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令和6年第2回定例会

6月28日(金曜日)

令和6年第2回定例会
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木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

映像ID: 2760

13026◯建設委員長(木崎 剛君)  それでは、ただいま議題となりました陳受6第6号 武蔵野市の路面下空洞調査に関する陳情の建設委員会における審査の概要と結果について御報告いたします。
 主な質疑は次のとおりでした。
 1)現状の路面下空洞調査について伺う。答え、平成11年から行っており、現在まで、2年空いた期間もあるが、継続して行っている。当初は路線を指定して行っていたが、平成20年からは、市が管理をしている道路を調査するようになった。5年で一巡する形になり、令和5年度からは3巡目に入っている。深さについては、地上から1.5メートルでの範囲を調査している。2)八幡町2丁目の伏見通りの陥没については、原因が特定できていないのか伺う。答え、様々な調査をしたが、特定できていない。3)路面下空洞調査の必要性について伺う。答え、陥没事故を未然に防止するために、繰り返し調査を行っている。陥没の発生を低減させ、防災・減災の効果はあると考える。なお、令和5年の調査では、1キロメートル当たり0.6か所、合計25か所に空洞があり、掘削して埋め戻しを行った。これにより、リスクはより低減されるものと考える。4)路面下空洞調査のコストについて伺う。答え、毎年2,000万円程度かかっている。5年で市内全域を調査しているので、全体では1億円程度である。5)路面下空洞調査の頻度を上げたり、深さを3メートルとすることなどはできるか伺う。答え、調査の深さを3メートルにすると費用は約1.8倍、1億8,000万円となる。空洞の発生については、埋設物に起因することが多く、その深さは1.5メートルまでで七、八割を占めている。1.5メートルの深さまでは、縦0.5メートル、横0.5メートル、厚さ10センチより大きい空洞が検出可能であるが、深さ3メートルとなると、縦1メートル、横1メートル、厚さ30センチ以上となると聞いている。空洞を確実に捉えるためには、1.5メートルまでが有効と考える。期間については、市内全域を5年で行っているものを3年で行うことは現実的ではない。ただし、交通量が多い箇所や、陥没が起こったときに大きな事故につながるような場所について頻度を上げることなどの工夫は考えられる。6)路面下空洞調査について、埋め戻しなどをしなかったものなどはどのように対応しているのか伺う。答え、空洞があれば、基本的には埋め戻しをするが、深いものや小さいものについては追跡調査を行っている。その場合は、5年を待たずに数年後に再び調査を行い、対応をしている。7)路面下空洞調査を行うための要綱などはあるか伺う。答え、要綱などは特に定めていないが、国が平成28年に舗装の点検要領を定めたことを受け、市では、道路総合管理計画の中で、路面下空洞調査については5年で一巡するサイクルで実施すると書き込んでいる。8)道路沿いの地下工事などの情報の共有化などについては、どのように行っているか。また、陥没等道路への影響について注意喚起などは行っているか伺う。答え、建設や解体に対して、建築指導課等から情報提供を受け、事業者に対して情報を提供して注意喚起をしている。
 以上で質疑を終了し、取扱いを諮ったところ、「今後も市民の安全・安心を最優先に、より調査の精度を高めるよう努力されたい。」との意見をつけて採決をとの声があり、討論に入りました。
 討論者は1名で、賛成討論でした。その趣旨を御紹介しますと、市は、他市と比較して早期に路面下空洞調査に着手し、研究・改善を進めてきたことが確認できた。しかし、道路下、地下に対して絶対に安心だということは言えない。安全と安心に対して、今後、蓄積しているデータ等を工夫をして市民に伝え、安心を築き上げていくことを求め、賛成するというものでした。
 以上で討論を終わり、採決に入りました。採決の結果、全会一致で、「今後も市民の安全・安心を最優先に、より調査の精度を高めるよう努力されたい。」との意見を付し採択すべきものと決しました。
 よろしく御審議をお願いいたします。