15479【渡邉資産活用課長】 それでは、吉祥寺南町3丁目市有不動産の貸付けに係る公募型プロポーザル選定結果について御報告いたします。
本件は、故坪野健一氏から遺贈を受けた市有不動産について、有効活用の観点から暫定的な貸付けを行うことを目的として、貸付事業者の公募型プロポーザルを実施したものです。
まず、1、対象物件の概要と貸付条件です。対象物件は、吉祥寺南町3丁目にある築32年の軽量鉄骨造2階建ての建物で、市のために有効に活用してくださいとの御遺志の下、遺贈を受けたものです。公募実施要綱上の主な貸付条件は、賃料の提案価格は10万4,000円から20万8,000円の範囲とし、提案内容は、地域福祉の向上に資する活動であること、良好な住環境が維持できる内容とすることで、貸付期間は5年間、1回に限り5年間を超えない範囲で更新が可能というものです。
次に、2、プロポーザル概要及び選定経過です。裏面を御覧ください。参加資格は、特定非営利活動法人、社会福祉法人、その他公共的な活動を営む団体で、プロポーザル選定委員会で審査及び評価を行いました。参加申込み事業者数は5者で、うち、プレゼンテーション、ヒアリングを行った事業者は4者でした。選定の結果、社会福祉法人武蔵野千川福祉会を優先交渉権者とし、現在、契約締結に向けた準備を進めております。
提案は、知的障害のある方のひとり暮らしに向けた体験の場で、補足しますと、2階の個室、それから1階のキッチン、洗面所、浴室を使った、グループホームよりも自立したひとり暮らしを体験する場で、法人の独自事業となります。対象となる方は、地域と良好な関係を築くことができる方で、1)グループホーム入居者で、自立に向けたステップアップを目指し、金銭管理、調理など支援が限定的な方、または、2)通所事業者の利用者で、グループホームに入居した経験はないが、家庭内で身の回りのことがおおむねできる方が想定されています。さらに、体験の場の利用者不在時に、具体的に平日の9時以降、それから午後5時までになりますが、その間、1階の居間、食堂を他団体との共同利用による地域に開かれた活動の場として活用される予定です。また、徒歩5分圏内に同法人が運営するグループホームとショートステイがあることから、必要に応じて入浴や食事の提供、相談といった支援が可能です。
提案された貸付価格は月額15万円です。
最後に、これまでの経過と今後の予定です。今後は、契約締結後、物件を引き渡し、7月上旬、事業者による近隣説明を予定しています。その後、オープンに向けて準備を進め、年内には実際の利用が始まることを想定しています。
報告は以上になります。よろしくお願いします。