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令和6年第4回定例会

12月18日(水曜日)

令和6年第4回定例会
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下田ひろき
下田ひろき
会派に属さない議員現職

映像ID: 2895

14190◯23番(下田ひろき君)  ただいま上程されました議案第118号 令和6年度武蔵野市一般会計補正予算(第6回)について反対の討論をいたします。
 今回の議案で、債務負担行為補正で保健センター増築及び複合施設整備実施設計業務1億3,596万円を設定するという補正が含まれております。設計業務に1年6か月の期間を要すること、また、施設の劣化状況を勘案すると、可能な限り早期に業務に着手する必要があることが理由となっております。この補正予算が認められると、来年度、令和7年度に保健センター増築及び複合施設の実施計画が進むことが答弁で確認できました。
 私自身、この保健センター増築及び複合施設関連の予算に反対してきた経緯もあります。2月8日の全員協議会で、資材高騰、労務単価高騰などの理由で、当初予算の40億が70億円に膨れ上がり、昨年12月に市長に就任された小美濃市長が、一旦令和6年度中の実施計画は立ち止まり、事業費の見直しや仕様の見直しを含め検討してきました。その後、7月、10月と全員協議会も開催され、様々な案をお示しになり、丁寧に議会にも説明してきたところです。小美濃市長による一旦立ち止まったこと、議会に丁寧に説明してきたことは評価できるところです。
 しかしながら、この保健センターの増築・複合施設化に関して、多くの市民からも疑問が上がっていたところでございます。パブリックコメントや市民アンケートでも、事業費に関しての記述が多くありました。その一部を紹介します。
 「事業費の設定について、現時点での事業費として40億円との概算額が示されております。しかしながら、世界的な資源高などの影響で建材価格の高騰が懸念されます。やむを得ない要因とはいえ、事業費の総額が膨れることは、市の財政に影響を及ぼすために反対します。40億円の範囲内で事業を実現できるよう、会議室の削減など計画を見直し、増築する建物をコンパクトにすることを求めます。また、床面積の増加に伴って、建物の維持管理費は増加するものと思われます。」や、「典型的な箱物行政としか言いようがありません。このような増設・複合施設は必要とは思えません。コスト試算などを改めて掲示していただきたいと思います。市民の血税です。また将来に財政的なツケを残すこと、禍根を残すことになるでしょう。このままの計画を進めるのではなく、一旦立ち止まり再考していただきたいと思います。」や、「保健センター増築及び複合施設の機能概要、建設費2割高騰で保健センター建設費は当初見込み40億から48億円、さらに、公共施設等の再整備費用が30年間で約2,966億円から600億円増となり、財政負担が大き過ぎる。今後市の人口が減って税収が減少することを踏まえると、市民の負担があまりにも重くなる。」や、「保健センター増築及び複合施設の機能概要、資材高騰している現時点での予算は必ず大きく上回る。後出しで予算オーバー分を市の大事な財政から支出するものはいかがなものか。まだ学校建て替えなどほかの予算事業もたくさん控えている現状であり、しっかり必要かつ機能的にこの先十分耐え得るシステム構築をすることを勘案して、外箱はそれに見合うものにすればおのずと答えは出る。今どきオフィスは縮小・分散化が進んでいる。」
 市民アンケートでも、「保健センター大規模改修のための増築の必要性。当初は建築ありきだったと思います。そして様々議論をさせていただき、有識者会議も傍聴させていただきました。ありがとうございました。ただ、率直に申し上げて、本当に現在と同規模の建物が必要かというと、理解し難い状況であるのは変わりません。ほかの自治体よりも、そもそも武蔵野市は大きなスペース4,500平米を保健センターに割り当てています。三鷹市、小金井市ともに2,000平米程度、また、建設費高騰も確認されています。建設費だけではない物価上昇もあり、補正予算にも反映されています。基本設計が出ないと分からないとおっしゃいますが、この先、武蔵野市の未来の財政を考えたとき、40億円以上もかけなくてはならないことについて、本当にそれでよいのか考えてほしいと思います。建設費用に加えて、この先はランニングコスト、修繕費もかかる話です。武蔵野市の未来のために、一旦白紙にしてから一から考えてほしいというのが私の意見です。よろしくお願いします。」や、「保健センター大規模改修のための増築の必要性。増築・複合化をするという結論ありきで議論が進んでいるように思う。」や、「保健センター大規模改修のための増築の必要性。計画の規模を縮小すべき。保健センター大規模改修のための増築の必要性。そもそも武蔵野市は公共施設等の規模は近隣自治体の1.4倍であり、不要に大きい。そこまでの施設は必要ない。さらに交通の便も悪く、子どもを連れて行ったり、体に障害を抱えている人にとっては非常に問題。」や、「保健センターの拡充、複合化の必要が感じられない。増築して空いたスペースに子育て支援施設を追加するだけでビジョンがない。当初の計画どおり改修のみでよい。高額な建設費用や建設後の運用コストがかかるため、遠いところに1か所あるより、家のそばで、市民それぞれに合わせて民間施設や病院などを選んで利用できるようにしてほしい。行政に横のつながりは期待できないので、離れた別の施設で問題ない。」や、「いいと感じたことは何もない。建物規模が大き過ぎる。利用するのは、一部の時間に余裕がある平日利用できる人だけで、その他は何も恩恵を受けていない。そもそも施設の老築化が早過ぎる。配管工事が問題ならば、そこの部分だけ改修すればよい。緊急時には公園等広場に簡易的な建物を造って対応すればいいのではないか。大きなエントランスフロアは必要ない。新しい保健センター増築はここまで大きい規模は必要ない。建て替えするにしても、規模を縮小してほしい。せめてフラットな2階建てにしてほしい。説明会でも市民、近隣住民の要望は受け入れていなかったことが気になる。」や、「資材高騰により、当初公表40億円では計画実施ができない。設計を見直し増額しないように工夫してほしい」等々、市民の皆様から様々な意見をいただいているところです。一部しか紹介できません。このような多くの市民から不満の声が上がり、事業費も40億円では収まらなくなり、増額になると容易に推測でき、立ち止まるという意見が多くありました。
 さきの総務委員会の質問で、債務負担行為を認めた場合、10月に示した案、56.7億円での実施計画で進めていく予定だとの答弁もあり、このような多くの市民からの意見もあり、規模を縮小したとはいえ、40億円から16.7億円増の計画に対して、市民の理解が得られないと思います。議員は市民の声を届ける立場であり、いまだに保健センター増改築・複合化に反対の御意見をいただくことが多々あります。まずは10月に示した案の市民アンケートやパブコメなどを再度実施し、市民に丁寧に説明し、市民意見を聴取して進めてほしいと要望したいと思います。この計画で進めた場合、建物管理費も2倍弱、光熱費も1.8倍になり、規模が大きくなるため、それだけランニングコストがかかってしまいます。10年単位で見ると莫大な金額がかかってきます。そのような理由から、保健センター増築及び複合施設整備実施計画業務の債務負担行為を設定する補正予算には賛成できません。
 以上、反対の討論とさせていただきます。