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令和6年 総務委員会

6月20日(木曜日)

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15544【馬場市民活動推進課長】  では、資料は2点ございますが、そのうちのA4の縦のほうの資料から説明をさせていただきます。
 武蔵野公会堂改修等工事に関する基本設計案についてでございます。
 1番目が、これまでの経過でございます。武蔵野公会堂でございますが、1964年の開館から60年が経過したところでございまして、これまで建物や設備の各種の調査結果に基づきまして、この公会堂を延命化して活用し続けるか、あるいは全面建て替えかの比較検討を行ってきたところでございます。その検討のプロセスの中で、様々な意見を踏まえまして、一昨年度、令和4年度に改修等基本計画を策定してございます。この計画において、基本的な考え方といたしまして、下のほうのポツにございますような考え方を示しております。まず1つ目が、ホール棟につきましては、コンクリートや耐震性能に問題がなく、改修などによって多様な用途に活用が可能であるということです。また、2つ目は、全面建て替えの場合には、これは建設までの期間が長期間に及びますので、その間の施設運営の継続が困難となる事態が考えられるということ。3つ目が、全面建て替えの場合には、将来の面的整備を想定しまして、使用期間を20年程度とする場合には費用対効果の課題が大きいということでございます。また、最後の4点目は、これらの要素を踏まえまして、結論としましては、改修等──これは増築や減築などを含む改修という意味合いでございますが──によって築80年程度までの利用を目指して延命化して活用していきたいという考え方でございます。
 この間のプロセスにつきましては、下のほうの表に記載のとおりでございます。令和元年度に始まりました委員会ですとか、その次の調査、また、有識者会議等々を重ねてきてございまして、一番下は、交通環境の検討ですとかパークエリアの将来像の検討を進めてきているところでございます。1点、一番下の矢印は令和5年度で切れておりますけれども、こちらは将来像の議論を始めるための資料を令和5年度に公表いたしましたが、まだ検討はこれから続けていくというものでございます。
 次のページを御覧いただければと思います。2番、基本設計につきましては、別紙のA3判の資料で後ほど詳しく御説明いたしますので、こちらは飛ばさせていただきます。
 3番、概算工事費についてでございます。こちらは記載の額、税込み約26億円を、今、想定して、見込んでいるところでございます。こちらは建築関係の減築や増築、あるいは電気、機械、舞台、また、エレベーター等の設備を含む更新の工事費を含むものでございます。基本計画に記載していた額よりは増額してございますが、この間の資材費や労務費の高騰の影響を受けているものと考えております。この工事費につきましては、今後の実施設計の段階で各種の仕様の優先度などを見極めながら精査を進めてまいりたいと考えております。
 その下、今後のスケジュールでございます。基本設計につきましては、9月までに取りまとめをいたしまして、その後、実施設計に移りまして、次に入札手続、また、議案の審議、工事契約で、今、6か月程度を見込んでおりますが、その後、令和8年の4月から約16か月程度で改修工事を想定しております。工事終了後のリニューアル開館につきましては、令和9年11月を、今、目指しているところでございます。
 その下、米印です。来月、7月6日土曜日に、公会堂にて、市民説明会とオープンハウスを予定してございます。内容につきましては、説明会につきましては、10時半から12時の午前中の時間帯で、市の担当者と、あとは設計事務所のスタッフによる改修コンセプト等の説明を行う予定です。午後の時間帯につきましては、オープンハウスという形で、1時半から4時半まで、同じ会場で改修後の公会堂の模型ですとかパネルの展示をいたしまして、こちらも市の担当者と設計事務所のスタッフにより、マン・ツー・マンで丁寧に対話型の説明を行っていきたいと考えております。こちらはいずれも事前の申込みは不要でございまして、市報の6月15日号や市のホームページなどで既に周知を行っているところでございます。
 では、戻りまして、2番の基本設計についてでございますが、もう一つのほうの資料のA3判の資料を御用意いただければと思います。
 表紙をめくっていただきまして、最初の1ページ目が設計の概要でございます。こちら、大きく載せておりますパースにつきましては、パープル通り側から見た改修後の公会堂の今の会議室棟部分になります。後ほどこのパースも含めて平面図のところで御説明をさせていただきます。
 右側の建物概要でございますが、こちらは改修後の建物の概要を記載しております。3番目の階数のところで、地上5階とありますのは、こちらは現状も地上5階になっておりまして、今の会議室棟の南側と北側にある階段の部分が5階まで飛び出ておりまして、こちらは一部倉庫などとして今も活用されております。こちらは引き続き残っていく予定です。その下、2つ飛びまして、延べ床面積につきましては2,494平米で、ほぼ今と同等の床面積を想定しておりますのと、また、その下の各階の床面積も含めまして、こちらはまだ今後の詳細の設計の中で若干の上下が出てくる可能性がございます。
 その下、概算工事費とスケジュールにつきましては、先ほどの御説明のとおりでございます。
 次のページをお願いいたします。2ページ目です。左側の基本設計の経緯につきましては、先ほどのA4判の資料と同じ内容でございますので、割愛をさせていただきます。下のほうのイメージパースにつきましても、後ほど平面図のところで御説明をいたします。
 右側が施設コンセプトでございます。こちらは、新しさと懐かしさを受け入れるゲートとしての新武蔵野公会堂とうたってございまして、コンセプトとして、3つ掲げてございます。1つ目が、市民の芸術文化を支える創造・発信する武蔵野型改修建築です。こちらの2行目からになりますが、芸術文化の創造・発信の機能を拡充いたしまして、より幅広い世代の多様な芸術文化活動や新しい表現の試みを可能にする施設を目指してまいります。その下の段落です。多様な演目に対応できるように既存のホールの機能を拡充した上で、減築、増築、改修によって気軽に芸術に出会える居場所を散りばめてまいります。
 次のページをお開きください。3ページ目でございます。こちらは2番目のコンセプトになりますが、誰もが安全安心に利用できる施設でございます。安全で誰もが安心して利用できるユニバーサルデザインに配慮した使いやすく快適な施設としてまいります。次の2行目ですが、エレベーターは、一般、来館者用のエレベーターと、あとは搬入用のエレベーターを新設いたしまして、スロープを設置するなどして段差の解消を徹底してまいります。また、トイレのバリアフリー化。今は階段の踊り場にございますが、こちらのトイレにつきましても当然ながら各フロアごとに設置してまいります。また、親子室として使える多目的室の設置やホール内の車椅子席の改善をいたしまして、インクルーシブなホールを目指してまいります。その2個下です。この公会堂は現在も帰宅困難者の一時滞在施設になってございますので、耐震性能を高めてまいります。会議室棟の減築によって耐震性能を高めてまいります。
 右側、3番を御覧ください。まちとつながり、気軽に立ち寄れる空間です。こちらは文章の2行目の最後からですが、周囲のまちとつながり、まちの活気を生み出すとともに、市民、利用者、来街者に広く親しまれる施設を目指してまいります。2行飛ばしまして、このパークエリアには、御承知のとおり、井の頭公園がございまして、こちらに芸能、芸術、音楽の神と言われている弁財天が祀られておりまして、この参道の入り口には、三鷹市側になりますが、鳥居が建っておりまして、黒門と呼ばれております。武蔵野公会堂につきましても、この鳥居のように地域に根づいた施設として、誰もが気軽に立ち寄れる新しいゲートとしての建築を計画していきたいと考えております。
 次のページを御覧ください。次は、基本設計の方針になります。こちらは、武蔵野型改修建築、時を紡ぐ改修・形を変えて生き続ける建築の基本設計方針とうたいまして、こちらも3つ記載をしてございます。1つ目が、安全性と機能性を確保し、コストバランスに配慮した改修等工事です。この公会堂は、先ほどの基本的な考え方を踏まえまして、20年程度と設定した残耐用年数を踏まえて、安全性の確保と機能性を重視して、コストバランスに配慮した改修等をしてまいります。現在の会議室棟につきましては、床のスラブですとか外壁のコンクリートパネルを撤去いたしまして、建物を軽量化することで耐震性能を大幅に改善いたします。ただ、解体範囲をむやみに増やさない計画として、解体費を抑えて、工期の短縮にもつながる計画としていきます。新設部、南側に増築部を設ける予定ですが、こちらは地下はコンクリート造ですが、地上部分につきましては経済的な鉄骨造とする予定でございます。また、全てを壊さずに、外部空間といたしまして、空調の負荷をゼロにしたり、また、ランニングコストの低減につなげてまいります。
 右側、2番目です。多世代で集える多様な活動、また、新しい表現が可能なホール・諸室計画です。ホールにつきましては、舞台の奥行きの拡幅ですとか、また、既存のホールのデザインを生かしまして、劣化の補修を優先いたしまして、コストバランスに配慮した計画としてまいります。また、ホールの、今でもニーズの高い音楽系の利用を意識しながら、講演会などにも対応する多機能ホールとしてまいります。また、市民の利用が多いことを想定いたしまして、使いやすく安全なホールとして、舞台の設備、舞台機構につきましては全て電動化し、また、照明につきましてはLED化することで環境に配慮した計画といたします。また、舞台の音響につきましては、最適な設備を計画していきます。遮音上、今、課題になっておりますガラスの建具につきましては、これを二重化していきまして、遮音を改善してまいります。下のパースにつきましては、後ほど平面図で御説明いたします。
 3番が、市民の創造活動の幅を広げる街のヴォイドでございます。ヴォイドという言葉が聞き慣れないかもしれませんけれども、一番下にございますように、一般的には吹き抜けですとか余白といった意味でございますが、ここでは、街におけるヴォイドと呼びまして、特定の機能に縛られない、気軽に過ごせる開放的な空間という意味合いで用いてございます。内容といたしましては、2段落目になりますが、多様な属性の人々が気軽に訪れて、交わる3つの居場所をつくる計画です。具体的には、ホール棟と新設部との間にサンクンヴォイド、また、1階には縁側ラウンジ、また、今の会議室の2階の部分にアウターリビングを配置いたしまして、多様な世代が憩える居場所を提供し、まちへ開く計画としてまいります。
 次のページをお願いいたします。平面図になります。まず、1階の平面図です。順番に御説明してまいります。左上からですが、こちらは、つながる縁側ラウンジと項目をつけてございますけれども、今の玄関の手前、ピロティの部分を屋内化いたしまして、居場所空間にしてまいりたいと考えております。こちらは大型モニターですとかチラシなどのラックなども設けまして、情報発信拠点にもしていきたいと考えております。
 その下、サンクンヴォイドでございます。こちらは新たに南側に増築する部分でございまして、地下と吹き抜けでつながるような空間になっております。
 続きまして、その下、諸室6、クロスギャラリーと名づけておりますが、こちらは今の会議室棟の一番南側、今の駐輪場部分に当たるところを屋内化いたしまして、まだ用途は決まっておりませんけれども、ギャラリーですとかカフェなどの活用もできるような空間にしてまいりたいと考えております。
 右上です。ガラス建具の多重化につきましては、先ほど申し上げましたとおり、今のホールの南側と北側双方にガラスがありまして、音漏れや外の音が聞こえるような課題がございますので、こちらを多重化していくという予定でございます。
 その下、新旧の段床が交わる客席とありますが、ここは多少分かりにくい部分かもしれません。もともと、この公会堂が建てられた当初は、ホールの座席の前のほうは平土間になっておりまして、後ろのほうのみが段差のある階段状の座席になってございました。1993年にこちらを改修いたしまして、今のような座席配置になっておりますが、今回、小さい座席を全て更新する予定でございますので、この座席の改修に合わせて、もとの平土間の部分を復活させたいと考えております。ただ、一方で、解体費の削減なども狙いまして、一部、下手の部分の今の段差のある座席につきましても残して、古い座席の床面と新しい座席の床面を双方活用していくような計画をしているところでございます。
 次が、搬入エレベーターでございます。こちらは2層3停止とございますように、地上部分の高さと、あと、舞台面の高さ、あとは地下1階の高さで、3つの高さで止まるような仕様を今考えてございます。
 その下、楽屋利用可能な諸室5ですが、こちらは1階部分のサンクンヴォイドの脇のところに、会議室としても使える、また、楽屋としても使えるような部屋を設ける予定でございます。
 右下が、附置義務駐車場です。こちらは付置義務が、現状、東京都駐車場条例の考え方に即しますと、3台の駐車場が必要になってまいります。一般来客用を中途半端に設けるよりは、もう関係者用に特化したほうがいいのではないかという考え方で、この附置義務駐車場3台で今、計画をしているところでございます。搬入用と身体障害者用、また、業務用の3台を今、想定してございます。
 次のページをお願いいたします。地下フロアになります。左上ですが、こちらは一体利用可能な諸室3と諸室4です。今の機械室のスペースを転用した形で、諸室にしてまいります。こちらは可動間仕切りを設けて、部屋を区切って使うことも一体で使うことも可能にいたしまして、防音の設備も備えて、リハーサル室としても使えるようなしつらえにしてまいります。
 その下が、見せるピアノ庫です。こちらはサンクンヴォイドの階段の下の部分にピアノ庫を設けまして、中が見えるような造りにしたいと考えております。ピアノに関心を持っていただければと考えております。
 その下が、スロープと、あとはエレベーターでございます。バリアフリーを徹底してまいります。
 左下が、サンクンシアターです。こちらは公会堂の北側と東側もそうなのですが、南側にも集合住宅がございますので、南側の住宅地のプライバシーにも配慮しながら、地下に掘り下げる形で屋外広場を設けたいと考えております。こちらは地下のドライエリアですとか採光といった機能も兼ねたオープンスペースにしたいと考えております。
 右上をお願いいたします。丸太半割音響調整ルーバーです。申し訳ございませんが、こちらは半割という言葉の「半」の漢字を間違えてしまっておりまして、反対の「反」ではなくて、半分の「半」が正しい字でございますので、訂正をお願いできればと存じます。こちらはホール内の壁に反射する音の音響の調整のためにこのような木材のルーバーを壁面に取り付けていきたいと考えております。音響調整の意味合いと、あとはデザイン的な意味合いでこのような木材を半分に割ったルーバーを音響の計算もしながら取り付けていきたいと考えております。
 その下、舞台の拡張と舞台裏通路です。現状、ホールの裏には小さな楽屋が配置されておりますけれども、かなりスペースも小さく、使い勝手が悪いという課題がございますので、この舞台裏の楽屋を移設させまして、その分、今の舞台面を奥行きを広げたいと考えております。現状4.5メートルの奥行きがありますが、これを2メートル程度は広げられると計画しております。
 その下、車椅子席の移設です。現状は一番後ろの座席のバルコニー席の後ろのほうに車椅子席のスペースがございますけれども、やはり一番後ろで見にくい課題があろうかと考えております。今回、平土間の部分を設けますので、このフラットな部分に前のほうに車椅子の方の席を配置できるように計画をしていきたいと考えております。
 右下が、多目的室の新設です。こちらはガラス越しに舞台を見られるような多目的室でして、文化会館には親子室という形で座席の一番後ろにございますけれども、公会堂につきましても、小さな子ども連れの方でも子どもの泣き声などをあまり気にせずに親子で舞台を見られるような、そういった使い方もできるような多目的室というものを設けていきたいと考えております。
 その左側が、利便性の高い楽屋です。こちら諸室1と諸室2とありますけれども、両方とも楽屋兼諸室という形で、会議ですとか様々な活動にも使えつつ、楽屋としても使えるような、そのような備品やしつらえを用意していきたいと考えております。
 次のページをお願いいたします。こちらは2階の平面図になります。平面図の左側を赤く塗ってありますのは今の会議室棟の2階の部分でございまして、こちらは壁や天井を撤去しまして、屋外空間化する予定でございます。こちらの左上が、ホール空調機置場とありますが、2階の部分の北側部分を機械設備スペース、空調機置場として考えております。
 また、その下、アウターリビングといたしまして、こちらはフリーの居場所空間といたしまして、壁、天井を撤去した減築によってこの空間を生み出していきたいと思っております。
 その下が、雑木林テラスです。こちらは増築する部分、南側の部分の屋上部分になりますけれども、こちらに南側のサンクンシアターなどとつながるテラスを設けていきたいと考えております。今の公会堂のデザイン的な特徴としましては、ホール棟の屋根が特徴があるというふうに言われておりますので、ホール棟の屋根を眺めることのできる落ち着きのある空間としていきたいと考えております。
 一番下は、受変電設備置場として、2階の部分の南側を活用したいと考えております。
 右上に移りまして、舞台音響反射板計画でございます。こちらは今、ホール内の音響反射板も動かしにくいといった課題もございますので、より最適な形状としてまいります。
 その下、非常用発電機置場です。こちらは増築部分の一番東側、住宅に近い部分の目隠し的な意味合いも考慮いたしまして、ここに非常用発電機置場を設けたいと考えております。
 その下、近隣住宅地に配慮した計画といたしまして、増築棟部分につきましては、近隣住宅地に近い距離にございますので、今のところ、ルーバーを縦に設けるなどして目線が住宅地のほうにあまり向かないように配慮したような形で計画をしております。
 右下が、動線の可視化といたしまして、こちらは南側の部分からアウターリビングにかけて階段状の動線を設けたいと考えてございます。
 次のページをお願いいたします。8ページ目が3階、4階、5階の平面図でございます。3階は特段、通常活用できる空間はございませんで、今のトイレの部分の階段、踊り場の部分を倉庫として活用するようなことを今、検討しております。
 真ん中の4階の平面図になりますが、こちらは今の屋上部分になりますけれども、南側の部分を今のところフリースペースとして、井の頭テラスという名称で名づけまして、こちらは非常に井の頭公園の緑ですとか富士山も眺められるような気持ちのよい場所でございますので、こちらを開放いたしまして、フリースペースにしていきたいと考えております。
 5階の平面図につきましては、今の階段の部分の一番上ですが、こちらはまだ用途は決めておりませんで、これから倉庫等々で使えるかどうか検討してまいりたいと考えています。
 次のページが立面図でございます。詳細な説明は割愛いたします。
 また、次の最後の10ページ目が断面図でございます。こちらも詳細は割愛をさせていただきます。
 基本設計の案の報告につきましては以上でございます。よろしくお願いします。