14135◯厚生委員長(本間まさよ君) ただいま議題となりました議案第84号 武蔵野市国民健康保険条例の一部を改正する条例の厚生委員会における審査の概要と結果について御報告をいたします。
主な質疑は次のとおりでした。
1)後期高齢者支援金等分の課税限度額を2万円引き上げ24万円にするとのことだが、改正による影響額と影響のある所得階層及び世帯数を伺う。答え、保険税の増額は年間で1,087万円を見込んでいる。世帯所得800万円の世帯から影響が生じ、世帯数は595世帯で、被保険者の3%に当たる。2)影響がある人数について伺う。答え、影響がある被保険者数は1,305名と試算しており、被保険者数に占める割合は4.8%と試算している。3)国民健康保険運営協議会の答申には、被保険者の生活への影響をしっかりと見極めていただきたいとあるが、この点をどのように生かしたか伺う。答え、今回、課税限度額を改定することで、低所得者及び中間所得者の今後の保険税率の負担軽減ができるということで諮問させていただいたとおりに議案を提出した。4)令和5年度の法定外繰入額を伺う。答え、約14億1,371万3,000円である。
以上の質疑を終了し、討論に入りました。討論者は2名で、反対討論1名、賛成討論1名でした。
まず、反対討論の趣旨を紹介しますと、国民健康保険と他の保険では大きな差があり、これは構造的な問題である。年金生活者や自営業者の方々が多く国保に加入しており、国の支援がさらに必要と考えるため、反対するというものでした。
次に、賛成討論の趣旨を紹介しますと、一般会計から10億円以上の繰入れがある状況になっている。課税限度額の引上げは、一定以上の所得がある方に負担をいただくものであり、低所得者への負担にはならないと考え、賛成するというものでした。
以上で討論を終わり、採決に入りました。採決の結果、賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。
よろしく御審議をお願いいたします。