19211【山本委員】 それでは、ただいま議題となっております陳受6第12号 ごみ収集支援に関する陳情に、賛成の立場で討論をしたいと思います。
私自身も昨年、左足をけがしたので、ふれあい訪問収集に関していろいろ調べました。その中で、ふれあい訪問収集でカバーできない人がいるということに関しては痛感をいたしました。昨年12月の市長選挙もそうですけれども、やはりごみの分別と収集というのは生活に非常に密着していて、生活の状態というのが、やはりごみの分け方出し方ということで、かなり反映されるというふうに思っています。だから今回の陳情にある「身体や心がほんの少しでも弱ると、ルールにのっとったごみ出しが困難になるものです」というようなところ、「知的障害、精神障害を持っている方も地域で暮らしており、要介護認定を受けていない高齢者等も何らかの困難を抱えている方がいます」とのところは大変賛同できる内容であります。だからごみの出し方に関して、やはり生活と密着しているし、そこに生活のレベルが表れるわけだから、ごみを出すことに困難を抱える人に関して行政がよりサポートを広げていくということはぜひ考えていただきたい。そういう意味では、既に行っているようですけれども、ごみ総合対策課と福祉の部門との連携というのは、さらに強化をしていただきたいというふうに思います。
その上でなのですけれども、今回、武蔵野市家庭廃棄物ふれあい訪問収集事業実施要綱というのをじっと昨日から見ていたのですけれども、やはりこれに関しては、私はいま一度、見直していただきたい、今の実態に合わせて、そしてサポートを、ごみ出し支援を広げていくという、状況に合った内容へと再検討をぜひお願いしたいと思います。具体的には、対象世帯のところに関しては、1番目が要支援2に該当する人、だから65歳以上の人だけで構成されていて、要支援2、要介護ということになります。2番目は、身体障害者の手帳1級か2級だけで構成されているというのがあります。それから3番目に、市長が必要と認める世帯というのがあって、この市長が認める世帯というのを拡大解釈して、ごみ出しに支援が必要な人というのをここでカバーできるようにということではございますが、この要綱を見て、そのように理解できるかどうかというと、介護保険というのは年齢要件があるわけです。身体障害者手帳というのも、身体障害者手帳あるなしというのが明確である。だけど、ごみを出すのに不自由を感じる人というのは、去年の私のように、要介護ではなくてもけがをして、2階から1階に1人でごみを持って下りるのが難しいという人もいらっしゃいます。だから、65歳にならなくてもあるし、介護になるという要件ではなくてもあるわけです。知的障害や精神に何らかの疾患がある人に関して、それはごみ出し支援が要る場合もある、これはやはりもっと分かりやすく、拡大をすることを考えたほうが、より実情に合った内容ではないかと私は思っております。
また、ホームページにつきましては再検討していただけるということを、私も大いに期待したいと思いますが、この陳情によって、陳情を出した方がホームページを見て、それが今の状況に合っていないものだったということに関しては、私もある意味驚きました。この点に関して、幾らケアマネジャーの方やケースワーカーという方が代理で申請することが非常に多いにしても、やはり要綱上の規定はそうではないわけですから、正確な記述がホームページでも必要である、ここは再検討していただけるということでお話がありましたので、ぜひそのように広報の点でも実情に合わせて、今後ふれあい訪問収集が、より実情に合った、対象を拡大して、ごみ出しに困難を抱える方にサポートができるような内容になることを期待いたしまして、本陳情に賛成の討論いたします。