2172【高橋下水道課副参事】 雨水浸透に関してということですが、小・中学校に関しましては17校を下水道課のほうで整備してまいりまして、18校目、二中につきましては、学校のほうで雨水の利活用条例に基づいて設置していただくということになります。市の事業として今のところやっていることとしましては、民有地への雨水浸透の助成とか、雨水タンクの設置とか、あとは雨水利活用条例に基づいて、新築の物件に対しては設置をしていただいております。
あとは令和2年に雨水利活用条例を改正いたしまして、公共施設、道路、また公園に関しましても明確化しまして、道路のほうでも雨水排水計画届というものが出されています。令和3年度には道路部で5件、令和4年度、今年度は道路7件で、うち1件が杉並区のほうから出されています。あと、公共施設に関しましては公園が2つ出されています。
またさらなるというところで今考えておりますのはグリーンインフラということで、先ほどから話も出ておりますが、グリーンインフラというのは簡単に言えば、クリーンセンターの入り口の左にレインガーデンというのがございますが、あれを見ていただければ分かるというのと、あとちょっと市域では太い道路がないのですが、植樹です。街路樹のところの植樹ますを改良して、道路部からとか歩道から入っていくような構造にしたり、またその下の構造を雨水を浸透しやすくするような構造にとか、またそれを使うと根上がり防止になったりとか、そういう方策も今いろいろ考えられて、丸の内とかでも実証実験をされて、道路部の4メートルぐらいなのですけど、そこの植樹ますのところだけ車道と歩道の縁石を切って、そこに入るような実験をしたところ、その部分だけなのですけど、雨は全部浸透して、下水に流れなかった。
そういう実験もなされていますので、普通に雨水浸透ますとかああいう構造物を造るのと並行して、そういうグリーンインフラを普及していけば、さらなる雨水浸透にもなりますし、そこの景観です。またそこをうまく上部のほうも造っていけば、地域のコミュニティの場になったりとか、また生物多様性の保全にもなるという、環境全般に寄与するような考え方になっていますので、それを普及。ちょっと下水道課のほうでは、その施設を造るということはできないのですけど、公園とか道路とか、あとは大きな住宅が建つときに、中にそういう対策をしていただくとかいうことでやっていきたいと考えております。