14769【橋本委員】 1つお聞きします。女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める意見書を出してほしいということなのですが、私、人権の問題というのは、これは国際問題だと。つまり、国内で完結する問題ではないというふうに思っているわけです。かつては人権の問題は、それぞれ各国で人権の考え方がそれぞれあるだろうということで、その国の中でのいろいろな対応というのがあったかとも思いますが、今や第二次世界大戦後、国際的な議論の発展の中で、人権の問題というのは国際的な問題であると。例えば中国で香港やチベットに対するいろいろな人権弾圧がある。北朝鮮の国内でもいろいろある。しかしそれらは、その国内でその国の政府がやっていることに対して、外国が物が言えないのか、そういうことでは全くないと思うわけです。特に、国際人権規約なり、女性差別撤廃条約なり、様々な条約を結んでいる国にとっては、それはその条約を守るということは国際公約なわけです。ですから、人権というのは、これは非常に国際的なレベルの問題であるというふうに思っているわけです。
ですから、選択議定書というのは、女性差別撤廃条約を、先ほど答弁にもあったかもしれませんが、さらに強化するといいますか、それを補強するというか、そういう性格だと思いますけども、本体は女性差別撤廃条約なわけだから、これを日本は批准していると。批准しているわけだから、それは国際的にもその立場で日本が振る舞うことが求められると思うのです。
なので、聞きたいのは、基本的人権というのは、これは国際的な視野で考えるべき問題なのだということについての見解をお聞きしたいと思います。