16783【牛込教育企画課長】 令和5年度武蔵野市子どもの学習・生活に関する調査報告書について御説明をします。
まず、概要版を御覧ください。こちらの調査実施の目的でございますが、第四期学校教育計画及び第六次子どもプラン武蔵野策定の基礎資料とすることを目的として行っております。質問項目については、国の全国学力・学習状況調査や東京都の調査と比較をして、絞り込んで設定をしております。
調査対象としましては、国の調査と合わせて、市立小学校の6年生及び中学校3年生です。あわせて、その保護者、また、市立小・中学校の教員を対象に行いました。
3番の調査方法につきましては、調査期間は6月から8月にかけて、ウェブアンケート方式で行いました。回収状況については、小学生は69%、中学生は32%、保護者は54%、教員は66%でした。
4番です。アンケート調査の中から主な質問と回答について御紹介します。まず、児童生徒を対象としたアンケートで、学校で楽しいと思うことについてです。まず、1位と2位は、小学生、中学生共通の回答でした。3位は、小学生は給食を食べているとき、中学生は授業中に問題が解けたときというのが多かったです。
2ページ目を御覧ください。学校でもっとやってほしいことにつきましては、小学生、中学生で、上位に来た回答が分かれております。小学生は、学習者用コンピューターを使った活動が上位に来ました。中学生は、学年、学級を超えた交流ですとか、プロの音楽家、美術、スポーツなどリアルな体験が上位に来ております。
続きまして、保護者を対象としたアンケートについてです。学校でもっと進めてほしいこと、取り組んでほしいことに関する質問については、小・中学生の保護者で大きな違いはなく、1位が生徒指導の充実、次が子どもの興味・関心に応じた学びで、3位が教員の働き方改革の推進が多かったです。
次に、働き方改革の推進に関連して、学校が担う必要がないと思うものについて質問をしました。これも小・中で大きな差はなく、行事の見回り、登下校の見守りなどは半数を超えております。休み時間の見守りや給食の見守りは回答としては低かったです。
次に、3ページ目を御覧ください。教員を対象としたアンケートです。やりがいを感じるときを聞いたところ、小・中ともに、子どもの成長を感じられたとき、子どもや保護者から感謝の言葉を述べられたときが高かったです。3位は小・中学校で違いが見られ、小学校の先生は同僚や管理職から仕事が認められたとき、中学校の先生は学校行事がうまくいったときというのが高かったです。
次に、学校教育でもっとやっていくとよいと思うものに関する質問は、小学校、中学校ともに、1位は働き方改革の推進が最も多かったです。2位以下は小・中で違いが見られ、小学校は特別支援教育、また、3位に話合いを通した合意形成が高く、中学校は不登校対策、学力の育成、生徒指導の回答が多かったです。
続きまして、クロス集計について御紹介をします。学校行事などのときに目的を考えているかという質問については、先生が考えを聞いてくれていると思う生徒ほど、学校の目的を考えていると。先生がよく聞いてくれると答えた児童生徒ほど、行事の目的をよく考えているという結果が出ております。
4ページに行きまして、児童生徒、保護者、教員の比較を出しています。学校の取組や行事のときに目的や目標を考えているかという質問で、こちらは教員がよく考えさせているという回答をしたのが76%であったのに対し、よく考えていると答えた児童生徒が46.6%で、こちらは差が見られました。
概要版の最後は、保護者、教員の比較についてです。保護者が学校に協力できること、学校が協力を得たいことを比較しております。教員は、働き方改革の推進、不登校児童生徒への支援に協力を得たいというふうな回答が多かったです。保護者は、具体的にこのイメージが難しかったのか、無回答が40%で最も多かったです。次いで、様々な人と関わる学び、体力向上、また、開かれた学校づくり協議会の強化が多かったです。
以上、概要版は学校教育に関する質問を中心に掲載しております。
加えて、報告書本書のほうを御覧ください。報告書の質問から幾つか御紹介をします。まず、24ページを開いてください。放課後の過ごし方を子どもを対象に聞いております。小・中学生とも勉強が最も多かったです。2位以下は、小・中で違いが見られたのは、小学校は、友達と遊ぶが多かったです。中学校は、動画やSNSを見る、音楽を聴くという回答が比較的多かったです。
続きまして、29ページを御覧ください。子どもの権利について質問をしております。子どもの8つの権利の中で最も大切だと思うものについて、小学生は、安心して生きる権利が最も多かったです。中学生は、自分らしく育つ権利が最も多かったです。というところで違いが見られました。
続きまして、30ページです。こちらは、家族で助けたり、お世話をしたりする人がいるかということで、ヤングケアラーを意識した質問であります。いると回答した方は全体の13%おりました。
続きまして、31ページ。それで生活にどんな影響が出ているかということで、特に影響がないと答えたのが半分以上でしたが、小学生では、自分のやりたいことや好きなことをする時間が少ないというのが多かったです。中学生では、学校の休みや遅刻が増えた、相談できる人がいないという回答が多かったです。
続きまして、48ページです。保護者に対する質問の中で、子どもに関する費用で負担を感じているものについて聞いております。一番多かったのが、学力向上のための塾代や、また、大学等への進学のための費用が比較的多かったです。
そして、最後に64ページを御覧ください。教員を対象とした質問で、子どもの権利を教えるに当たってどのような難しさを感じていますかという質問をしました。小学校の先生は、関心を持ってもらうのが難しいという回答が多かったです。中学校の先生は、教える時間がないという回答が最も多いという結果が出ました。
説明は以上でございます。