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令和6年第3回定例会

9月5日(木曜日)

令和6年第3回定例会
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小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

13371◯9 番(小林まさよし君)  9番、会派に属さない議員となりました小林まさよしです。今回の一般質問は、小美濃市長の施政方針にありました、市民の皆様の力をお借りしながら、無駄を省き、日本一市民のために働く市役所を目指すの実現をテーマに、通告に従って大きく3つの質問をいたします。
 大きな1つ目の質問は、子どもたちが生きる力をつけるための武蔵野プレイスの活用です。
 8月18日、子ども議会が行われ、市内の6つの中学校の生徒の代表者による質問が行われました。様々な問題意識が伝えられる、とても有意義で興味深いものでした。印象に残ったものの一つは、中学校同士の交流を求める声でした。学校の在り方にも影響することだと思います。本題ではありませんが、学校改築の検討に当たっては、ぜひ子どもたちの声も参考にしていただきたいと思います。
 印象に残ったもののもう一つは、将来に対する不安の声でした。具体的には、中学校における学習者用コンピューターの活用や、週末や長期休暇期間における学校のスタディカフェ化を求める声でした。子どもたちに投資してほしいという声もありました。私は、子どもたちは将来に対する不安から、生きる力を習得したいと感じたところです。
 私が提案したいのは、武蔵野プレイスの活用です。私自身、資料づくりや調査のために頻繁に武蔵野プレイスを利用しておりますが、多くの方が利用しているのを目にします。特に武蔵野プレイス3階に56席を用意しているスタディコーナーは、利用するために多くの方々が列をつくって並んでいます。残念ですが、使えないことも多々あります。そこで、令和5年度の来館者数が158万人を超えた武蔵野プレイスの運用について2点を変更すれば、子どもたちの生きる力を習得したいというニーズに合う環境を提供できると考えました。
 1つ目の運用の変更は、利用されていない会議室の子どもたちへの開放です。武蔵野プレイスの3階には5つの会議室がありますが、常に使われているわけではありません。8月26日に、9月1日日曜日から9月7日土曜日までの1週間の利用申請状況について調べたところ、5つの会議室において1週間で90こま中、35こまの利用申請が行われていませんでした。約4割の利用申請がないということです。昨日、大野議員からもありましたけれども、未利用の会議室を当日にでも子どもたちが利用できるように開放すれば、大きなコストもかけずにスタディカフェ化の実現が可能になるのではないでしょうか。
 次に、2つ目の運用の変更は、1階にある期日前投票や展示という形で利用されるギャラリー利用の規則を明確化、厳格化することによって、ギャラリーをフリースペースとして使う子どもたち、あるいは多くの一般の方々に利用頻度を高めてもらうということです。そもそもギャラリー利用のために規則の明確化、厳格化が必要だと考えたのは、設計事務所が一戸建てなどの住宅に関連して設計図、模型、写真の展示を行っている事実を見て、看過できない問題ではないかと感じたためです。また、この設計事務所がギャラリーに置いてあったチラシには、戸建て住宅からマンションまで、ちょっとしたリフォームで快適な毎日をとして、無料相談を行うとありました。また、別のチラシには、入場無料として、展示会場では家造りや建築に関する相談も受け付けています。新築や建て替えだけではなく、リノベーションの御相談についても事例を基にアドバイスさせていただきますと書かれたチラシが置かれておりました。これは営業活動に当たらないでしょうか。
 展示内容だけではなく、利用頻度にも強い違和感を持っています。情報開示請求からは、このような住宅関連の展示の利用について、2023年に43日利用、週末で言えば1年間で10回、10週末において使われていることが確認されています。一方、他の団体の利用状況を見ると、通常、写真展や絵画展などが多いですが、年1回の利用が多いようです。どうしてもこの利用は、市民の活動ではなく、営業目的とした企業の活動に思えて仕方がありません。
 展示内容及び利用頻度の状況を総合的に勘案すると、武蔵野プレイス条例施行規則第13条では、許可なく物品の販売その他営業行為をすることを認めていませんが、これらの設計事務所の利用内容は条項に抵触するおそれがあると考えられます。加えて、武蔵野プレイス条例第1条には、市民の多様な活動及び学習の場を創出することにより、市民文化の振興を図ることを目的とするとありますが、この条項の目的に沿うものかについても疑問を感じます。
 今年度、令和6年度武蔵野プレイスの管理費用には、6億8,752万2,000円もの多額の税金が投入されますが、この利用の公益性をどのように考えたらよいのか。私は、不特定多数の方々が行き交うギャラリーにおいて営業目的のおそれのあるこのような利用は、制限したほうがよいというように考えます。利用に関する規則を明確化、厳格化することができれば、将来に不安を感じると訴える子どもたちに、学習の場としてギャラリーを年50日近く利用してもらえることにもなります。
 1つ目の質問です。アフターコロナということで、今年1月から8月までの間で、武蔵野プレイスの3階にある5つの会議室であるスペースAからEの利用状況はどうなっているのか。5つのスペースについて、その平均的な未利用率を伺う。
 2つ目です。スペースAからEについて、利用の申請がない場合やキャンセルがあった場合に、子どもたちを中心とした武蔵野プレイスの利用者に開放することは、コストも大きくかけることもなく、勉強したいという子どもたちのニーズに応えるものだとして有効だと考えます。市に利用されていないスペース、会議室を無償で子どもたちなどが利用できるように運用を変更できないのか、見解を伺います。
 3つ目の質問です。ギャラリー利用において、住宅などの建築物関連として設計図、模型、写真などの展示を行っている団体があるが、そのような利用をしている団体が幾つあると認識しているのか伺います。また、その団体が武蔵野プレイスを利用するために団体登録したのはいつなのかも伺います。
 4つ目です。平成31年1月1日から令和5年12月31日の5年間において、このような住宅など建築物関連の展示を行った団体がギャラリーを何日利用したのか、各年の利用日数と5年間の合計日数を伺います。コロナの影響もあると思いますが、5年間分、よろしくお願いいたします。
 5つ目です。建築設計事務所などのような団体が住宅などの建設物関連をギャラリーに展示することは営業目的として利用している可能性があると考えられるか、見解を伺います。
 6つ目です。住宅など建築物関連を展示することによるギャラリーの利用は、公益性や公平性の観点で問題があると考えられるが、見解を伺います。
 7つ目です。住宅など建築物関連の展示などの営業行為に当たるおそれのある団体がギャラリーを利用することを、公益性や公平性の観点からも制限し、子どもたちへの投資という意味も含めて、子どもたちや一般の方に開放できるように運用を変更できないのか、見解を伺います。
 大きな2つ目の質問は、にぎわいの創出や、日本一の文化・スポーツ都市という市長公約の実現を目的として、古いグランドピアノをストリートピアノとして活用について伺います。
 ユーチューブなどでストリートピアノを1度でも見たことがある方は多いのではないでしょうか。私はユーチューブにて、即興、アドリブのあるストリートピアノの演奏を見てしまうことがあります。ストリートピアノは、通り、公園、駅、ショッピングモールなどに設置され、誰でも自由に演奏できるピアノのことです。メリットには、演奏者と観客が即興で一体となることで、自然に交流が生まれること、地域社会のつながりを深めるきっかけになること、ストリートピアノの即興性のある演奏が、驚き、喜び、癒やし、リラックスの効果をもたらすことなどが挙げられます。
 現在、武蔵野市は13台のグランドピアノを保有していますが、新たにグランドピアノを購入するという議案も上程されているところです。私が提案したいのは、使用頻度が少なくなった古いピアノをストリートピアノとして活用することです。市内でストリートピアノが実現し、武蔵野市が誇る漫画、アニメの主題歌がメドレーで弾かれたりしたら、にぎわいが発生し、大きく活気づくのではないでしょうか。もしこの事業が実現すれば、施政方針にある、市民の皆様が文化、芸術、スポーツを思い切り楽しめるよう様々な支援を行ってまいりますという市長の施政方針を実現すると考えます。
 それでは、質問させていただきます。
 公共施設等にグランドピアノを設置して、誰もが自由に演奏し、多くの人が音楽を楽しめるようなストリートピアノとして活用することは、武蔵野市におけるにぎわいの創出や、日本一の文化・スポーツ都市をつくるという市長公約の実現に資するものだと考えます。市が所有するピアノにおいて、古くなり使用頻度が少なくなったグランドピアノをストリートピアノとして活用する環境を市民に提供することはできないのか、市長の見解を伺います。
 大きな3つ目の質問です。少子高齢化、人口減少、学校など公共施設等の更新といった今後の厳しい財政状況が予想される社会情勢において必要とされる行財政改革の強力な推進についてです。
 これまでの武蔵野市の行財政改革の歴史について調べてみると、かつて議会では、武蔵野市は行財政改革のリーディングシティと発言されていた議事録も残っています。市内外の有識者や市民と協働した委員会が設置され、将来の武蔵野市に強い危機感を持ち、行財政改革に取り組んでいたことが確認されます。代表的なものの一つが、昭和58年に土屋正忠元市長が、高額退職金の是正などを目的に、全国に先駆けて設置した行財政点検委員会です。過去のこれら委員会の報告書で示された主な内容を幾つか御紹介します。
 まず、土屋元市長時代の平成17年1月に公表された武蔵野市行財政改革検討委員会報告書では、市民ニーズに応じて先進的施策を打ち出し続けることのできる行政体制を改めて整備することが必要であり、現在の質の高い行政サービスを将来にわたって維持し、市政の持続的発展を続けるためには、思い切った行財政改革は避けて通れない状況であるとし、行財政改革の推進には次の3つが必要としました。1、情報共有の徹底及び市民が参加する審議会の活性化や市民協働の推進、2、スリムで柔軟な組織・人事体制の構築、3、財政援助出資団体の再編などによる健全な財政運営と効率的な行政経営。
 次に、邑上元市長時代の平成19年11月20日に公表された武蔵野市事務事業・補助金見直し委員会の「新たな市政構築に向けて」という報告書についてです。この報告書では平成18年予算を基に、1,216件全ての事務事業を対象とした点検・見直し作業を行ったとありますが、冒頭では、財政力が高かったがゆえに、不要不急なサービスや特定の偏ったサービスが提供されているのではないかなどの声があるとし、市長交代を機に、改めて市民生活の実態に即した本格的な点検・改革を行うべきであり、全体として長年続けてきた事務事業や補助金についてしっかり見直すことが不可欠であると判断をしたというような問題意識が書かれています。
 そして、行財政改革が必要な理由については、上下水道、学校などの大規模な資本整備などに大規模な財政投資が必要であること。人口減少、少子高齢化などが市税収入に影響を与え、見通しが不確実であること。行財政改革に取り組むべきだという市民の意向が明確であること。市民ニーズを充足するために、現行の事務事業を時代に合った政策に見直し、次代を先取りした政策を組立てていく必要があることなどとしております。そして、行政組織の外部の力を活用した改革を制度化することが効果的であるとし、1、新たな行政評価制度の設計に、第三者の視点から評価する外部評価制度を必ず導入すること、2、補助金の評価委員会を設置することの2点を提言したとあります。そして、この2番目に提言されたものにより、邑上元市長時代の平成27年3月公表の武蔵野市補助金評価委員会報告書では、厳しい社会経済情勢下での行財政運営を工夫していかなければならない。公費利用の説明責任を徹底すること。効率的な市政運営を図ることを目指して、現行の補助金制度を再検討したとしております。
 こちらの表は、武蔵野市事務事業・補助金見直し委員会によって事務事業の見直しが行われたと推察される平成18年度を100として、18年経過した令和6年度予算における歳出、物価の変化を示しています。歳出は当時より1.45倍、左側のほうになります。そして、武蔵野市が外部委託する費用の多くが含まれる物件費は、右側になりますが1.83倍にも増加しております。この大きく増加した物件費などの歳出に伴って、これまで事務事業や補助金は増加し続けたのではないでしょうか。現在、物価高騰などに表せるように、社会情勢に大きな変化が生じています。私は、小美濃市長が言う武蔵野市を立て直すためには、このタイミングで市内外の有識者や市民から成る行財政改革を目的とする委員会を設置し、第三者からの視点で事務事業や補助金を見直すことが喫緊の課題の一つとも考えます。そして、小美濃市長には、時代に即した形で、リソースである税金を適切に配分するような行財政改革を強力に推進し、厳しい情勢下でも、環境下でも武蔵野市はさすがに違う、このように言われるような次世代につながる市政運営を行ってもらえればと考えます。
 1つ目の質問です。かつて武蔵野市は、昭和58年に土屋正忠元市長が行財政点検委員会を設置するなど、行財政改革に取り組みながら、ムーバス、0123、レモンキャブなどの先進的なサービスを提供することによって、質の高いリーディングシティと呼ばれる自治体となりました。行財政点検委員会のように、武蔵野市がこれまで市民、有識者、コンサルティングのような外部人材と共に行財政改革について専門的に検討した委員会──長期計画を除く──はどのようなものがあったのか、これまで、いつ、どのような名称で、どの市長のときに開催されたのか伺います。
 2つ目です。これまで市民、有識者、コンサルティングのような外部人材と共に行財政改革に関する委員会等が立ち上げられることになった背景と目的はどのようなものだったのか伺う。また、委員会等は有効なものであったと考えているのか、理由とともに市長の見解を伺います。
 3つ目です。第六期長期計画・調整計画──以下、六長調とします──策定時と現状を比べると、この数年間で行財政運営において、少なくとも3つ以上大きな変化があったと個人的には考えています。市長はどのような変化があったと考えているのか、見解を伺います。
 4つ目です。この数年大きな変化がある中で、六長調策定時よりも一層の行財政改革を推進する必要があると私は考えますが、市長の見解を伺います。
 5つ目です。行財政改革の推進のためにどのような手段を用いるのか、市長の見解を伺います。
 以上、壇上からの質問を終わります。御答弁をよろしくお願いいたします。