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令和6年第1回定例会

3月12日(火曜日)

令和6年第1回定例会
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藪原太郎
藪原太郎
立憲民主ネット現職

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12393◯総務委員長(藪原太郎君)  ただいま議題となりました陳受6第1号 「女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める意見書」提出に関する陳情の総務委員会における審査の概要と結果について御報告をいたします。
 主な質疑は次のとおりでした。
 1)個人通報制度における通報先である女性差別撤廃委員会はどのような組織か伺う。答え、条約締結国から選出された委員23名で構成された委員会である。2)第五次男女平等推進計画を策定する中で、日本が女性差別撤廃条約を批准していながら選択議定書は批准できていない状況について、課題認識や情報共有の場はあったのか伺う。答え、男女平等推進審議会からは、選択議定書の状況についての客観的事実を計画に書くべきだという意見をいただいたため、批准していないのはG7諸国の中では米国と日本だけであるという事実について記載した。3)国は選択議定書を批准しない理由の一つとして、司法権の独立を侵犯する可能性があることを挙げているが、女性差別撤廃委員会から出される勧告には法的拘束力があるものなのか。答え、勧告に法的拘束力はないと考えている。4)人権問題については国際的な視野で考えるべきであり、日本は条約を批准している限りにおいて、国際的にその責任を果たす必要があると考えるが、見解を伺う。答え、国際的な取組と連動しながら取組を進めていくことが大切であるということは、本市の男女平等の推進に関する条例にも書かれている。日本は条約の範囲内で国際協調をしていくべきと考える。5)選択議定書を批准した場合に、本市にはどのような影響があると考えられるのか。答え、通報制度が利用され、その通報内容に本市の施策や事業が関わっていた場合は、政府と協議を行い、対応していくことになる。
 以上で質疑を終了し、討論に入りました。討論者は3名で、反対討論1名、賛成討論2名でした。
 反対討論の趣旨を紹介しますと、DV等の問題は女性だけに限った話ではなく、女性だけに新しい権利を与えることは時代に逆行することになる。また、皇室典範に関することやアニメや漫画など、日本の文化に関することなどに干渉されるおそれがあることが問題だと考えるため、反対するというものでした。
 次に、賛成討論の趣旨をまとめて紹介しますと、女性差別撤廃条約の実効性を高めるための選択議定書の早期批准が必要なことは政府も認めている。司法制度等との関連課題が速やかに解決され、早期に批准されることを求め、賛成するというものでした。
 以上で討論を終わり、採決に入りました。採決の結果、賛成多数で採択すべきものと決しました。よろしく御審議をお願いいたします。