
宮代一利
映像ID: 2393
1639【宮代委員】 お願いいたします。
今さら申し上げると自分の不勉強が表に出てしまうのですけど、外環そのもののプロジェクトは本当に大きなもので、まさにインフラを整えていくということ。ただ、例えば戦後、もう国土がぼろぼろになった状態で、自分たちの生活ができない。そうしたら、もう道路が欲しい。そういう切実なインフラ整備というのをずっと続けてきて、かなり今、日本は充実してきている。そのレベルに来たときに、では本当にこれが今必要なのですかというような話になってきてしまっているのではないのかなというふうに思います。
それで、今、直上に住んでいる市民の不安は、本当に純粋に不安だと思うのです。たまたま調布で陥没が起こったということで、それがいよいよ表に出てきてしまったという面もあるのですけど、オープンハウスの中で私も少し質問したのですが、出来上がった後、本当に大丈夫なのですかと。今回、意見書の中に低周波というものの議論のことを書こうとしたのですけど、結局書かなかったのです。低周波というものの議論は出てはいるのだけれども、今回の意見書の中で取り上げるのは難しかったので、今回は割愛をしているのですが、例えば、動き始めてから、低周波騒音であったり、低周波振動であったり、そういうものはどれぐらいというふうに見積もっているのですかというような。ゼロでは絶対あり得ないので。例えば、そういったことをオープンハウスで質問をしても、答えは返ってこないというのが現実です。結局、言葉の上で安全・安心とかと言っていますけど、前々から申し上げていますが、安全というのは事実であったり、データに基づくものであって、安心というのは市民の心の中にあるもので、安心の反対が、不安です。今、不安な状態で市民は時間を過ごしていると。誰にこの気持ちを言ったらいいのですかというのが今の状態なのです。国があって、国交省があって、説明会に行くと国交省の事務所の方がいて、今度はNEXCOがいて、あと、工事をやっている事業者がいて、そして、こうやって特別委員会を立てて、市の職員の皆さんとやり取りをして、あるいは市長と御意見を伺ったりするということをやっていて、我々は誰に今のこの不安な気持ちを伝えたらいいのかということで、国交省にはなかなか伝わらないなという感じがしていて、こんな感覚を市民が持っているというのは市としてはそういうふうに受け止めていただけているのか。今、私が説明した市民の不安感というのを市としてどういうふうに受け止めていただいているのか、見解をお聞かせください。