16512【与座委員】 何でまちに熊が出てくるのかとか、いろいろ長くなってしまうからあれだけど、専門家がこういうことを書いているのです。人身被害は主に熊とかイノシシ──あそこは鹿も出ますよね──によるものですが、現状の対策は、出てきたものを駆除するという対症療法的なものです。これを幾ら繰り返しても、熊の出没が減ることはありません。駆除された熊が人間のいる空間に近づいたら危ないと学習することはありませんし、ほかの個体にその知恵を伝えることもできないからです。こちらから動物の側に圧力をかけ、人間は怖いものだ、可能なら人間との接触を避けたいと熊たちが学習できるように、私たちがメッセージを伝え続ける必要がありますと、こう書いてあるわけです。今回の防御柵も対症療法なのです。熊は減らないのです。あの地区に限定して専門家の意見を聞きましたかと言ったのは、そちらの対症療法プラスアルファのところの対策も今後取らなくてはいけないのかなという思いがあったので、その辺について何か御検討はされたのでしょうかということをお聞きしたいのです。