17040【高橋生涯学習スポーツ課長】 それでは、私のほうから、武蔵野市民会館大規模改修基本計画につきまして御報告を申し上げます。
まず、I番をお願いいたします。本基本計画策定の目的についてでございます。武蔵野市民会館は昭和59年10月の開館以来、貸館業務のほか、自主事業を行うなど、生涯学習推進拠点の一つとして多くの市民や団体に利用されておりますが、令和6年に築40年を迎えまして、経年による劣化が進んだ給排水管、空調設備、電気設備、外壁・建具等の更新をするため、長期休館を要する保全工事が必要な時期を迎えております。第2期武蔵野市公共施設等総合管理計画等に基づき、令和7年度から8年度にかけて大規模改修を行うとともに、必要な設備の充実を図り、今後も多くの市民や団体に利用されるよう、施設の保全及び機能維持・向上を図るため、本計画を定めました。大規模改修に関する計画は記載のとおりでございまして、武蔵野市生涯学習施設整備計画は公共施設等総合管理計画の類型別計画に当たるものでございます。
続きまして、II番の市民会館の概要につきましては、記載のとおりでございますが、平成28年10月に、武蔵野市立男女平等推進センターが1階の旧図書室のスペースに移転したことにより、複合施設となっております。その他、選挙の投票所や新型コロナウイルスワクチンの接種会場などとしても利用されてまいりました。
それでは、お隣のIII番をお願いいたします。施設及び設備等の課題を御覧ください。10項目ほど列挙をさせていただいております。経年によるところが大きい1)給排水設備、2)空調設備を記載しておりまして、3)番のトイレにつきましては、だれでもトイレ以外は現在和式の様式になっており、このだれでもトイレ自体が男女のトイレから独立した配置になっておりませんで、各男女のスペースの中に入っているという状況でございます。ほかには、4)番の事務スペースの課題、5)番の、保育室に授乳室がなく、館内のおむつ交換スペースも少ない上、保育室自体、市民会館の開設に当たりまして社会教育の活動として重視された機能でありますが、利用率が低く、有効活用はされていないという課題がございます。6)番は活動団体の方々が使われる団体ロッカーにつきまして、7)番は駐車場につきまして、8)番は下の3つの写真の真ん中でございますが、地下階に位置する中庭のオープンスペースがございますが、現在有効活用はされていないという課題もございます。9)番の机・椅子等、10)番の施設設備等の予約の電子化につきましては、工事が大きく関わるものではございませんが、この機会に課題として上げ、検討していきたいと考えております。
続きまして、IV番の改修内容についてです。劣化保全といたしまして、機械設備工事、電気設備工事、建築工事を挙げまして、改良保全といたしまして、単体のバリアフリートイレの設置など、バリアフリー、ユニバーサルデザインの推進、環境への配慮を挙げております。機能維持・向上は、現在施設として使用するに当たっての解消すべき課題等を記載しておりまして、また、利用者の方々からの要望事項になりますが、事務室のパーティションの設置やレイアウト変更等、保育室の改修、男女平等推進センターの機能向上では相談室の防音化、レイアウト変更等を挙げております。
それでは、裏面をお願いいたします。機能維持・向上といたしまして、デジタルリテラシーの向上、こちらはオンライン会議環境の整備、施設申請等の電子化の検討がございまして、机・椅子等の更新及び新規備品の設置を記載いたしました。近年の主な改修工事につきましては、下の記載のとおりでございます。
続きまして、V番でございます。今後の課題と方針でございます。劣化保全及び機能維持・向上のための大規模改修に併せて、以下の課題を含めて検討する事項を特出しいたしました。課題1)といたしまして、施設利用率のアンバランスの解消でございます。部屋ごとの利用率、抽せん率に大きな開きがございますため、利用希望の多い部屋の機能にかなった部屋の再配置等を検討すると記載いたしましたが、こちらにつきましては、例えば、音楽室につきましては利用率が80%を超えておりまして、希望日の重複やキャンセル等を考えますと、ほぼいっぱいの状況でございます。一方、集会室につきましては50%台の利用率となっておりますので、防音化等をすることにより音楽活動に活用するスペースを拡大したいというものでございます。
課題2)の男女平等推進センターの継続的な配置でございます。男女平等推進センターにつきましても、大規模改修後、市民会館に戻ることを前提とするものでございます。
課題の3)番でございます。保育室への子育てひろばの開設でございます。親と子の広場や、親と子の教室など、市民会館では、自主事業をはじめといたしまして、従前より生涯学習分野と子育て支援分野は親和性の高い事業を展開してまいりました。また、昭和57年に武蔵野市社会教育委員会議により答申された「社会教育会館の設置について」におきましても、保育室は誰もが社会教育活動に参加しやすいよう重視された機能であり、当時の表現になりますが、母親と年齢・性別の異なる人々とが関わり合って、共に学び育つための場として位置づけられているとしております。こうした保育室の機能を向上し、利用率の向上、利用環境の改善のために、地域子育て支援拠点(子育てひろば)を市民会館保育室内に開設することを検討するとしております。なお、従前から市民会館での利用方法である利用団体の保育室使用、自主事業等は引き続きこの部屋を使いたいと考えておりまして、子育て世代の利用を促進し、様々な世代が市民会館を利用する環境の整備を検討したいと思っております。
続きまして、VI番でございますが、関係団体への説明、意見募集及び議会説明等でございます。1)の2月16日の市民会館運営委員会において、大規模改修につきまして情報を入れさせていただきまして、以降、利用者懇談会、男女平等推進センター企画運営委員会、4)番、5)番と利用者アンケートを実施いたしました。本日の文教委員会での御説明後、来週の月曜日には臨時利用者懇談会を開催いたしまして、本基本計画を御説明する予定でございます。
続きまして、VII番の今後のスケジュールでございます。令和7年、8年度が工事期間となりますが、令和7年度は準備工事のため、令和8年度のみ全館休館とさせていただきます。概算工事費につきましては約5億円で、この金額は、業務委託、休館期間中の運営に関する費用は含んでおりません。今後、実施設計の内容や入札時の建設コスト等により変動する可能性がございますため、詳細な工事費につきましては実施設計時に精査したいと考えております。
VIII番につきまして、長期休館に伴う留意点は3点挙げております。まずは、利用者対応といたしまして、工事中の他の施設の紹介、情報提供を積極的に行います。2)といたしまして、休館中も職員の事務スペースを確保する必要がある。3)番といたしまして、休館中も自主事業をできる限り代替施設を利用して実施することといたします。最後に、休館中に選挙があった場合につきましては、投票所を他の場所で確保する必要がございます。
最後に、参考といたしまして、IX番、利用者アンケートの結果を抜粋いたしました。市民会館利用者アンケートにつきましては、令和6年3月29日から4月13日の間に実施し、94団体から御回答いただきました。主な意見で一番多かったのは、トイレについてが34件ございました。やはり洋式トイレの増設等でございます。次に、集会室につきまして20件、照明を明るくしてほしいやプロジェクターの整備、防音をした上でピアノを設置してほしいなどでございます。また、音楽室につきましても16件、プロジェクターの設置等の御意見をいただきました。男女平等推進センターの利用アンケートにつきましては、令和6年4月5日から4月13日に実施し、3団体から会議室に対する意見を3件頂戴いたしまして、情報コーナーに対する意見をいただきました。
以上、御説明を終わらせていただきます。