12512◯5 番(東山あきお君) 本意見書につきまして、反対の立場から討論いたします。
法律案自体に関しまして、個別法で想定をしていない事態に関して、国の役割や権限を明示することは重要で、法改正の趣旨自体には納得できるものと考えております。しかし、本法案が全て納得できるかというと、そうではないので、一言だけ申し上げます。
あくまで緊急事態であることを前提に、その範囲、期間などを明確に定義していくことは肝要と考えております。日本維新の会・国民民主党有志の会がまとめた緊急事態条項を設ける憲法改正案では、緊急事態の類型や地理的範囲、期間などを明確に定めています。しかし、この改正案では、発動要件が事態の規模などを勘案して判断すると書いてあり、場所や期間は政府の判断に任せられるなどの要件が極めて曖昧でございます。この点が整理されるよう、国会内の議論に期待をしたいと思っております。