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令和6年第3回定例会

9月30日(月曜日)

令和6年第3回定例会
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本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

映像ID: 2838

13568◯7 番(本多夏帆君)  ワクワクはたらくを代表し、令和5年度全ての決算に賛成の討論を行います。内容を絞ってお話しします。
 まず、委員会の終わりに、市議会に対する市からの情報共有について課題が示されたことは重要なことであると考えています。情報共有については、この数年、ひたすらに言われ続けてきたことです。今回発端となったのは、認可保育園におけるお散歩中の子どもの置き去り事案でしたが、この問題については、去年の決算特別委員会でも同様に指摘をし、また、今年の第1回定例会においても、本件をはじめとする不適切保育についての対応をお願いしたものです。
 議会の役割の一つは、市に対する政策提案です。提案は何に基づいて行われるのでしょうか。様々あると思いますが、その中の大きな割合を占めるのは市の状態、実態であることに違いないと思います。実態把握もできずに、的確な提案ができるでしょうか。何も情報共有というのは、全てが公開の場で行われるわけではないことは市が一番分かっているはずです。公開も非公開もそれぞれに機会を捉えて、これまでも共有が行われています。私たち議会が情報の取扱いに細心の注意を払わなければならないことは当然として、市がよりよい状態を目指すに当たり、適時適切な情報共有を、議会や、そして市民に行うことを強く求めます。
 次に、根本的な問題解決に向けた議論、行動を取っていくために、幾つかの事例を取り上げます。
 1つは、会計年度任用職員の処遇改善について、本定例会全てのフェーズを使っての質疑が繰り広げられたと感じていますが、採用、人材育成における大きな転換期に入ったことが分かります。失われた何十年、少子化のように、そのまま様子見をしていたら取り返しのつかないことになるでしょう。戦略的な取組が必要です。
 また、ベンダーロックインについて、これも大きな転換期だと思います。国のガバメントクラウド開発事業についても暗礁に乗り上げていることが報道からも感じられるように、課題は山積みです。一方で、加速するDXを止めないためにも、発注段階からどう工夫をするのか、市の価値観を含めて議論する必要があると考えています。
 そして、教育費における議論が如実でしたが、エアコン設置については予算がないとされ、学習者用コンピューターの故障対応については補正予算を組むという相反する方針、この必要性の議論はどう捉えればいいのでしょうか。言うならば、エアコンは命に関わることではないのでしょうか。誰がどのようにこの優先順位づけを行っているのか。青天井ではないにしろ、予算配分の議論は議会の役割の大きな一つであることを鑑みれば、提案のプロセスにおける透明性の確保は課題であると考えます。特に教育分野においては、執行部と各学校での決定までのプロセスが非常に見えにくく、どこが主導権を握っているのか、混乱の種であるとともに、だからこそ実現に至りにくい印象を強く持っています。その関係性を含めて議論と変化が必要ではないでしょうか。
 これらのように、今回の決算特別委員会においても、本質的な部分に至る議論が多く出ていたように思います。毎年の監査報告にあるように、ヒューマンエラーが減らないどころか、今年は議決を飛ばし追認するという武蔵野市史上初めての事案も発生しました。これらはシステムでアラートを出せばなくなるのでしょうか。仕組みで全て解決できればいいですが、恐らくそんなことはないと思いますし、新たな問題が発生するであろうことは容易に想像がつきます。システム頼りでいくというのであれば、それこそ思考停止です。今回解決策として出されているのが、経験不足のため研修をするということ止まりなのも大きな心配につながっています。ここにいる何人の方が議決を飛ばすプロセスに関わったのか、判こを押したのか、それは経験不足なのか、本当にそうなのでしょうか。プロセス自体が形骸化しているのではないか。長らく築かれてきた風土、文化を変えることは簡単ではありません。それでも、市民の命、財産を守るために、変化のときと捉え、市の未来のため、本質的な見直しをお願いしたいと思います。
 最後に、今回は会派として初めて決算特別委員会委員長という役割を宮代議員が担わせていただきました。議会の一員として大きな経験と学びを会派として得られたこと、今後の議会活動に生かしていきたいと思います。委員会運営の御協力に感謝申し上げます。
 以上、賛成討論とします。ありがとうございました。
             (3 番 大野あつ子君 登壇)(拍手)