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25987【加藤保健センター増築・複合施設整備担当課長】 前回の全員協議会で、大規模改修のみを居ながらにして工事する手法等を検証、検討していただきたいといった御意見をいただきました。今回資料提示までには至りませんでしたが、居ながらにしての大規模改修の手法といったところをこちらでも検証させていただいたところでございます。
まず、検証に当たりましては、設計事業者の方ですとか施工事業者の方にもお話を伺う機会がございましたので、少し話を伺いましたが、やはり今の保健センターのように、天井に配管が張り巡らされた状況では、まず居ながらの工事というのは選択しないといったような回答でございました。と申しますのは、やはり工事期間が長くなってしまうことですとか、安全性ですとか騒音、振動などの影響に配慮しながら行うため、難しい工事になるといったことでした。ただ、物理的にできないといったものではないといったところは伺っております。
また、前回の全員協議会でも、他の自治体でも居ながらにして工事をやっているところがあるのではないかといった御意見もありましたので、26市のほうにも少し確認をさせていただきました。居ながら工事をやっているというところは確かにあるのですけれども、また、今後そういったところを予定しているところもあるのですが、全て配管工事を行っていないところでございました。外壁の工事ですとか空調の工事、そういったところは予定していますが、配管を伴う工事で居ながらにしてというところを選択しているところは、どの市にもなかったところでございます。配管工事を伴うところに関しましては、移転ですとか、やはり一時的な移設により改修していたといったところは確認をしております。
そのような状況でございましたが、物理的には工事は可能だなというふうに思っておりますので、どうすればできるかといった視点で検証いたしました。居ながらにして行うに当たりましては、やはり騒音ですとか振動、安全性への配慮といったところから、運営中の実施は難しいと。そうしますと、土日祝日や夜間の実施となるかなと考えたところですけれども、さすがに保健センター、住宅街の中で夜間にやる工事というのは近隣への影響が大きいのではないか、土日祝日であっても近隣への影響は大きいかなと思っております。そういったところも踏まえて、一応土日祝日で行うといったところで試算をしたところです。
前回の意見では2フロアずつ改修を行うという御意見もありましたので、それで試算いたしますと、工事期間が25か月、大体2年1か月ほどかかるといった試算になりました。工事費用は約43億円かかるといったところなので、今回の検討におきます現状の改修のみの期間が10か月、それの約2.5倍ほどかかるといったことや、工事費用が約21億円の約2倍となるといったところを確認したところでございます。
また、隣接地に1階の平屋を建設するといった御意見もいただきまして、そちらも検証させていただきましたが、先ほどの検証に加えまして、平屋の建設ですとか建設期間が加わるといったところになりますので、工事期間が37か月、およそ3年1か月ぐらいです。工事費は約53億円となりまして、今回の変更案の工事期間や費用ともあまり変わらないかなといったところを確認しております。
設計事業者のほうにもヒアリングを行いながら算定しておりますが、この条件での工事を受注する施工事業者がいない可能性もあるといった御意見も受けておりますので、入札不調のリスクも高まるものかなというふうに考えてございます。工事期間がやはり大きなネックになってしまいますけれども、それを短縮するには、やはりどうしても事業の休止ですとか外出し、外部化というところが必要になると、その辺りは前回の全員協議会でも示しましたとおり、課題が多いと我々のほうも考えておりますので、総合的に判断して、今回お出ししたプランがやはりよいのではないかと考えているところでございます。
以上です。