまりにも遅く、住民側への対応も後手を踏んでいると感じています。
5つ目、武蔵野緑町パークタウンの集会室への学童クラブ室の設置による影響、課題などはどのようにお考えなのか、お伺いをいたします。騒音や実際の住環境への影響をどのように調査しているのでしょうか。数値を示して話合いをするべきだと考えるので、しっかりと行って、一つ一つ課題を解決するようにしてもらいたいと思っています。
6つ目、説明会の中でも様々な質問があり、その回答がまだできていないものもあるとお聞きをしていますが、丁寧な対応と、住民の不安を解消することなく進めることがないように求めておきたいと思いますが、見解をお伺いいたします。
以上、壇上からの質問とさせていただきます。よろしく御答弁をください。