4278【佐藤建築指導課長】 委員より3点御質問いただいています。
その1つが、公共建築の建築確認時の審査の内容ということですけれども、これについては、建築確認の審査というのはルールが決まっていまして、どこを審査しなければいけないというものがあるので、これはしっかり見ております。特に、ベテランというわけではないのですが、うちの課は結構ベテランの者が多いので、法律以上に、例えば構造ですと気をつけなければいけないことがありまして、例えば鉄筋の量を増やせば強度は上がるのですけど、鉄筋の量をあまり増やし過ぎて、いざ施工するとコンクリートが回らなくて、実際強度が出ないという残念な状況もあって、法律はそこまで求めていないのですが、そこも含めて、この鉄筋の量で大丈夫ですかという投げかけまで含めて指導をさせていただいております。我々が気がつく中でかなり丁寧にやっているかなと思っております。
あと、違反の状況です。違反については、平成8年から市で建築確認をやるようになりまして、現場が近くなったということもあって、今までは、どうしても現場に行けなくて、陳情行政といって、近隣の方から言われてから動くみたいなことをやっておりました。ただ、市になってからは、ほぼ毎日パトロールをしていて、事前にここは怪しそうだと目星をつけて指導する、そういう慣習が武蔵野市はずっと続いておりまして、雰囲気的に、武蔵野市はとてもうるさい、武蔵野市では違反をするなぐらいのことを言われているらしくて、かなり件数も減ってきております。だから、当初の無法な建築をする方々というのは、もう武蔵野市ではあまりいらっしゃらなくて、むしろ、前回総務委員会であったのは、たしか、建物ができた後に、知らないでなのか知ってなのかは分からないですけど、カーポートを造ってしまってどうしようということなのですが、そこについても、建蔽率をオーバーしてしまうケースもありますので、丁寧な指導をして、状況に応じてできることをやってもらう、ないしは将来に向けてやっていってもらうみたいな指導を続けておりまして、時間軸でいいますと、すぐにできるケースもありますし、次の建て替えまで含めて頑張ってやってもらうというケースもあって、私は、少しでも是正してもらうということが大事かなと思っていますので、やたら命令を出すとか、そういうことはやっていないという状況です。
3点目は工事現場の被害防止ですけど、これについては、一番大きいのは第三者被害で、掘削をする際、ないしは鉄骨を立てる際に通行人にけががあってはいけないということがありますので、これについては、仮囲いを作れという規定がありますので、仮囲いを作っていないような危険なケースについては指導をやっております。
あと、もう2年ぐらい前になりますけれども、道路陥没に関しましても、やはり地下の部分の工事というのはなかなか難しくて、どこまでできるかというのはあるのですけど、これについては、どんな措置を取っているかを聞くことで、できるだけその施工者に安全を考えていただくというようなことをやっております。
以上です。