令和5年第2回定例会

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東山あきお
東山あきお
日本維新の会武蔵野市議団現職

映像ID: 2466

5449◯5 番(東山あきお君)  ありがとうございます。
 最後に、こちらについても要望を申し上げたいというふうに思います。最後の質問で申し上げたRPAの野良ロボ問題。行政だけではなく、民間でも散見されるケースがございます。管理者がロボットの存在を把握していないロボット、そして、前任者からの引継ぎがされておらず、どのような挙動をしているのか不明なロボット、そして、定期的なメンテナンスがされておらず、アップデートがされていないRPAのことを野良ロボといいます。RPAを導入、運用していくと、様々な業務内容を自動化するために、それぞれに合ったロボットを製作します。運用期間が長引いたり、担当者が交代をしたり、運用拡大をしていると、どのようなロボットが現在動いているのか、誰も把握をしていないというような状況が起こり得ます。そういった存在に気づかないまま業務フローなどを変更してしまった場合、ロボットは以前の業務フローに従って動作を行いますので、予期せぬエラーを生じてしまう可能性が非常に高いです。思わぬ情報漏えい、そしてデータの誤記載、誤消去などが生じ得る可能性がありますので、RPAをしっかり保守運用できる庁内の人材を確保する必要がございます。デジタル人材の育成と採用はその意味においても徹底してお願いをしたいと思います。
 そして、デジタル人材の育成においてはもう一つの効果があり、ITベンダーとしっかりと対等に渡り合える人材を育成することで税金の無駄遣いをしっかりと防いでいく効果があるというふうに思います。これはよく政府レベルである話ではございますが、政府側にIT専門家がいないままに政府システムの調達が実施され、ITベンダーに言われるがままに予算を発注し、多額のコストがかかっている例が散見されます。少し前の話でございますが、厚労省において、新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)を開発したものの、Android版が事実上機能していなかったことが判明して、大問題になりました。結局、アプリ開発も業者任せで、厚労省にチェックできる専門家がいないということが諸悪の根源であるという指摘もされます。国においても、本市においても、業者任せのITシステム開発、RPAというのはやめにして、自らの頭で考えていく、そして動いていくことで、よりよいサービスの推進、コストカットにもしっかりとつながっていくかと思いますので、その視点での各施策の進行をお願いしたいというふうに思います。
 以上で終わります。ありがとうございました。
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