15384【道場委員】 私もピアノは、おばがピアノの先生だったので随分習ったのですけど、全く弾けませんが。実家にもピアノがあって、それは今妹が嫁ぎ先に持っていって、いまだに置いてあるそうです。孫が弾いているそうです。ですからもう50年近く、アップライトのヤマハさんのものだけど、メンテナンスをしっかりやってあったのでしょう。長もちしているのかもしれませんけど。自分はそういうことについては知識や造詣はありませんから、自分が分かりやすく、自分で頭の中で納得するために置き換えていろいろ考えているのですが。
私は車が好きなのですが、新しい車もいいけれども、古い車をメンテナンスして長く持っている人もいるわけです。それはすごくいい話で、要するに何が言いたいかといったら、メンテナンスによって寿命って全然違うわけです。例えば、これも自分が分からないからちょっと人に聞きました。音楽の学校を出た人に。音楽大学なんかの練習とかにも使われるようなものに関しては、やはりかなり劣化というか、消耗していくので、大変なのだろうと。
ただいろいろ聞くと、結局機械というよりも、響板とかああいう素材がもともと木だから、湿度とかそういうもののメンテナンスがすごく大変なのだという話は、ああ、なるほどなと分かったわけです。私も一応メーカー出身の人間なので、すごくそういうことが分かるわけです。なるほどと。さっきメンテナンスの仕方も聞いていましたが、思ったのはやはり28年です。このスタインウェイの機械が買換えだよというのは、正直な話、何か不思議でしようがないのです。
だって貸し出すそのこまに関しては、年間400こまみたいな話を先ほどされていて、1こま50分、1時間、それを1年間で割るわけだから、1日に2時間ぐらいだろうなといったら、普通の家で使っていても、やっている人はそれぐらい使っているだろう。もちろんそういうコンサートとか何かあるのは、そこにプラスアルファされるのだけれども、倍になるわけではないではないですか。そうすると、1日にせいぜい二、三時間使ってといったら、それは別にすごい強度、何か消耗するものではないなとは思うわけです。
だから先ほどまでの話だと、公会堂や文化会館に関しては、その使われ方がこのスイングのものと。きちんと聞いていらっしゃいますか。市長の後ろです。そういうことでいうと、使われ方が、このスイングホールに関しては、ひどく消耗するような使われ方をおっしゃっているのですが、本当にそうなのですか。私もあそこにはいろいろな式典があって行くのですが、決してピアノ庫があるとかでなくても、環境はそんな悪いところではないと思うのです。あんな鉄筋の、それも新しい施設ではないですか。今話題の公会堂ではないのです。できて60年たつとか、そういうことではないではないですか。
そうすると、あの中で、弾く人だって別に子ども──お子さんに失礼に当たるかもしれないけど、こんなやるわけでもない。練習をするようなレベルの方が来るわけだから、それは簡単には理解できないのです。まずこの点、ちょっと説明いただけますか。