14469【橋本委員】 市長の考えは少し分かってきましたけれども、私としては、これは議論がこの間積み重ねられてきた問題です。ですから、ぜひ有識者懇談会のまとめについては、今後これは何らかの方法で生かすという方向で、ぜひ考えていただきたい。
それから議論を凍結するというけれども、これはやはり、凍結もいつまでなのか分からないけれども、前向きな形で、これが、自治基本条例19条の方向性で進んでいくようなことを考えていただきたい。自治基本条例19条で予定されている住民投票条例ができていないということについて、まだそこに乖離があるということは認められているわけですから。認識されているわけですから。不完全だということで。ですからそれは、ぜひ前向きに解決する形で進めていただきたいということは思います。
それから、やはり言っておきたいのは、市民を分断するとか、外国人住民投票条例とか、そういう言葉は私はよくないと思います。外国人住民投票条例という条例はないわけだから。それはメディアが使ったとおっしゃるけれども、意図的に使っているわけでしょう。だから、そういう条例ではないわけです。市民の意思を反映する、その一つの有効な手段として、住民投票というのが全国各地で活用されているわけであって、それをこのような言い方で言うことは、私はよくないと思います。
市民を分断するというけれども、これは市が実際に、あの住民投票条例の議論の過程の中で行っているアンケートでも、4分の3の人が、外国籍の人も含めた、この住民投票条例には賛成だという数字が出されているわけです。もちろん反対した方はいました。賛成、反対ありましたけれども、市民を真っ二つに分断したとか、そういう言い方をする人もいるけれども、決してそういう話ではなかったと思います。反対の声はあったのは、それは事実だと思いますけれども。
分断するという言い方は、自分が分断したのではなくて、当時の市長が分断したのだと言いたいのだろうけれども、私はね、これは本当に人ごとの議論だと思いますよ、本当に。で、責任を押しつける。そうではなくて、どうやって議論を前向きに解決していくのかという、そういう立場であれば、分断したのだとか、誰が悪いのだとか、そういう話ではないと思います。私はもっと当事者性を持って発言していただきたいと思います。
ですから私の結論としては、先ほど言ったように、せっかくまとめをやるので、それを前に生かしていけるような、そういうことを考えていただきたい。
以上でございます。