13509◯厚生委員長(本間まさよ君) ただいま議題となりました陳受6第9号 「当面の間、現行の健康保険証とマイナ保険証の両立を求める意見書」を政府に送付することを求める陳情の厚生委員会における審査の概要と結果について御報告をいたします。
主な質疑は次のとおりでした。
1)資格確認書に係る人件費等の自治体負担を伺う。答え、システム改修等への財政措置を含めた支援は国で検討している。全国市長会等で、人件費も含め予算措置をするよう要望している。2)災害時にカードリーダーが使えないなどの問題への対応を伺う。答え、対応方法については複数あり、スマートフォンの資格情報画面をマイナ保険証と共に窓口へ提示する、過去の受診歴で医療機関が判断する、申立書にどの医療保険に入っているかを自身で記入するなどが挙げられる。3)法改正を受け、現場が一番大変だと思う。市民にメリットを確実に感じてもらえるよう、しっかりとした取組が必要だと考えるが、見解を伺う。答え、職員も施行日に向けて努力している。陳情者も同じように負担や苦労があると思う。一方、被保険者が受診時のトラブルにより受診控えが起こることがないよう、様々な業務負担はあるが、滞りなく進めていきたい。
以上で質疑を終了し、討論に入りました。討論者は5名で、反対討論3名、賛成討論2名でした。
反対討論の趣旨をまとめて紹介しますと、制度が移行するという市民の不安な気持ちを払拭できるよう要望しつつ、医療のデジタル化が進み、窓口での限度額以上の支払いが不要になることや、医療情報を正確かつ早急に把握できるといったメリットを実感できるよう期待し、反対するというものでした。
次に、賛成討論の趣旨をまとめて紹介しますと、この陳情は現行の保険証とマイナ保険証の両立を求めるもので、マイナ保険証をやめたほうがよいというものではない。現行の保険証を今後もずっと使えるようにすることは、国民の意識からもうかがえる。情報漏えいなど、様々な点で不安が拭い切れていないと考え、賛成するというものでした。
以上で討論を終え、採決に入りました。採決の結果、可否同数であったため、委員長裁決により採択すべきものと決しました。
よろしく御審議をお願いいたします。