
山本ひとみ
映像ID: 2622
6665◯22番(山本ひとみ君) それでは、ただいま議題となりました議案第91号 非常用浄水器の買入れについて、私は賛成なのですが、意見を述べる必要を感じまして、討論をしたいと思います。
まず、この議案の概要は、武蔵野市の小・中学校の18の学校に納入する非常用の浄水器を入札によって購入する、1,857万2,400円での納入という議案でございました。除去に効果がある機種が、多くの業者が参加した入札で決まったということを評価いたしまして、有機フッ素化合物(PFAS)の対策が進むことを私としても大いに期待をしております。
ここで、PFASに関する取組と今後の要望についても一言申し上げたいと思います。私自身は、かねてから、食べるもの、飲物の安全に関心を持っておりましたが、今年6月の議会でも、水の安全を守るという立場から、PFASの問題については一般質問で取り上げました。その際に、武蔵野の水道水の約8割が井戸水で、おいしいという評価があるということも伝えて、今後、水源ごとの検査と公表、市の方針を伺いましたところ、市としては、今年度は検査を年に4回行い、水質の暫定基準値を超えたらその水源の揚水量を削減もしくは停止をするというような答弁がありまして、水道事業者として水道水の安全性を確保したいという答弁があったことを、私としても高く評価をしているところであります。
また、11月末にも東京都の都議会議員や他の自治体の議員が集まる意見交換会がありまして、そういうところでも全体の状況や市民の要望などを聞く機会がありました。それらを踏まえますと、今後、1)として、要望ですが、血液の検査や土壌や水質の実態の調査などが今よりももっと必要であり、国や東京都などからの補助もぜひ検討していただきたいと思っています。2番目としては、米軍の横田基地が最大の汚染源ではないかというふうに言われているわけなのですけれども、汚染源がどこにどうあるのかという原因を究明していくことが必要だということでございます。そして3点目として、浄水器をはじめとした当面の対策を充実していく、そういう必要性を感じました。
最後に、機械の性能に関する広報の在り方に関して、私の意見を申し上げたいと思います。これは9月議会の本会議の質問でも申し上げたわけなのですけれども、9月議会の総務委員会に出された資料の中で、この設置予定の浄水器の概要として、説明の中に、「全ての不純物(細菌、塩素、農薬、重金属、放射性物質など)や有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)の除去が可能な、水の分子しか通さない逆浸透膜フィルターを搭載」という説明がございました。この全ての不純物の除去が可能とするのは、やはり表現に問題があるということを私は申し上げました。特に、放射能ということでいうと、半減期があり、長期にわたる悪影響が続くものがあります。あらゆる放射能の除去は現状では困難と考えるべきではないかと私は考えております。今後、浄水器の広報に関しては、完全にとか、漏れなく除去できるというような表現ではなくて、もっと事実に即した、結果に基づいた広報を進めていただくように要望したいと思います。行政の方もこうした方向でいろいろと研究されているかと思いますので、私としては、今後、機械の性能を広報するときにはこうしたことに留意をしていただきたいと思います。
いずれにしましても、この非常用浄水器を購入する形で武蔵野市でさらにPFAS汚染に関する対策が進むことを評価いたしまして、賛成討論といたします。