21136【高橋まちづくり調整担当部長】 それでは、配付資料に沿いまして、前回委員会からの主な動きについて経過報告いたします。
1、外環本線についてでございますが、11月22日に、11月20日に開催された第31回東京外環トンネル施工等検討委員会の議事録が公表され、大泉側本線(北行・南行)、東名ジャンクションH及びAランプシールド、中央ジャンクションBランプシールド工事に関する再発防止対策及び安全・安心を高める取組を踏まえた工事の実施状況について、確認が行われております。
同日、東京外かく環状道路大泉本線(北行)シールドトンネルのスクリューコンベヤーの一部変状について、変状の原因、補修等の対応、今後の対応が示され、11月29日から掘進が再開されている状況です。
同じく11月22日に、東京外かく環状道路東名ジャンクション工事における大雨により生じた土留め壁等の変状の復旧工事について、土留め壁等の変状原因、応急対応の状況、復旧工事の概要などが示されております。
11月29日に、外環事業シールドトンネル工事の状況等をお知らせするオープンハウス及び現場視察会の開催について公表され、本市におきましては、令和7年1月20日の月曜日に本宿小学校で、18時から20時までオープンハウス、19時から20時まで意見交換の場が設定されております。また現場視察会として、大泉側本線会場は令和7年1月13日の月曜日に開催予定となってございます。
続きまして、前回委員会での確認事項についてです。
陥没事故や気泡発生による対応により費用が増加している中で、今後のBバイCの考え方や数値はいつ頃示されるのかというところです。全体事業費につきましては、これまで事業評価の中で示されております。陥没事故は事業費の増加要因となる可能性があると認識しているが、一方で今後ともコスト縮減に努めることとしており、現段階では総事業費を見通せる状況ではなく、今後事業費の変更が見込まれる状況になれば、適切に事業評価を実施すると聞いております。
なお、事業評価におきましては、貨幣換算した便益を費用で除した費用便益比(BバイC)は重要な要素ですが、事業評価はこれに限らず、環境への影響、災害時における人や物資の輸送の確保といった貨幣換算が困難な効果等の多様な効果を含め、総合的に評価するものであり、外環事業の継続等の対応方針についても、費用便益比を含めて総合的に判断されるものと認識しているとのことです。
次に、界面活性剤の主成分について、大泉本線工事の南行きと北行きで違う成分のものを使用しているが、使い分けの理由はというところです。界面活性剤としましては、どちらも同じ陽イオン系界面活性剤とのことです。主成分の違いは使用している製品の違いによるもので、効果に違いはなく、使い分けがあるものではないとのことです。したがいまして、前回委員会で私が答弁した、地盤の種類の違いではないかという発言は訂正させていただきたいと思います。
また、藪原委員との質疑応答で東名側と大泉側とのやり取りをいたしましたが、あくまで前回報告は、大泉側における南行き、北行きのトンネル工事の界面活性剤の種類の報告でございまして、使い分けにつきましては、今説明しました製品の違いによるものということです。
次に、スクリューコンベヤーの一部変状について、どのように発見したのか、目視での発見かとのことです。10月22日の掘進中に、スクリューコンベヤーの一部が回転不能となる事象を確認したと聞いてございます。そのため、掘進データ、地表面観測結果に異常がないことを確認した後、スクリューコンベヤー部の点検を行うために、電気系統の異常の有無の確認を行った上で、土砂の搬出作業を開始し、その後詳細な点検の結果、スクリューシャフトがモーター駆動軸との接合部から抜け出している変状のほか、駆動軸が破断している状況や鋼管及びスクリュー羽根に顕著な摩耗が生じている状況を、目視で確認したとのことです。
次に、環境モニタリング調査について騒音の基準値が70デシベルのところ、基準値ぎりぎりの69デシベルの数値が出ているところが見られる。事業者としてこの数値の評価、また外環ホームページで、掘進停止中よりも掘進中の数値のほうが低い場合があるのはなぜかというところです。環境モニタリング調査におきまして、騒音の公表というのが2種類ございまして、建設機械の稼働に係る騒音レベルと工事用車両の運行に係る騒音レベル、この2つを公表してございます。前回質問のございました騒音の基準値が70デシベルというところは、工事用車両の基準値となります。
その上で、事業者に確認した御回答としては、今年度、東京外かく環状国道事務所のホームページで公表している環境モニタリングの工事用車両の運行に係る騒音調査において、東名ジャンクション周辺の多摩堤通り沿道にある調査地点で、69デシベルを計測しております。一方、多摩堤通り沿道においては、環境影響評価の一環として、工事着手前の平成16年11月に実施した騒音調査においても69デシベルを計測していることから、今年度公表している騒音調査で69デシベルを計測した要因としては、多摩堤通りを通行する一般車両による影響等が考えられるとのことです。
また、外環プロジェクトのホームページで公表している騒音モニタリングのシールドマシンのほうです。通過時にその直上付近の公道など、地上部で実施しておりまして、シールド工事以外から発生するほかの音源からの騒音、交通騒音ですとか生活騒音等を含むとのことです。このため、シールド掘進時と比較して停止中の騒音レベルのほうが大きいということは、シールド掘進の影響がほかの音源からの影響より小さいことを意味すると考えていると聞いてございます。
次に、地盤改良体造成作業中の気泡発生に伴うモニタリング結果について、酸素濃度計測結果が全て21%になっていることですとか、あと採取、計測方法に疑問があるので確認願いたいとのことです。気泡が発生した水面直上にて、簡易の酸素濃度計測器を用いて酸素濃度を計測しております。発生した気泡については、令和5年11月2日に入間川で発生した気泡と同様のメカニズムで発生したものと考えており、発生した気泡直上の酸素濃度を速やかに計測しているとのことです。
なお、大気中の酸素濃度は約21%であり、計測結果が同程度であることを確認することで、周辺にお住まいの皆様の安心確保ができるものと考えているとのことです。
続きまして、9月10日、トンネル施工等検討委員会の資料において、Hランプシールドのリングごとのデータが150リング以降公表されていない部分です。異常値と思われる143リングのグラフの公表がないことについての確認、150リングより前の情報があれば公表願いたいとのことでした。事業者への確認では、令和5年12月22日に開催した第28回トンネル施工等委員会の資料にて、20リングから147リングの施工データを公表していると聞いてございます。
続きまして、2番の外環の2についてです。中間まとめ(案)についての意見集約を引き続き行ってございます。具体的には11月21日、12月6日に意見集約した中間まとめ(案)の確認作業を、住民構成員、事務局である東京都及び市合同で行っている状況でございます。
続きまして、3、地元の動きといたしまして、11月21日にむさしの地区外環問題協議会の住民の方7名と市長面会を実施し、意見交換を行ってございます。
報告は以上になります。