22560【深田委員】 お伝えしておきます。子どもたち、タブレットを本当に上手に使っています。これは導入したかいがあったと思います。そういう意味ではぜひとも、今度議会でも子ども議会をやりますし、もう本当にみんなで力を合わせてまちの課題に取り組んでいく、こうした活用へと向かっていきたいと思います。力強い御答弁ありがとうございました。
それで次は、邑上市長がいいねと言ってくれて設置されたスマートシティ推進担当、その後、要らんわと思われたのか、見事になくなりました、スマートシティ推進担当。さて、小美濃市長はどうされますでしょう。(発言する者あり)でしょう、だから今からお話しします。それこそ小美濃さんと西園寺さんと、亡くなられた前田さんと4人で会派を組んでいたときに、北千住の水素ステーションに視察に行きました。そのことと結びつく話です。地産地消エネルギー、今日質疑がありましたけれども、いつまでも地産地消だけにとどまっているのはもったいないです。地消のほうに課題があるのだというふうに担当課長からも御答弁がありました。すなわち、クリーンセンターは100億円かけ、さらに今日120億円という、コストが膨らんでいるではないかと、まるで燃費の悪い外車があるかのようです。これは使い倒さなければいけないからなのです。エネルギーを生んで、そしてICTを活用して、まさに先ほどのごみの問題を分析し、解析し、浜田さんがおっしゃったスマートウエルネス、健康に向けてどのように課題を解決し、計画をつくり、管理運営していくか、これがスマートシティです。これからの時代はデータに基づいて解決を見つけていき、市民の福利につなげていく、それがSociety5.0時代の運用の仕方なのだという話を随分前にさせていただきました。そして、このクリーンセンターは、まさに発電拠点になりました。
今回の授業でも子どもたち、何と全員知っていました。クリーンセンター、電気つくっているの知っている人、全員手を挙げました。うれしいではないですか。これをどう生かしていくのか、まさに都市の課題を解決しながら機能を上げていく、たくさんの企業や大学や市民の皆様と連携をしながら都市のOSを築いていく、これがこれからのスマートシティの武蔵野の課題であります。その先にあるのが南口の再開発だったり、市有地の活用だったり、それから、小美濃さんが今回公約にしています電気のムーバスだったり水素のバスだったり、これがどのようにカーボンニュートラルなまちづくりにインパクトを与えるのかということを政策形成していく、その段階に入っているのです。
日本橋は、三井不動産の研究所と共に、環境省と一緒に、まちを1キロメッシュに分けてCO2のマッピング調査をしています。どこのエリアから二酸化炭素がどれだけ、どの時間帯に、また季節に応じてどれぐらい出てくるのか、これをデータに基づいて調整していくのです。ビルの建て方といい、緑化の仕方といい、交通体系といい、これが今、日本橋の取組です。
そしてもう一つは、大丸有と言われている取組です。これは、大は大手町、丸は丸の内、そして有は有楽町です。この120ヘクタールのエリアの中でスマートシティをインフラにして、まさに富士通です。富士通のブロックチェーンという仕組みを活用して、価値を共有し、情報を共有しながら、企業が異種格闘技をその中でやるのです。そこで新しい産業だったり、市民が解決し難い、まちが解決し難い課題を力を合わせてつくっていく、これがDXです。こういうことにまち全体で取り組んでいく、これがスマートシティであり、さらに大きなベースになっているのがスーパーシティです。
これが行き着くところは何か。ウエルビーイング、これは深沢さんが前におっしゃっていたと思います。市民にとって、よく生きる、どうよく生きていけるか。市民一人一人が課題を解決しながら、よりよく生きていく、これをつくり出すのがスマートシティであり、スーパーシティの目標であります。幸福感を感じていただくために、皆さんからいただいた財源を有効に使い、そして整備を整えて、それを活用していく。
ですから、今回の森林環境譲与税、これは見事です、これからどう育つか。これはたしか地方では、企業が力を合わせて、地元の商工会議所と協議会をつくって、まさにCO2の削減と環境保全、森林保全に取り組む、そういう使われ方をしています。物は使いようです。ですので、着眼点はいいではないですか、一緒に北千住に行ったかいがありました。そこからヒントを得ていただけたのであれば幸いですし、その先に、このマッピングをしながら、武蔵野市のカーボンニュートラルをどう実現していくのかというところで、初めてデータに基づいて、ムーバスだの水素バスだの、これを電気に変えるとか水素に変えるということが生きていく、こういうスマートシティの一歩を踏み出せるかどうかということを、ぜひともここは検討していただきたい。これが松下さんが残していった予算と政策をどう読み替えるか、運用するか、この款に大きくかかっているように思います。今日は御答弁は求めませんが、もうげっぷが出るという顔をしていますので、ぜひともこの後の予算の締めくくりのところででも御答弁いただければと思います。