12873◯13番(さこうもみ君) 丁寧な御答弁ありがとうございます。では再質問、最初に庁内のハラスメント対策のところからさせていただきます。
まず一番最初のところで、基本方針を定めて、相談窓口を設置してというところで、対応はきちんとしていただいているというところは理解ができました。基本的にハラスメントの対策というのは、方針を明確化する、姿勢を明確化するというところが1つ目、それを周知啓発するというところです。2つ目が、相談に応じて適切に対応するための体制の整備と開示、どのように相談をすると、どのようなフローで対応がされるのかというところを開示するというのが2つ目で、3つ目は、相談があった場合に迅速かつ適切な対応をきちんとするという、その3本柱というのが基本だと思っています。今伺ったところで、方針のところはきちんとある、相談の窓口というのもきちんとあります。それは、職員の方に毎年連絡もしていますというところで理解ができたのですけれども、相談をした場合に、どのようなフローで対応がされるのかというところもきちんと開示をされているのかというところをお伺いをできればと思います。
また、先ほど相談の件数のところで、内部6件、外部のほうが15件というところで、そんなに物すごく多いというわけではないのかなと思ったのですけれども、外部のほうが比較的相談がしやすいという状況はあるのかなというふうに理解をしています。今1個目のところで、相談をした場合の対応のフローの開示というところをお伺いしましたが、内部の相談の窓口に相談をしたときと、外部の相談のところに相談をしたときの対応のフローというのに違いがあるのでしょうか。ここに相談の数の差が表れている理由、背景というのはどのようなものがあると考えていらっしゃるのかお伺いします。
もう一つハラスメントについてですが、雇用形態によってというところで、相談方法は同じというところで安心をいたしました。相談の件数については、外部のほうは把握していないというところではあるのですけれども、ちょっと調査を御紹介すると、2023年の4月から6月に、非正規公務員当事者や連帯する学識者でつくられた非正規公務員VOICESという団体が行ったウェブのアンケート調査を御紹介すると、非正規公務員ハラスメントアンケートというものなのですけれども、その調査によると、非正規公務員として働く中で差別やハラスメントを経験した人というのは68.9%でした。背景には、非正規の方と正規の職員の方というのが対等に扱われない職場環境があるというふうに言われています。これは一般的な調査なので、武蔵野市がこうですということではありませんが、傾向として、やはり非正規の職員の方が対等に扱われないということがあるというのは事実だと思っています。非正規であることで不当な扱いやハラスメントとしてどんなことがあったのかというところで、回答が多かったものでいうと、正規職の仕事を任された49%、必要な情報を教えてもらえない40%、非正規さん、会計さん、非常勤さん、臨職さんなどと呼ばれる33%など、非正規雇用である、非正規の公務員であるということを理由にハラスメントを受けるという方は非常に現実として多い、そこにはリスクがあるということはぜひ御認識をいただきたいと思っています。
非正規で働く方や、財政出資団体で働く方、より弱い立場になりやすい方というのがハラスメントを受けるリスクが高いというところをぜひ認識をしていただき、より相談しやすい支援体制というのをつくっていくことが必要だと考えているのですけれども、そこについてお考えを伺えればと思います。
あと最後、カスハラのところです。東京都の動きも注視していきますというところなのですけれども、先ほど壇上でもちょっとお話をしましたが、名札をどうするのかというのが結構重要なポイントなのかなというふうには思っています。多摩地域でいうと、今26市のうち16市は名字のみの名札を使っていると報道が出ていて、国分寺市はフルネームと名字を併用して裏と表にしていたりとか、いろいろやっているのですけれども、新しいパターンだと、狛江市とか徳島市、千葉県のいすみ市というのは、より個人を特定されにくいようにするために、名字の平仮名表記だけというやり方をしています。自治体によって本当に考えは様々で、フルネームを出すことで責任を持って仕事をしていく姿勢というような自治体も存在しているようなのですけれども、より個人を特定されにくくするという方向性が、やはり職員の方が安心して働く環境をつくっていくために大事なのではないかなと思うのですけれども、そこについてお考えを伺えればと思います。
以上お願いします。