18039【福山地域支援課長】 それでは、公益財団法人武蔵野市福祉公社と社会福祉法人武蔵野市民社会福祉協議会の新社屋建設計画の基本設計について御説明いたしますので、配付資料をお願いいたします。今回、福祉公社と市民社協が共同で進めております新社屋建設計画について、両団体より新社屋基本設計がまとまった旨の報告がございましたので、行政報告させていただくものでございます。A4判の資料をお願いします。
まず、1の武蔵野市福祉公社・市民社協新社屋建設工事建設設計業務基本設計報告書概要版でございますが、別紙のA3判カラー印刷両面の資料に基づいて御説明をいたします。概要版を御覧ください。
概要版の1ページですが、1の基本方針についてですが、新社屋のコンセプトとしましては、地域に根差し、市民の安心を支え、市民にいつまでも寄り添い続ける新社屋を目指します。新社屋が地域共生社会推進の拠点として、市民の皆様が日常的に気軽に立ち寄れる開かれた雰囲気をつくります。また、困っている方や悩んでいる方が安心して訪れることができる環境をつくるため、プライバシー確保を重視した計画とします。社屋自体の構造としましても、環境に配慮し、持続可能なものをつくります。
2の建設計画の概要についてですが、計画概要につきましては記載のとおりでございます。
配置計画につきましては、現社屋のある土地で正方形に近いシンプルな構造とし、隣地の住宅の距離も配慮いたします。また、五日市街道や東側道路に面した接道部分への配慮といたしまして、道路の広さを十分確保した上で、植栽などの緑化も検討をいたします。最重要となる歩車分離による安全性の確保ですが、社屋に来訪される歩行者につきましては、五日市街道からのアプローチを確保し、一方、自転車や車につきましては東側道路からのアプローチとしまして、動線を分けることで安全性を確保いたします。
ゾーニング計画ですが、各社屋の各フロアの構成イメージ図のとおりでございますが、分かりやすい各フロアの構成としまして、平面構成のイメージ図にあるとおり、新社屋の1階エントランスに面した共用空間として、シンボル空間でもございますふらっとテラスを配置し、様々な機能への分かりやすいアプローチ空間であるとともに、市民の皆様の日常的な憩いや交流の場、イベント空間としても使用できるように計画いたします。
右側のページに参ります。新社屋に必要な6つの機能の効果的な配置についてですが、6つの機能につきましては記載のとおりとなってございます。この6つの機能をそれぞれ色分けしておりまして、新社屋の各フロアの平面図に機能別に色をつけております。
まず、メインのエントランス空間となる1階の平面構成ですが、ふらっとテラスを中心に、市民社協、ボランティアセンター、相談室や地域福祉活動団体も活用可能な会議室につなげられるよう配置をしてございます。
2階の平面構成ですが、生活自立支援センターと相談室を隣接して配置し、プライバシー確保を図ります。また、研修室や会議室として、4分割もできる多目的ルームを活用し、様々な会議、研修、イベントに対応できる配置としております。
3階の平面構成ですが、エレベーター前に来訪される市民の皆様の待合スペースを設けるほか、福祉公社の事務室を配置し、個人情報等のセキュリティにも配慮します。
最後に地下1階の平面構成ですが、職員用の駐輪場や更衣室、倉庫などを配置するほか、災害時対応のための防災備蓄倉庫も配置いたします。
続きまして、裏面の2ページ目をお願いします。内外装等の計画についてですが、使用する材料につきましては、耐久性を重視するとともに汎用性のあるものを採用します。将来的な改修や更新への配慮としまして、スケルトン・インフィルの設計に基づき、将来的な間取り変更にも柔軟に対応できる計画といたします。
右側のページに参りまして、バリアフリー・ユニバーサルデザイン計画についてですが、敷地東側に駐車場スペースを2台分確保しまして、1台は車椅子利用者用駐車場を計画しております。エレベーターにつきましても、車椅子対応の11人乗りを1基計画しております。トイレにつきましては、1階及び2階フロアに車椅子対応のバリアフリートイレを配置します。加えて、ベビーチェア・ベビーベッドを1階、2階に設けるとともに、介護用ベッド(ユニバーサル大人用ベッド)とオストメイトを1階に配置いたします。
環境配慮計画についてですが、武蔵野市公共施設の環境配慮指針に基づき、新社屋では屋根や外壁部分の高断熱化など、一次エネルギー消費量を50%以下に低減するZEB Readyの達成を目指してまいります。
3の概算工事費についてですが、さきに報告してございます令和5年4月の福祉公社と市民社協の新社屋建設検討委員会報告書の中では、新社屋建設にかかる費用総額は9億6,170万円から10億1,150万円の見込みでございました。しかし、この総事業費は令和4年12月時点の見込みでございまして、その後の社会情勢の変化による資材高騰や労務費高騰などの理由により、今回の基本設計における概算工事費用の総額につきましては、約11億円との試算になりました。この費用の中には、建設工事・外構整備工事等各費用を含んでございます。
4、仮事務所についてでございますが、同じく福祉公社と市民社協の新社屋建設検討委員会報告書の中では、新社屋建設期間中の両団体の仮事務所につきましては、市有地でございます旧西久保住宅跡地を市から借り受け、仮設事務所を建設する予定でございましたが、昨今の物価高騰の影響により仮設事務所設置費用が著しく高騰しているため、吉祥寺エリアでの賃貸物件を活用した仮事務所も含めて検討することにしてございます。
最後、5番、今後の予定につきましては記載のとおりでございます。
A4判の資料に戻りまして、2の市の対応でございますが、市としましては、両団体が実施する事業の多くは、市民の福祉の増進に寄与するための市の委託事業及び補助事業でございますので、新社屋建設期間においても、仮事務所にて業務を継続し、現在実施している生活困窮者対策事業などの全ての事業について利用者等に影響がないよう、確実・円滑に遂行される必要があると考えてございます。
今後、新社屋建設の基本設計及び実施設計の報告を受けて、市は、新社屋建設にかかる費用など、両団体に対する支援について検討する予定でございます。
説明は以上でございます。