19488【江波戸保険年金課長】 このたび第1期武蔵野市国民健康保険財政健全化計画(令和6年度改定版)につきまして、本年8月27日に国民健康保険運営協議会に計画案を諮問し、2回の御審議の上、10月28日に答申をいただきました。計画がまとまりましたので、概要版に基づき、ポイントを絞って御説明いたします。
初めに、1、計画策定及び改定時の趣旨と考え方につきまして、一番下の下線を引いてある3行が、このたびの一部改定の趣旨でございます。
2の現状と課題の(1)被保険者数は、現在減少傾向が続いております。
(2)被保険者1人当たりの保険給付費につきましては、増加傾向にございます。
右上の(3)財政の状況の折れ線グラフを御覧ください。歳出の事業費納付金が増えている一方で、歳入の保険税収入が横ばいであるため、一般会計からの繰入金が増えている状況です。
右下の(4)国・都・他自治体の動向につきまして、国、都におきまして、都道府県内のどの市区町村に住んでいても、同じ所得水準、同じ世帯構成であれば同じ保険税となるよう、保険料水準の統一に向けた取組が進められております。また、全国の自治体におきましても、法定外繰入金の削減、解消が進んでおります。
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(5)武蔵野市国民健康保険事業運営の課題といたしまして、一般会計から法定外繰入れを行うことは、給付と負担の関係が不明確となるほか、国民健康保険加入者以外の市民にも御負担を求めることとなり、望ましいとは言えない状況であるから、計画的な削減が必要です。
続いて、3、今回の令和6年度改定の主なポイントについて、大きく3つございます。
具体的な変更点の1点目は、実行計画期間を2か年延伸し、令和11年度までといたします。
2点目は、計画の進捗を管理する指標を、市の保険税率が東京都から示される標準保険料率にどの程度近づいているかを示す標準保険料率到達率といたします。
これらを踏まえまして、3点目といたしまして、実行計画期間の年度目標を新たに設定いたしました。
4、計画の期間等につきまして、計画の最終年度は、従来どおり、令和17年度です。実行計画を令和11年度までとしたことによりまして、長期展望計画は令和12年度から17年度までとなります。
5、解消・削減すべき赤字の定義と推移について。一般会計の繰入金には法定繰入金と法定外繰入金がございますが、本計画において解消すべき赤字は、その法定外繰入金のうち決算補填等を目的とするものでございまして、令和5年度決算においては約14億1,371万円でございました。
6、計画の目標と実行計画期間における年度目標です。令和17年度までに市の保険税率を東京都から示される標準保険料率に段階的に近づけていくことによって、赤字の計画的・段階的な削減解消を目指します。
最後に、7、目標達成に向けた基本的な考え方です。財政健全化に向けて、歳入の確保と歳出の適正に係る各種事業、2年に一度の保険税率の見直し及び課税限度額の引上げについて、引き続き行ってまいります。令和8年度から始まる子ども・子育て支援金の徴収と、現在実施しております武蔵野市独自の減免制度につきましては、国、都の動向を踏まえて検討、対応してまいります。
説明につきましては以上です。