令和5年第2回定例会

  • マッチ発言
  • 発言
  • マッチ箇所

0箇所マッチ

山本ひとみ
山本ひとみ
無所属むさしの現職

映像ID: 2491

5792◯22番(山本ひとみ君)  それでは、ただいま議題となっております議案第61号、62号、63号、武蔵野市立第五中学校の改築に関わる契約案件3件に関して、私は賛成ですが、幾つか指摘したいことがありますので、討論をさせていただきます。
 まず、今回文教委員会でいろいろな角度から質問をいたしました。その中で、近隣の説明に関しても行っており、それによって変更があったことに関して評価をしたいと思います。また、入札制度に関しても説明を求めました。今回は、工事、それから電気設備、機械設備のいずれにおいても、総合評価一般競争入札であるということを評価しております。
 税金を使っている入札ですから、金額だけではなくて、私としては、これまで障害者の雇用ですとか、男女平等、市内の事業の取組等の社会的な評価を入札に関連して行っていくことの重要性を強調してまいりました。これも評価しております。技術点というのがありますが、この技術点に関しては、様々な社会的な評価が含まれているということが、今回よかったなと考えております。
 その上でなのですけれども、今回は機械設備のみが数者による入札となりまして、あとは1者だけでございました。資材の高騰など、以前と異なる環境であることは間違いないところでございますが、市民への説明に関しては、今後とも配慮して行っていただきたいと思います。
 また、今回は学校に関して改築するという点でありますので、学校の在り方に関して、私の持論でもありますが、2点申し上げておきたいと思います。1点目はインクルーシブ教育、2点目、不登校の生徒への支援であります。
 インクルーシブ教育に関しては、今後の学校教育においては、障害のある、なしにかかわらず、希望する児童生徒が通常学級で過ごすことができる、インクルーシブ教育を実現していただきたいと思います。そのためには、ハードの設備の面でエレベーターなどの設置とともに、ソフト、制度の点では、介助員の制度など、保護者とは別の存在が必要だと考えています。エレベーターの存在は確認できましたが、制度の点では、実施に向けた検討をぜひお願いしたいと思っています。
 不登校の生徒への支援、2点目です。昨年の決算特別委員会で不登校の児童生徒の数を伺いまして、小学校が68人、中学校が119人、合わせて187人であるということが報告されており、年々増加しています。現在、学校だけが児童生徒の学習や生活の場でないことは法的にも明らかになっていますので、学校以外の居場所を拡充することが必要だと思いますが、学校においては、通常学級に行けない、あるいは行きたくないが、学校で過ごすことを選ぶ、そういう児童生徒がいることにも注意して、保健室だけでなく、居場所が必要であることを指摘いたしました。
 これに対しては、ラーニングコモンズなど特定の場所も挙げられましたが、幾つかの場所が挙げられました。そして、大人がそれに対して寄り添っていく対応をするという旨の答弁がありました。また、その際私としては、児童生徒との信頼関係の点から、担当者が頻繁に替わることは避けていただきたいと要望いたしましたが、これに前向きのお答えがあってよかったと思っております。子どもにとって安心できる場所、安心できる対応をする大人の存在というのが大切だと思います。
 今後とも、学校の中でも特定の居場所が必要なのかどうか、これは当事者の意見をよく聞いて、私も考えて、また提案したいと思います。
 以上、学校の在り方に関して、インクルーシブな学校、不登校の子どもに配慮を行う学校であることを要望いたしまして、賛成討論といたします。

コメント投稿

もうアカウントは持っている? ログインはこちら

登録していない? アカウント作成